「防災の日」の地域防災訓練

9月1日は全国的に「防災の日」でもあります。
富士市においても自主防災組織が中心となり地域の防災態勢の確立及び住民の防災意識の高揚を図ることを目的に地域防災訓練を市内各町内などで行なわれました。

私の町内では、今回、津波による被害への不安から、自助と言う観点からまずは高台へ避難することが大きな訓練内容になっていました。
まず、地震が起きたら午前8時30分に災害発生が広報塔から流れると共に、火の点検と戸締りをしてすぐに近くの避難場所でもある高台にある八幡神社へ避難しました。

避難場所では、副町内会長さんが各組合の人員を確認し増川区が全体で集まる事になっている氏子会館へ徒歩で移動しました。
地域住民が集まった中で、改めて防災意識高揚を図る為に、元消防職員の方より災害での心構えや対応について説明があり、実践訓練として防火水槽からの消防ポンプでの放水訓練等を行いました。今回の訓練前に議会でも、災害時での議員対応が統一的に示されており、災害が起きた後、必ず地域のまちづくりセンターへ出向き地区班長へ報告するようになっています。私も災害発生後、避難場所へ顔をだし、まちセンへ元気でいる事を車に乗って報告に行き、再度地域の訓練場所へ戻りました。(ただ、本当の大規模災害時には、車を使って報告はできるかは疑問ではありましたが・・)

訓練場所での挨拶でもありましたが、29日に公表された南海トラフ巨大地震の被害想定として県内死者11万人と多くの方が衝撃を覚えました。津波高は6メートルであり、17メートルの防波堤を考えれば、私の住む地域においての津波による浸水被害は示されていません。だからと言ってよいという訳ではなく、以前から心配されていることは、恐らく津波被害よりも、M9クラスの巨大地震の揺れは想像を絶し、当然のことながら、建物内で家具の転倒や天井が落ちてきて押し潰されたり、建物の倒壊、火災発生、急傾斜地倒壊、液状化等によっての命に係わる被害がある事が考えられます。住宅の耐震化や家具等の地震対策は進めながら、急傾傾斜地区も多いので避難経路の確認はしっかりとやらなければいけない事でもあります。

いつ、どのような状況で災害が起きるのかはわかりません。
訓練を通じて改めて、災害時では自分の身は自分で守る。
その上で回りが助け合い、地域で支えあう事が大切であります。もしもの時に実際に対応できるかは、日頃の訓練に尽きると思っています。