富士26年度国指定史跡解明へ
令和7年3月11日静岡新聞掲載記事
富士市教育委員会は10日2026年度から国指定史跡浅間古墳(同増川)で初の発掘調査を実施する方針を明らかにした。25年度内に公表する保存活用計画に基づいて進め、築造年代や被葬者の人物の解明ができるという。太田教育長が荻田丈仁氏(心政富士)の一般質問に答えた。浅間古墳は東海地方最大規模の前方後方墳で1957年に国の史跡に指定された。保存活用計画では25年度から10年間の計画を示し、発掘調査は前半の5年間で実施、古墳本体や周辺部分を10か所程度を手作業で掘り進め、3D画像で詳細に記録する。市内外の学生や市民が参加する機会も設ける。後半の5年間では適切な保存工事と見学道や駐車場の整備を進める。太田教育長「地域社会総がかりで市唯一の国指定史跡を保存活用する」と述べた。浅間古墳の発掘調査記録はなく、19年度地中レーダー探査で埋蔵施設の存在が確認された。