境地区の冠水道路にポンプ設置

東部地域の水害常襲場所として、雨が降ると冠水に悩まされる境地区の市道があります。地盤が低い事と農業水路の流れが良くない為にすぐに水が溢れてしまいます。住んでいる方々より予てより水害対策が求められていました。

雨が降るとすぐに冠水し、車が出れなくなってしまいます。また、雨が止んでも水が引きませんので日常生活に支障をきたす厄介な場所でもあります。
本年度その対策として、冠水道路にポンプを設置し隣接する江尾江川に流し込む工事の予算が付けれていたのですが、なかなか工事が始まらず気にはなっていました。

しかしながら、年度末になり工事が始まっており、もうすぐその工事も終わります。ですから、現況がどのように成っているか確認してきました。工事は8割がた終了しています。あと少しで完了との事で、4月1日より供用はできる予定だそうです。一安心です。
抜本的な解決では無いのですが、局所的でも対応してくれている事には感謝申し上げます。
余談ですが、ここに住んでいるいつも雨に悩まされている山本さんが作るトマト(とまクイーン)は大変に美味しいと評判です。私も良く買って食べていますが、雨が降ると仕事どこでなくなってしまい気の毒に思っていました。

少しづづでも水害対策が進んでいる事に、山本さんも感謝していました。
次年度は湛水防除事業のもう一台の沼川への排出ポンプ設置が進みます。
引き続き、雨が降っても安心な地域になるよう取り組んでいきます。

県政報告会での防災講演会

県議会議員鈴木すみよし氏の県政報告会がロゼシアターで開催されました。静岡県地震防災センター小林所長の防災講演会が行われることも案内されていましたので、興味深く参加させて頂きました。

防災講演会の演題は、「想定東海地震に備える」でした。
震災から2年が経ちましたが、今なお復興に向けて取り組んでいます。東日本大震災を大きな教訓としての津波等を含めた減災対策が進められていますが、防災先進県としての取り組みを聞けるいい機会でもありました。内容は、1、想定東海地震は2、県が取り組んでいる東海地震対策は3、南海トラフ巨大地震と第4次地震被害想定の策定でした。
「想定される東海地震は東日本大震災と違い、「都市型直下型の海溝型巨大地震」で県内全域が同時多発、広域激甚災害に(海溝型の巨大地震である東海地震は激しい揺れが1分から2分続くとされる)県は、東海地震説以来35年地震対策を進めてきた。現状は、県有建築物耐震化率98%木造住宅の耐震化率80%学校校舎、体育館ほど100%津波防護施設の整備90%津波避難ビル約1200棟が指定、それらにより推定死者数は8100人から4300人に減少。自助、共助に強化に向けた取り組みが行われてきた。

8月28日に南海トラフ巨大地震の公表、12月20日に今後の地震、津波対策の方針として基本理念は「減災」2月13日に第4次地震被害想定の中間報告。発表した内容は津波高、被害、対応のシナリオ県内の死者数109000人、建物被害は319000棟であるが、減災対策を取組めば4分の1まで削減できる。今後の取り組みとしては地震津波対策APは各アクションの目標設置、数値目標、達成年度具体化を図る。静岡県の第4次被害想定は6月頃に最終報告が成され防災計画の修正がなされる。」
最後に、
まれにしか遭遇しない災害を如何に具体的に自分自身でイメージできるかが防災対策のカギとなる。
自らの命は自らが守る「自助」
自らの地域は皆で守る「共助」
そして
それらをしっかりと支える「公助」
組織として、地域として、個人として
で締めくくられました。
個人の県政報告会において、行政の方を招いての防災講演会は、選挙対策という事ではなく、市民に必要な情報を的確に発信する機会としていた事は新しいスタイルであると感じると共に見習いたいと思いました。

あれから、2年、地域でも防災講座。

2011年3月11日14時46分頃、三陸沖で発生したM9.0の巨大地震と津波は宮城県、岩手県、福島県を中心に青森、茨木、千葉、東京まで広範囲に戦後最大の被害をもたらしました。
地震が起きた時、議会中でもあり、委員会審議の最中でしたが、まさか、これまでの大惨事になるとは思っていませんでした。

多くの方が亡くなられました。まだ見つからない方もあります。原発事故の処理は時間がかかっています。復興はまだまだ先の話でもあります。でも、あれから2年が経ちます。決して、忘れてはいけない事であります。

そのような意味も含めて、私が住む増川区でも3月11日を前に防災講座—災害に対する備えーが開催されました。朝から静岡がん会議2012に参加しており、帰って直ぐの防災講座でもありましたが、地域での防災意識の向上は大切な事であり出席してきました。内容としては、新想定を踏まえた津波対策、情報収集体制、防災訓練(増川区)富士山火山噴火対策について2時間近く防災管理課の佐野氏が話してくれました。自助、共助、公助と言われる中でも、自分の身は自分で助ける、また地域で助けあう事は改めて言うまでもない事でありますが、いざその時にどうかと言うと継続的な意識づけと行動は必要でもあります。また、事前の対策をとる事により被害軽減が成されることは重要で、家具等の固定をする事は進めなければと思います。(実はまだ、私の家では固定されていません)
富士市においてはすでに津波避難タワーの建設もされ、ビルの指定、看板設置、津波避難も進められマップの作成、配布等様々な災害対策も行われますが、第4次被害想定が6月頃に発表されますので、それを受けて防災計画の大幅な見直しが行われます。
いずれにしても、2011年3月11日を境に、大きく災害に対しての考え方、物の価値観は変わりました。
私も自分自身に言い聞かせるためにも、日本の自然災害写真集を見直しています。

減災に向けてまだまだやらなければいけない課題は多いと思っています。

富士市で津波注意報発令。どこで地震!!?

夕方、車を運転すると広報塔から放送が流れていました。
火事なのか耳を澄まして聞くと津波注意報です。
「え〜どういうこと、どこかで地震があったの」
と思ったのですが、
車を停めて内容を聞くと

「南太平洋で発生した地震により静岡県沿岸に津波注意報が発生しました。富士市沿岸に到達される津波の高さは50センチ。到達時刻は午後6時です。海岸沿岸部には近寄らないようにしてください」
と放送されていました。
どうやら、南太平洋ソロモン諸島沖で2月6日日本時間午前10時12分M8の地震が発生した事による津波注意報でした。
ちなみに津波による災害が予想される場合が津波注意報、
津波による甚大な災害が予想される場合が津波警報です。
津波注意報では、予想される津波の高さが0.5m、
津波警報では1mか2mで、津波警報のほうが高い津波が予想されています。ですから高台への避難という事より海岸や河口に近づかない事の警報でもあります。
津波警報ではありませんでしたがそう入っても地震での津波は、高さは低くとも波の勢いはありますので被害のない事を祈ります。

とにかく、津波注意報発令中は、くれぐれも海に近づかないように・・・・

国際交流フェアで震度7を体感。

第25回国際交流フェアが盛大に開催されました。
国際交流協会会長の挨拶で、富士市には53か国、4000人の外国人が居るといっていましたが、外国人の数よりも、国の数には驚きました。

多文化共生都市としての文化交流の場所として、国際交流フェアは年々盛大になっているように感じます。様々なブース、イベントが開催されていましたが、その中で外国人の災害対策として、7か国語の地震防災ガイドブックが配布されており、地震体験車では、震度6弱、震度7の地震が体験できます。

私も、せっかくの機会ですので災害時での揺れを体感してきました。
震度6弱と震度7では揺れがだいぶ違います。また、震度7では座っている事もままならず、体ごと飛ばされてしまいそうな状況には恐ろしさを感じました。また、心の準備があっての震度7は対応できますが、突然の地震に対してどのような対処ができるのかは不安を感じました。
外国人の方にとっては地震になじみのない国の方もいると思います。
国際交流フェアにおいての外国人への防災意識の向上は大変良い試みであると震度7を体感しながら感じました。

コンビニでの防犯訓練

コンビニでの強盗事件が増加している中で、防犯意識の向上を図る為に、コンビニのセブンイレブンさんと警察、防犯会社のアルソックさんを交えての防犯訓練が行われましたので立ち会ってきました。

近隣のコンビニの関係者も集まる中での防犯訓練です。

お店での対応も事前の打ち合わせをしていたようですが、迫真の演技の強盗にレジを打つ店長さんも顔が引きつっています。刃物を突きつけられて、ほんのわずかな時間での対応で犯人の特徴や逃げて行く際の車のナンバーを読み取る事はなかなかできないようです。また、犯人が逃走した後、防犯会社や警察に連絡をするのですが、警察への連絡も気が動転すると思うように伝えられないようです。

警察が来てからの事情聴取。実際に起きた時の事を考えるとしっかりした伝達は大切ですがいざとなると難しいようです。
強盗事件においては、人命第一ですので、渡す物は渡して、冷静な判断でできるだけ情報収集が出来るかが早期に犯人逮捕のポイントになると思います。でも、現在は、防犯カメラが発達しているので、店内での会話や外用のカメラもあり車のナンバーも分かるようになっていますので気が動転して覚えられなくてもカメラを再生すれば後からでもしっかりした情報伝達はできます。防犯会社さんの対応も早いです。

経済状況が悪い時は犯罪が多いと言います。また、年末になり、犯罪件数は増加することが予想されます。
いつ来るかわからないコンビニ強盗、しっかりした防犯体制は必要でありますが、やはり、基本的には大きな声で「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」と言えているお店は事件が起こりにくいそうです。従業員教育ができているお店は犯罪が少ないと言えます。
いい勉強になりました。

「雨ニモマケズ」を聞いて・・・

ロゼシアターにおいて和風天人・ハンドチャイムアンサンブル東日本大震災復興チャリティーコンサートが開催されました。震災への応援メッセージを込めたハンドベルの演奏は素晴らしいものでした。
震災後、1年7か月が経ちましたが、多くの犠牲者をだした災害は忘れることなく、今なお苦しむ被災地での、復興は望まれる事であります。

仏教讃歌としての演奏会でもありましたが、決して暗くなることなく、透き通った音色は、オルゴールを聞いているようでもあり、優しくて穏やかな演奏は明日への勇気をもらえる気分にもなります。
(柏酒代表の挨拶・指揮者の下田氏からのハンドベルの説明)

最後に宮澤賢治さん「雨ニモマケズ」の詩へ曲がつけられた演奏がされましたが、岩手県で生まれ、仏教にも深く関わりがあった宮澤賢治が生まれる前、亡くなられた時に三陸沖地震等があった事等を考えると「雨ニモマケズ」は東日本大震災に対しての因縁めいた応援が含まれているような気がしてなりません。

「雨ニモマケズ」
          宮澤賢治
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

(素晴らしい声で、雨ニモマケズを歌い上げてくれました)

なお、震災後にワシントンのナショナル大聖堂でも東日本大震災で犠牲となった者を悼む、宗派を超えた追悼式が開かれ、サミュエル・ロイドⅢ世大聖堂長により、復興への祈りが捧げられた後、『雨ニモマケズ』が選ばれて英語で朗読されたそうです。

和風天人・ハンドチャイムアンサンブルの皆様ありがとうございます。
あらためて、被災地での一日でも早い復興は望みます。

また、個人的にも「雨ニモマケズ」を読み返しながら、自分の生き方も考えさせられました。・・・・

日本一の防波堤の耐震性

防災訓練の際、浮島工業団地で防災の役員をなされている方から、
「議員さん、確認したい事があるのだけど・・」
「なんでしょうか??」
「南海トラフ地震の想定だと、富士市には津波高は6メートルになっていたけど、改めての確認だけど富士市の防波堤で防げるの??」

「日本一の防波堤と言われていますので、公表された津波高で堤防を超える事は無いと思います。ただ言われている事は、堤防が無い田子の浦港や富士川からの津波の遡上は考えられておりそれによる浸水予測は出されると思いますが・・」
「私が心配しているのは、17メートルの防波堤でも、最大級の地震が来た時に、揺れにより堤防が破損したり、倒壊により津波が入り込んでくることはないのかという事ですが。」
「多分、大丈夫だと思いますが・・」
「巨大地震に対する耐震はできているの?また、基礎はどうなっているの?構造を示す資料はあるの?議員さん確認してくれてありますか?」
「堤防の現地を視察した時に、耐震についても大丈夫と言われ、基礎や構造は示されたと思いますが、資料はあったかな・・。すいません。示す資料を確認して報告します」
「お願いします。いくら日本一の17メートルの防波堤でも、壊れたら6メートルでも結果的には大津波が押し寄せてくるという事に成りますから・・」
「確かにそうですね。耐震性についてもう一度確認してきます」
と言う事で、資料を確認してきました。
改めて富士市の防波堤を説明すると、富士市の五貫島から沼津市千本まで20キロメートルに渡り日本一の防波堤が設置されており、
特長としては、
・海側から陸側に向かい約30度の上り坂になっている傾斜型
・高さ13メートルから17メートル、17メートルの区間は約8割、富士市の部分は17メートル。
・内部を砂利で固め、その上を厚さ50センチものコンクリートで覆っている(全国共通基準)
耐震対策として
・昭和57年度より、全小段の耐震対策工事を富士、吉原、原及び沼津工区の一部で表法面について順次施行、昭和62年までに完了、
・平成元年度より、富士工区において堤防裏法面をアスファルト被覆からコンクリート張構造にするとともに鉄矢板基礎による耐震対策工事(堤防補強工事)を平成15年度まで実施。
・平成24年、必要な振動を与えてどれだけ影響が出るかを測定したところ、液状化等最悪の場合でも、最大でも1メートル程度の沈下にとどまり、堤防は破損しない、沈下しても16メートルの高さがあり、南海トラフの巨大地震でも耐えうる強さを持っており、補強は不要と言う結論が出ているがあらゆることを考えて津波の準備はしていくことは必要である。(沼津河川国道事務所)

とりあえず基礎補修もなされ、耐震性については大丈夫であると言う結論が出ています。(17メートル以上の津波が来たときには倒壊の恐れもありますが、公表された6メートルの津波高には耐えられます)
以上が堤防についての見解です。
でもやっぱり想定外という事はどんな時でも考えなければいけない事である事はご承知ください。
工業団地の役員さんよろしいでしょうか・・・

「防災の日」の地域防災訓練

9月1日は全国的に「防災の日」でもあります。
富士市においても自主防災組織が中心となり地域の防災態勢の確立及び住民の防災意識の高揚を図ることを目的に地域防災訓練を市内各町内などで行なわれました。

私の町内では、今回、津波による被害への不安から、自助と言う観点からまずは高台へ避難することが大きな訓練内容になっていました。
まず、地震が起きたら午前8時30分に災害発生が広報塔から流れると共に、火の点検と戸締りをしてすぐに近くの避難場所でもある高台にある八幡神社へ避難しました。

避難場所では、副町内会長さんが各組合の人員を確認し増川区が全体で集まる事になっている氏子会館へ徒歩で移動しました。
地域住民が集まった中で、改めて防災意識高揚を図る為に、元消防職員の方より災害での心構えや対応について説明があり、実践訓練として防火水槽からの消防ポンプでの放水訓練等を行いました。今回の訓練前に議会でも、災害時での議員対応が統一的に示されており、災害が起きた後、必ず地域のまちづくりセンターへ出向き地区班長へ報告するようになっています。私も災害発生後、避難場所へ顔をだし、まちセンへ元気でいる事を車に乗って報告に行き、再度地域の訓練場所へ戻りました。(ただ、本当の大規模災害時には、車を使って報告はできるかは疑問ではありましたが・・)

訓練場所での挨拶でもありましたが、29日に公表された南海トラフ巨大地震の被害想定として県内死者11万人と多くの方が衝撃を覚えました。津波高は6メートルであり、17メートルの防波堤を考えれば、私の住む地域においての津波による浸水被害は示されていません。だからと言ってよいという訳ではなく、以前から心配されていることは、恐らく津波被害よりも、M9クラスの巨大地震の揺れは想像を絶し、当然のことながら、建物内で家具の転倒や天井が落ちてきて押し潰されたり、建物の倒壊、火災発生、急傾斜地倒壊、液状化等によっての命に係わる被害がある事が考えられます。住宅の耐震化や家具等の地震対策は進めながら、急傾傾斜地区も多いので避難経路の確認はしっかりとやらなければいけない事でもあります。

いつ、どのような状況で災害が起きるのかはわかりません。
訓練を通じて改めて、災害時では自分の身は自分で守る。
その上で回りが助け合い、地域で支えあう事が大切であります。もしもの時に実際に対応できるかは、日頃の訓練に尽きると思っています。

台風4号、何事もない事を祈ります。

強い台風4号が19日夜より20日未明にかけて県内にも最接近する恐れがあるとの報道により、水害常襲地でもある東部地域においても警戒しなければいけないので、家で待機しています。河川の氾濫や家屋の浸水など何事もなければいいのですが・・・

雨、風がすごく吹き荒れています。すでに土砂災害注意報が発令されていますが、須津地域、特に須津川渓谷においても、梅雨のシーズンに入り、ただでさえ地盤が緩んでいるのに台風による局所的な豪雨でのがけ崩れや土砂崩れの心配があります。昨年の豪雨により、大棚の滝まで行く途中のトイレ付近で土砂崩れが発生しており、危険箇所解消の復旧工事が6月14日より9月15日まで始まったばかりですが、新たながけ崩れや土砂崩れが発生しなければいいのですが・・・
雨風の酷い時に外に出るのはかえって危険ですので、台風が治まり、明るくなったら一回りして来ようと思っています。

現在、5月20日から6月30日まで山地災害防止キャンペーン中でもあります。

もともと日本は険しい山が続く複雑な地形をしており、川の流れは狭く、急流が多い特徴があります。また、地震や火山活動も活発な国であり、山崩れや土石流、地すべりなど山地災害を常に抱えている国でもあります。この6月は気象的にも特に山地災害の多い月です。
何もない事を祈ります。

自衛隊との連携を!

様々な企業等が集まり、自衛隊員との交流を図る富自衛隊交流会総会が開催され参加してきました。
総会終了後の記念講演では、先日、会派の研修会において、講師を務めて頂いた陸上自衛隊第34普通科連隊長兼板妻駐屯地指令斉藤兼一一等陸佐の「国防の現場から」〜地域との連携〜がありました。

私にとっては、斉藤連隊長の話しは2回目となり、より理解できました。自衛隊は国防としての活動は勿論ですが、災害時における救援活動、特に東日本大震災での被災地での自衛隊の活躍は評価すべき事であります。しかしその災害派遣活動の陰では自治体で採用していた自衛隊OBが重要な役割を演じていたそうです。現在、各自治体において、危機管理と言う観点から、自衛隊とのパイプ役は勿論ですが、自衛官の持つ専門的知識や経験を活かした危機管理監、防災管理監と言う立場での幹部自衛官の採用が多くなっています。実際、県内においても浜松、御殿場、裾野、小山で採用されており、小山町では、一昨年のゲリラ豪雨での災害では防災管理官が大きな力を発揮したことも報告されました。第4次被害想定も視野に入れたなら、今後益々、自治体での自衛隊との連携強化の必要性を強く感じます。富士市においては退職幹部自衛官の危機管理監や防災管理監の採用はありません。地震防災特別委員会や会派研修でも求められましたが、改めて、危機管理体制の充実を図る上では、幹部自衛官の採用も検討すべき事であると思っています。その事も踏まえ、ぜひ一度、議員研修としても、自衛隊への視察研修はしたいと感じました。
(講演後斉藤連隊長としっかりと懇談しました)

なお、富岳自衛隊の主な活動としては、名前の通り定期的な交流会を通じて、会員企業が自衛隊への理解を深め関係を持った上での、退職自衛官の受け皿としての就職援護を進めています。7月11日には「平成24年度静岡県任期制隊員合同企業説明会」が駒門駐屯地おいて開催されるそうです。自治体、企業、自衛隊の連携は地域防災においても強い力を発揮する事です。

富士市でも試験焼却のがれき搬入

富士市においても6月5日に震災がれきの試験焼却が実施されますが、その岩手県山田町の木くずの震災がれきが、4日午前11時5分に大渕の環境クリーンセンターに搬入されましたので、多くの議員の皆様と共に立ち合いに行ってきました。

県内での試験焼却は、島田市、裾野市、静岡市、浜松市に次いで5例目となります。
6月4日の空間線量測定立ち合いの流れは以下の通りです。

搬入されたコンテナの空間線量測定(前後左右)
後部扉を開き、放射能度測定サンプリング
市民によるチップの空間線量測定
プラットホームへ移動
遺物混入の有無の確認
木くずをプラットホームの床に展開
職員が木くずを広げて異物混入の有無を確認
市民による確認
震災がれきの空間線量の計測値はコンテナ及び木材チップとも0,04〜0,06μ㏜で、処理基準に適合している事は確認できました。また、島田市のような異物混入もありませんでした。
試験焼却は5日に行われますが、震災がれき15トンと一般可燃ごみ85トンを混ぜ、計100トンにして実施します。私は、当然その立会いにも行きます。

クリーンセンターの外には、反対の垂れ幕を持った方もいましたが、立会には議員以外の見学者もいましたので、反対する人ほど安全を確認するためにも、立会をすべきであると感じたのは私だけでしょうか・・・

今回の試験焼却において適正な検査をして安全・安心の判断ができたなら、市民説明をした上で、出来うる範囲での震災がれきの本格焼却への舵は切るべきと思います。。

水防意識が高いのは誇りです。

出水期にあたり、水防団の士気を高めると共に、水防活動の指揮系統の徹底、及び水防技術の向上を図る為に富士市水防訓練がかりがね堤で開催されました。

私の住む東部地域は水害常襲地でもあり、水防訓練の実施による水防意識の高揚は非常に重要な事でありますが、訓練を見させてもらい、須津地区水防団手際の良さは目を見張るものがありました。

土のう積、土のう工法、木流し工法、川倉工法、を着手したのですが、どの水防団より早い上に正確でもあります。その上、川倉工法に関しては、須津地区水防団だけ、新しい生木(乾いた木に比べ重いです)での作業でもありますが、正確で早いです。

地域での水害時においては、川倉工法等使う事はほとんどないとは思われますが、作業が早いのは水防体制と水防意識の高い事の表れであると感じます。地元の議員として水防意識の高さは、鼻高々であると共に誇りでもありますが、何より、地域での水害時に際しても心強く感じました。

今まで議会でも水害対策は毎年取り上げてきていますが、行政においても水害被害の減災に向けて取り組みは進められてきています。本年度も河川改修事業として万騎沢、江尾江川支川改修や湛水防除事業の江尾江川調整池18900tの供用に向けての事業が行われることになっています。
(急ピッチで進む江尾江川調整池)

ハード面の整備は勿論ですが、河川改修や拡幅等水害対策は時間とお金がかかりますので、何と言っても、地域においての水防意識は必要な事でもあります。
その意味でも、水防意識の高さは誇りでもあります。
 今年一年は豪雨や台風が無いに越したことはありませんが、発生時には力を発揮していただくことをお願いいたします。

*本年度の水防訓練はいつもより訓練前の開会式が例年より、長く、多くの団員から、もう少し開会式の時間縮小が求められていました。(来賓を代表しての5人は多すぎます)

地震対策の動向と現状

地震対策の動向として1月31日に委員会で国・県・市の動向の説明がありましたが、内閣府の有識者会議において「南海トラフの巨大地震モデル検討会」において3月31日に第1次報告がされており、それを受けて地震対策特別委員会が開催され、より詳細な動向が説明されました。

既に報道されている通り、検討会での推計した、震度分布・津波高の性格は、あらゆる可能性を考量した最大クラスの巨大な地震・津波を検討し発生頻度は低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの地震・津波を想定されています。
富士市の最大震度は7。
最大津波高は6,2メートル(第3次想定より高い数字が示されています。)
内閣府の今後の公表等の予定について
・10メートルメッシュの津波高・津波浸水息、新水深の推進(5月末)
・市町ごとの最短到達時間の検討(まとまり次第順次)
・時間差発生の場合の長周期地震動の検討
・液状化危険度について検討
・人的被害や建物被害についての推計(6月)
・当面実施すべき南海トラフの巨大地震対策について取りまとめ
・経済的被害等について推計(秋ごろ)
・南海トラフの巨大地震について取りまとめ
となっています。(国の発表を受けて、その都度説明は欲しいと感じています)
前回の委員会に置いても、国、県の指針を受けての第4次被害想定の地震津波被害想定の富士市のスケジュールは説明されましたが、よりわかりやすいスケジュール表は示されました。

富士市の予定としては、7月10日に津波対策講演会。
秋口には、津波解析ウエブサイト開発
本年度末までには津波ハザードマップの配布
来年6月以降に地域防災計画の全面的な見直し
となっています。
既に、海抜表示看板が公共施設、コンビニ、郵便局、電信柱等々800か所。
津波避難施設として、指定避難ビル33か所、避難タワー3か所。(24年5月時点)市内沿岸部に立地している小中学校7か所は津波避難ビルに指定し、津波避難対策整備(セキュリティボックスの設置等)を行っています。
今後避難施設空白地をなくすよう更なる充実は進めていく事としていました。

地震についての動向や対策は私は、市政報告会でもしていますが、市民にしっかりとした情報発信はしなければいけないことであると思っています、。

新消防ポンプ自動車披露式

富士市消防団、第9分団の消防ポンプ自動車の老朽化に伴い、予てより希望されていた消防ポンプ自動車が配備され、3月25日に新車披露式典が開催されました。

第9分団への新消防車の配備は20年ぶりですが、今後の消防活動の向上、消防団員の安全確保がなされ、地域の防災の面において心強い事でもあります、
すでに2月22日に納車されており、説明後使用開始となっていました。実は披露される前に、地域において火災が発生しており、早くも活動をしています。私も火災現場に駆けつけた時、新消防ポンプ自動車を確認しており、機能が向上した消防ポンプ車の消化活動を、目にした時に実に頼もしく思えました。

披露式では、須津まちづくりセンターで式典終了後、バスで移動し、新車両を使用しての団員のきびきびした行動の下で放水披露がなされました。

以前にもブログにも書きましたが、消防団員が不足しています。
第9分団においても、現在34名の団員であり、後、少なくとも5名位の増員が望まれていますが、思うように団員確保が出来ていない状況に役員さんは頭を痛めていました。地域の皆様の生命や財産を守って頂く消防団の充実には、新車両が配備された事は喜ばしい限りですが、やはり、それを活かす、人材の確保が無ければ成り立たちません。
地域においても、この新車納入を契機に「自分たちの地域は、自分たちで守る」と言う団員確保が進むような情報発信が出来ればと感じます。

*そんな思いを持ちながらロゼシアターへ行ったときに、東日本大震災においての富士市消防の活動軌跡展。
消防出初式での写真コンテスト作品展が行われており、消防団の皆様、消防団員の皆様に改めて敬意と感謝を感じました。。

復興支援から学ぶ研修事業

富士商工会議所視察研修事業として、「東日本復興支援から学ぶ人間力育成研修」が4月20日から22日にかけて行われます。事業内容としては、

東日本大震災から1年が経ち、富士商工会議所青年部では、実際に被災地を訪れ、復興過程を自分の目で確かめることで、自然災害の恐怖は然ることながら、現地の人たちの“逆境に負けない強い人間力”を学部為の、実施研修です。参加募集は3月30日までで定員40名だそうですが、既に定員にはなっており、欠員待ちとの事です。(詳細は商工会議所まで)
その、研修先への復興支援のとしての義捐金を,商工会議所青年部のメンバーがゆらぎの郷でガラガラポンのイベントを行いながら、募っていましたので、私も応援を兼ねてイベントへ参加してきました。

お風呂へ行く方々が気持ちよく義捐金活動に協力してくれます。(ありがたい事です)
私も研修に参加したいと思っていましたが、20日まちづくり研修、21日人間ドッグと予定が入っており、今回は断念していますので、気持ちだけでもと義捐金の協力はしてきました。
復興には時間が掛かります、継続的な支援は重要のことでもあります。

どうしても言っておきたかった事。

東部地域の水害対策の1つとして、江尾地区の根方街道に掛かる万騎沢狭窄部分の拡幅工事がようやく終わります。今まで、根方街道が通れなくて不自由していましたが、もうすぐ解消されます。

新年度の予算でも、東部地域の河川整備が何か所か予定されており、水害対策が進む事は15,16日に開催された建設水道委員会においても確認できました。地元議員としては、ありがたい事でもあります。水害対策については、委員会では、どうしても言いたい事がありました。これは、ブログでも何度も書いてありますが、2月8日に最後の沼川流域委員会が開催され、沼川河川整備計画(案)が委員会で承認されています。今後20年間の整備計画でもありますが、この中には、残念な事に東部地域の水害対策の抜本的な解決策で挙げられてきた、「沼川本川整備と石水門の拡幅」については記載されていませんので、今後、20年間この事について触れられない事には私は納得はしていません。
地域での意見交換会にも参加しましたが、しつこいと思われようとこの事については、どうしても言っておきたい事して、予算案で挙げられている沼川改修促進期成同盟会負担金に関連して質問はさせて頂きました。
「市長は期成同盟会の会長でもあり、毎年、沼川本川整備と石水門の拡幅は要望してくれていますが、今回の整備計画に明確にうたわれていない状況で、今後はどのように対応していくのか、」
に対して当局として
「石水門については、津波対策として、第4次の被害想定が出た時に改めて、遮断の検討がなされる時に拡幅については要求はしていくつもりでありますし、今後も本川整備についても要望は続ける」
との答弁でもありました。
河川整備には確かにお金も時間もかかる事ではありますが、抜本的な解決なくして、安心・安全が手に入らないなら、私は計画になくても言い続ける必要はあると思っています。

抜本的な解決を進めてほしいことは、どうしても、言っておきたかったことです。

忘れない、3.11.東日本大震災。

東日本大震災が発生してちょうど1年経ちました。
死者1万5854名、行方不明3155名に上り、仮設住宅など非難生活を強いられている人は34万人を超えています。

東京の国立劇場では天皇・皇后出席のもとで、東日本大震災の追悼式が開催されていましたが、富士市でも、広報塔で、放送が流れ、午後2時46分に合わせ、1分間の黙とうが各自で捧げられました。亡くなられた英霊の御霊が安らかに眠る事をお祈りします。
震災から1年経ちましたが、テレビ、新聞の報道を目にするとあの災害の恐ろしさを感じづにはいられません。もう1年が経ってしまったと言う思いの中では、未だ沿岸部はガレキが山積みされたままであり、原発事故周辺では荒涼とした風景は何も変わっていません。どこまで、復興が進んだかと言うと被災者にとっては不安や不満が残る1年であったと思います。
式典では野田総理からは、3つの約束として、
1、被災地の復興を1日も早く進める事
2、震災の教訓を未来に繋げ、語り継いでいく事
3、助け合いと感謝の心を忘れない事が挙げられていました。国の再生も含め、被災地の復興へしっかりと目を向けて取り組んで欲しいと感じながら、震災から2年目になり、政治も経済も被災地も変わらなければいけないと言う思いは強いです。
富士市においても、大きな災害が来ることが予想されます。
震災の教訓を活かし、防災と減災は更に進め、私も議員として災害に強く、安心、安全なまちへの構築は引き続き取り組んでくつもりです
改めて、日本国民として、2011年3月11日午後2時46分の出来事は忘れてはいけない事でもあります。

県内初、市独自のモニタリングポスト。

市内の空間放射線量測定の為のモニタリングポスト設置が、ようやく富士市2Fの南側ベランダに設置されたのが、28日のお昼のニュースで流れていたので確認に行ってきました。

昨年の6月議会で800万の補正予算が承認されたのですが、福島の被災地が優先されていたので設置には時間を要しました。しかしながら、県ではモニタリングポストを浜岡原発中心に18箇所設置していますが、市町村で独自に設置したのは県内で初めてです。


高さ1,6メートルのモニタリングポストは、空気中のガンマ線を1ナノシーベルト単位まで測定できる優れものです。すでに、空間放射線に対する不安が広がっていたので、市関連施設において、簡易測定器による測定を実施していますが、これからは24時間監視され、稼働は3月下旬だそうです。稼働後、毎日夕方に測定値を4月以降に市のHP上に配信される予定です。
今後、しっかりした、情報発信はされますが、市内においてはホットスポットは存在しないのでしょうか?
ふと不安になりました。

防災には女性の視点を!

婦人団体の集まりでもある女性ネットワーク富士の秋山会長の「男女共同参画の視点から考える防災」と言う話を聞く機会がありました。
会長からは、女性ネットワーク富士が、東日本大震災後、支援活動や防災計画についての取り組みをパワーポイントで説明をしてくれました。

女性ネットワーク富士では、地域の防災対策を考えるためにHUGを利用し、その取り組みが全国にまで発信できた事等の事例をあげ、レディースフェスタでは「女性の視点から見た防災」と題した講演を聞き、東日本大震災における避難所で男女が直面した問題を取り上げた上で、防災に女性の視点を取り入れる必要性がある事を訴えていました。

その内容としては
1、 男女別の防災情報を取り入れサポーターの受け入れやすい体制を整える事。
2、 避難所の運営、復興の在り方等、防災について考える場に女性を置くべき
と言う点について考えなければいけないとしていました。
私は、災害時では女性も男性も関係ないと思っていましたが、よくよく考えれば女性ならではの問題は多くあると思われます。
防災に女性の視点、災害時でのトイレの事、女性に必要な携帯トイレや日用品の備蓄は重要な事として捉えており、現在、備蓄はフィランセで進めているそうです。
その他に心の癒しや、災害時に役立つことを様々な角度から学び取り組んでいる事が報告されました。
女性団体として取り組みは、女性にとって力強い事であります。話の中で災害においては、女性が男性より多く死亡している事には驚かされました。
だからこそ、女性の視点で防災は考えなければいけないとしていました。
勉強になりました。

ちなみに、女性ネットワーク富士と言うと分かりづらいですが、かっての婦人会だそうです。
そう言えば何十年も前、私の母も婦人会長として頑張っていた事を思い出しましたが、今は名前も変わり、活動も変わってきたようです。

第9分団消防ポンプ車納入、消防団員募集中!!

朝、市役所駐車場に行くと、見慣れた消防団員の人達がいます。
駐車場には、消防車も並んでいます。
何事かと思い、近くに行くと、私の住む地域の9分団の消防団員が消防ポンプ車を囲んで、集結しています。

挨拶をしながら、何事かと聞くと、新しい消防ポンプ車が納車され、無事納車式も終え、本日より新しい消防ポンプ車が利用できるようになったとの事でした。
そう言えば、第9分団より新車披露目式の案内も来ていました。
高性能車に変わり、地域の消防活動には大きな力を発揮できると思われますので、地域においてはありがたい事です。
ただ、心配なのは、全国的に消防団員の成り手が減少しており、富士市においても約150人の消防団員が不足している状況でもあります。今後予想される災害においての対応に不安もあります。

県では、消防団を「地域防災の要」と位置づけ、団員の多くがサラリーマンである状況に、消防団員が1人以上いれば、法人事業税や個人事業税が最高10万円減税される条例が制定され、この4月から制度がスタートします。

富士市においても、消防団員の募集をPRしていますが、減少傾向にある団員の獲得には、支援策の拡充はすべき事柄であると感じています。
来月の新車お披露目式に出席した時に、団員の生の声を聴いて、反映すべきことがあればとも思っています。

今月号の広報ふじにも掲載されていますが、
「あなたの力が必要です!!富士市消防団員を募集します」
「自分たちの地域は自分たちで守る」活動をしませんか?
と訴えていました。

沼川流域委員会が終了しました。

第6回富士川水系沼川ブロック流域委員会において、今後20年における沼川流域の治水対策として河川整備計画(修正原案)が了承されました。沼川流域委員会は、平成19年、平成20年の沼川流域の被害を受けて、整備計画の見直しの為に、21年5月12日に第1回の沼川ブロック流域委員会が開かれ、その後3年間6回に渡る委員会が開催されてきました。

第6回の修正原案が委員会で了承された事により、この委員会の役目が果たされ終了となります。今後は、関係市長の意見聴衆、関係部局の調整をした後に認可申請をする整備計画の決定に向けての作業が進められていきます。委員の皆様お疲れ様でした。

私は予てより、議会においても沼川本線の整備及び石水門の拡幅等は要望してきました。このことについては市長、当局においても認識はしてくれています。市としても要望はなされています。
整備計画での考えとしては、沼川本川の整備についての必要性は認識しているが、全体の治水安全度をあげるための整備をすべて同時に進められないため段階的に整備をすすめることしている。最終的な修正原案では、「10年に一回程度発生すると想定される規模の洪水による家屋浸水被害を概ね解消することを目標に、本計画では段階的な整備として、最下流である狭窄部となっている沼川橋水門橋(石水門)をはじめ本支川の流下能力が不足する区間の内近年洪水による家屋浸水被害の発生頻度や規模などから優先的に被害を軽減する地区を選定」となっています。とするとやはり、河川整備に関しては、莫大なお金と時間を要す訳ですので、本川整備及び石水門の拡幅等は20年先の計画になってしまうようです。(諦めきれない思いはありますが・・・)
また、河川整備計画の費用対効果も報告されました。全体としては、約5でした。江尾江川は約2、小潤井川、伝法沢川約11。
投資効果として、被害額を建設費で割った数字でもあります。江尾江川に関しては、費用対効果が低いわけですが、家屋が少ない地域でもあり、道路や田んぼ等の被害は数字には見込まれていないような気がしますが、どうなんでしょうか?費用対効果が低いという事で、事業が後回しにならない事は要望したいと思っています。
最後に座長の東海大学斉藤名誉教授から、
「自然災害を完璧に防ぐことはむずかしい。小さい災害は防げるが、危険地域に住んでいる人たちは逃げる、水害対策はあくまでも逃げるための時間を稼ぐ施策である。もう大丈夫はない。逃げ遅れて死ぬと言うほど馬鹿な事はない、命を守るには、逃げる。自然災害対策の根底である」
と語られ委員会は閉められました。
どんな対策をとろうと、想定外で片づけられてしまう現実はあります。
流域委員会は終わりました。
私も傍聴をし続けてきましたが、地域の水害対策は引き続き取り組まなければいけない事でもあります。

昭和28年発刊「浮島が原開拓史」


先日、納屋を片付けた際に、興味深い本が出てきました。
昭和28年発刊の「浮島が原開拓史」です。
私が生まれる前の本ですが、現在も水害に悩まされている地域の事が綴られていました。

かつて、浮島が原の農地はしばしば泥水で一面が湖水になる惨状の解決に向けて,沼川沿岸排水管線改良事業が着手されたのが昭和8年。
昭和放水路を始め予定の諸工事を終えたのが昭和18年。
永年水と苦闘した沼川水害予防組合が最後の事業として治水記念碑を建設すると同時に浮島が原開拓史の編纂がされました。

この本は私達の郷土の先人たちがいかに水と戦ったのかが記録され、昔の人の業績を後世に伝える資料でもありました。
本編として、
第1章初期の開拓と防水の問題
第2章初期の防水対策
第3章防水対策(準備時代)
第4章防水対策(科学的調査時代)
第5章防止対策(實行時代)
第6章浮島が原干拓事業期成同盟会
第7章沼川水害予防組合
第8章第一期工事の進行
第9章昭和放水路の着工と完成
第10章完成後の事
現在取り組んでいる東部地域の水害対策についても、過去の歴史を検証する事は大切な事であると思っています。
2月8日、沼川流域委員会が開催されます。
どの様な整備計画が示されるか気になる所ですが、「浮島が原開拓史」をその前に熟読しています。
勉強になります。

石油コンビナートの津波対策

東日本大震災での、石油化学コンビナートがある場所の被害は甚大であった事を受け、富士市の田子の浦港にも、石油基地があるので、日本有数の石油化学コンビナートが臨海部に形成されている四日市市でコンビナートの津波対策がどのように成っているのか視察報告です。

四日市市の津波対策として三重県では、昨年10月に「東日本大地震と同等規模の地震を想定した場合の津波浸水予想図(速報版)」と参考に11月に暫定版として、避難すべきラインを示した四日市市津波避難マップが作成されています。富士市でも、独自の想定をした上での対策は求められていますが、あくまでも、国の第4次被害想定を待っての対応としていましたので、対応の早さにはちょっと驚きでした。

四日市臨海部には3つの大きなコンビナートがありますが、コンビナートの概要は、第一コンビナートに26事業所、第2コンビナートで10事業所、第3コンビナートで14事業所コンビナート全体では50事業所があります。

また、コンビナート含む事業所等別危険物施設は4351あります。各事業所とも施設の耐震性等現行の法令基準を満たしており多くの事業所では地震発生時における詳細な規定、マニュアルが整備されており適正に運用されています。今後の方針としては、三重県石油コンビナート等防災計画の習性提案、中央防災会議による被害想定の見直し、国の危険物施設の地震、津波対策に関わる法令改正対応と更なる地震対策、大津波への事前対策を積極的に推進していくとしていました。
今回、コスモ石油製油所も視察しましたが、広さと設備には圧倒されると同時に、民家がすぐ隣にあると言う状況は、現在では石油コンビナートも安全で安心な施設でもあり、石油製油所は公害発生の迷惑施設でもあると思っていましたが施設の隣に住民が住んでいる事に驚きました。(施設内は撮影禁止の為写真はありません)
3,11の地震の際には、千葉県市原市のコスモコンビナートが爆発しています。鎮火するまでに大分時間はかかったようですので、コンビナートでの防災力の強化は必要な事であると感じましたが、田子の浦のコンビナート基地とあまりの規模の違いに圧倒されました。

地震対策の動向は・・

首都圏でマグニチュードM7級の直下型地震が4年以内に70%の確率で起きる可能性があるとの計算結果が、報道された事により、地震への危機意識が高まる中で富士市の地震防災対策特別委員会が開催されました。
防災危機管理課長より、今後の国・県・市の動向ついての説明がありました。
それによると今後の予定としては

国において、本年4月頃に3連動地震(M9)による最大クラスの地震動・津波高の公表
国において、6月頃に直接的被害の被害想定推計値の公表
県では、8月頃に国の推計値公表を受けて県内の詳細の地震動・津波高の公表
県では、10月頃に浸水域の公表
市は、10月以降に県の津波浸水域の通知を受けて、富士市津波ハザードマップを作成、全戸に配布
県では、平成25年6月頃に県防災会議、第4次被害想定の公表
市は、平成25年6月以降に第4次被害想定を受けて、富士市地域防災計画を全面的に修正
との事ですが、あくまでも一応目安という事です。
その他の報告としては、市内の津波避難ビルの指定は32件。
海抜表示板については公共施設180か所や民間幼稚園保育園等50か所の施設設置は終わっており、年度内には合計800か所に設置がされるとの事です。また、3月11日の震災の日に合わせ、市民の意識高揚を図る上で津波訓練を実施するとしていました。
いつ起こるかわからない地震。
改めて大地震が起きる前に少しでも、減災が出来る対応が進めばと感じます