富士市には、豊かで多彩な森林が広がるまちでもあると思っています。木材生産、利用の他にも、環境の保全や水源涵養、水害対策など公益的な機能を発揮した中でも私たちの暮らしを支えてくれています
その多様な機能を十分発揮する事が難しくなっているという現状もありますが、地元木材の利用も気になっていましたので勉強がてら、今まで一度も訪問をしたこともなかったので、富士市森林組合に行ってきました。
富士市森林組合は大渕にあり、1200人の組合さんによって成り立っています。森林組合の場所に木材が切り出されセリが行われていますが、苦労の割にお金にならないという言うのが現実で、収益的にも厳しい状態である為に、専業で林業に携わっている人はいないのが状況だそうです。それと共に、携わる方の高齢化が進み深刻な後継者不足の問題はあるようです。また、かってのような森林を利用し、育て、守っていくという生活が、環境変化に伴い、人々も森林とのかかわりが薄れ、手入れも行き届かず荒廃する森林が増えてきているのも現状だそうです。今後も、森林の荒廃が心配されている訳です。
そこで求めらているのが、森林を守り、育て、活かし、森林の価値を高めながら持続可能の循環型社会の構築を進めなければいけないのですが、言うのは簡単ですが、これが難しい事のようです。
間伐利用という事がしきり言われ、その有効利用策が取り上げられていますが、経営的林業において間伐自体はほんの一部でしか過ぎず、その前に、木材の利用があってのことです。まず、木材がお金になるような状況が生まれない限り、それに関わる間伐は進まないと考えられ、経営的に成り立たなければ持続可能が循環型は生まれないと思われます。何でもそうですが、ボランティアでは持続可能はあり得ないと思っています。お金になる林業にする事が必要で、今のままで林業としての森林整備は進めるならば、国、県、市の施策として、もっと多額のお金を注入しなければ成り立たないような気がします
今、地域木材流通形態及びブランド力を挙げた上での産業界の取り組みも進められ始めています。行政においても工業主体ではなくなりつつある状況においては、林業や農業にも力が入り始めているようで観光に絡めた取組も進められいます。
国県においても地球温暖化対策として森林整備が進められており、景気浮揚対策の一貫においての取組がありますが、一方外国資本による、水源確保の為の森林買収があるという話も聞きます。(富士市の話ではありませんが)
先週末の土曜日にも、木の供養祭に参加しましたが、国会議員、市長、県会議員のそれぞれの立場の方々も地元木材の利用促進についての話をされていました。多くの方々もこの問題については理解は十分されているいるとは思っています
今後とも、森林と共生できるまちとして、色々な事を考えなければと思います。