ロゼシアターにおいて和風天人・ハンドチャイムアンサンブル東日本大震災復興チャリティーコンサートが開催されました。震災への応援メッセージを込めたハンドベルの演奏は素晴らしいものでした。
震災後、1年7か月が経ちましたが、多くの犠牲者をだした災害は忘れることなく、今なお苦しむ被災地での、復興は望まれる事であります。
仏教讃歌としての演奏会でもありましたが、決して暗くなることなく、透き通った音色は、オルゴールを聞いているようでもあり、優しくて穏やかな演奏は明日への勇気をもらえる気分にもなります。
(柏酒代表の挨拶・指揮者の下田氏からのハンドベルの説明)
最後に宮澤賢治さん「雨ニモマケズ」の詩へ曲がつけられた演奏がされましたが、岩手県で生まれ、仏教にも深く関わりがあった宮澤賢治が生まれる前、亡くなられた時に三陸沖地震等があった事等を考えると「雨ニモマケズ」は東日本大震災に対しての因縁めいた応援が含まれているような気がしてなりません。
「雨ニモマケズ」
宮澤賢治
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
なお、震災後にワシントンのナショナル大聖堂でも東日本大震災で犠牲となった者を悼む、宗派を超えた追悼式が開かれ、サミュエル・ロイドⅢ世大聖堂長により、復興への祈りが捧げられた後、『雨ニモマケズ』が選ばれて英語で朗読されたそうです。
和風天人・ハンドチャイムアンサンブルの皆様ありがとうございます。
あらためて、被災地での一日でも早い復興は望みます。
また、個人的にも「雨ニモマケズ」を読み返しながら、自分の生き方も考えさせられました。・・・・