須津山財産区域内視察

須津山財産委員会の改選に伴い、新たな委員と共に須津山財産区域の管内視察に参加してきました。梅雨の合間の視察でしたが林政課の随行で視察箇所としては、6か所。雨に降られることなく有意義な視察でもありました。

視察箇所として
1、 須津山休養林キャンプ場
2、 須津渓谷橋
3、 間伐事業箇所
4、 林道猪之平線
5、 綿帽子記念碑整備事業箇所
6、 治山事業山腹事業箇所
大きな災害が起こらないよう治山の関係上でも間伐状況の確認は必要な事でもあります。

地元の議員としても、須津川渓谷は見慣れた場所とはいえ、林道にはゲートに鍵が掛かっているので車では入れない場所もありましたので良い機会でもありました。

大棚の滝の入り口の看板整備は既に終わっていました。今後、つり橋の整備を12月以降に行う予定や遊歩道整備が進む事は説明されています。議会でも須津川渓谷の安全対策を取った上での有効利用はすべきことであり、一元的な管理の下での整備計画は進められていく事は市長答弁でも頂いています。市長の浮島地区での行政懇談会でも東部の魅力的な場所の1つに挙げられていましたのでしっかりとした形での整備推進はお願いしたい事であります。
久しぶりに山を歩きましたが、新緑の中、気持ちが良いものです。
花粉症のシーズンですとスギと聞いただけで鼻や目がかゆくなるのですが、今の時期ではスギ花粉は収まっているのでゆっくりと1日森林浴も楽しんできました。

石巻市役所は合理的です。

被災地でもある石巻市には、震災後4回訪問しましたが、震災後2カ月ぐらい経ってから最初に訪れた際に、被害の大きさにびっくりしながら、何気なく通った石巻駅の商業ビルに市役所の看板があり、その時から勝手な思い込みで石巻市役所は、震災被害に遭って場所を移転したと勘違いしていました。

先日行政視察で市役所に行って、震災で市庁舎を移転したのではなく、震災の1年前に、中心市街地の活性化を担う目的として、駅前にある旧さくらの百貨店石巻店に新庁舎としてスタートしたことを知りました。更に聞けば、デパート跡地の本庁舎利用は全国的にも珍しい事であるようですが、2億円の寄付と無償譲渡が市にされたそうで、現在は、一階は地元スーパー等が入居しており、買い物がてらに市役所利用が出来るのは便利です。

市庁舎機能は2階から7階までですが、元がデパートですので、エレベーターの他にも、エスカレーターがあります。市役所の上り下りがスムーズにできます。市民ギャラリーや市民サロンなどの開放スペースもあり土、日また、夜9時まで開放していました。
駅前にある事は公共交通の電車やバス等の便がよく、車を運転できない方にも親切です。また、車で来る方も、併設された立体駐車場で行けるので雨にぬれる心配もありません。その上、立体駐車場が一杯になっても、駅前にある駐車場は市役所と契約してあるので1時間は無料となっています。
(震災対応で忙しいそうでした)

庁舎前には、石ノ森章太郎の仮面ライダーのモニュメントがあり、記念撮影もできます。中心市街地への活性化の一役を担う事は勿論、市民の利便性から考えても、立地性や民間施設の利用のしやすさからも実に合理的な市庁舎でもあると感じました。
富士市の市役所と比べると随分使い勝手が良い事は感じます。富士宮市役所の優れている事を掲載しましたが、市庁舎の利便性や使いやすさの検討は、今後必要な事であると感じます。

富士宮市役所の優れている事。

富士山が世界遺産にもうすぐなろうとしている中で、富士宮市役所に用があり行ってきました。
富士宮市役所に行って感じた事は、市庁舎としての使い勝手やイベントへの取り組みの優れているところを感じます。

市役所入り口はロータリーとなり、表玄関がはっきりしていて入りやすいです。

玄関には、富士山の大きな写真に「世界文化遺産のあるまちに」と飾られています。

1階に入るとすぐに、県知事選の期日前投票所が設置されています。入口にあると選挙がしやすいと感じます。(ちなみに富士市役所は6階です)

ロビーには、「富士山は日本の宝、世界遺産に」「日本の宝を世界の宝に」とあちらこちらに標語のようなステッカーや張り紙が目立ちます。

最上階の7階には富士山の市民ギャラリーがあり、富士山がいつでも見えるようにと市民に開放されています。世界遺産への雰囲気が盛り上がっています。富士市でも先日3日間屋上が解放されましたが・・・

また7階にはスカイレストラン松屋があり、そこからも富士山が見えます。

牛丼以外にもおそば、ラーメン、かつ、定食等品ぞろえも豊富です。私はとろろそばとミニカレーを食べましたが、550円とリーズナブルです。

残念ながら、富士市役所には食堂がないです。
ですから昼時になると、店屋物やお弁当の配達でエレベーターが混みます。富士市にもスカイレストランがあればいいなと感じます。(出来れば話題のタニタ食堂が入って欲しいです)
富士宮市役所に行ってみて感じた事は、市役所の在り方については見習わなければならない優れている事が多くある事です。
市民本位の使い勝手の良い市役所を目指すためには、富士市も一度市民アンケートも必要な事かも・・・・

東北被災地行政視察中

6月議会が近くなっていますが、5月27日から29日まで、東北被災地への行政視察中です。今回は、東日本大震災から2年2ヶ月経った中で、今までも何度か被災地での視察はしていましたが、被災地自治体での受け入れが可能となってきており、行政対応の視察となりました。

視察先として、
陸前高田市行政視察(市役所)
気仙沼市復興状況確認
石巻行政視察(市役所)
女川〜名取・閖上地区等復興現場確認
となっています。
改めて、被災地の現状を確認しながら、被災地自治体からの生の声を聞ければと思っています。
6月には第4次被害想定が発表される予定です。その後本格的な防災計画の見直しが始まりますので、是非、参考にしたいと感じています。
とりあえず、富士市にはいませんので悪しからず

東京気になっていたお店(パート1)・・・!?

GW中であっても東京で生活している娘が帰ってきません。
ただ、部屋の冬用の荷物が片付かないので家に持ち帰ってもらいたいとの連絡が妻にあったようで、急遽東京に車で行ってきました。

でもせっかくの東京ですので、かねてから行きたかった話題の気になっていたお店や場所へあちらこちら行ってきました。
代官山の蔦谷書店については掲載しましたが、食事の場所として気になっていたのは、今話題の「俺のフレンチ」。

立食スタイルのフランス料理で、何より値段が安い。
いわゆるコスパが高い店。
「俺のフレンチ」を展開するバリュークリエイト社は他にも、「俺のイタリアン」「俺のやきとり」「俺の焼き肉」等「俺の・・・・俺の・・・」シリーズの飲食店を経営しており、その中でも「俺のフレンチ」に入ってみたいと思っていました。
でも、店の前に行くとびっくりです。開店3時間前なのに行列です。

行列のできるお店として並べば入れるのかと思いきや予約制。すでに5月末まで予約はいっぱいとの事。ですから断念しました。笑えるのは、近くのお店で便乗商法であると思われる看板が立っています。
それは、「俺のからあげ」もっと笑えるのは「俺はスペイン」。

多分これは、私みたいに予約もしないで来て、行列の後ろに着こうとしたら、「予約をしないとだめですよ」と言われ諦めきれない人が「俺のフレンチ」でなくても「俺」が付く店ならいいやと入ってしまう恐れがあります。(まあ、それが狙いなのでしょうが・・・)
「俺のフレンチ」は諦め、次に気になる飲み屋として、恵比須の「駄菓子バー」。
昭和レトロの店内で駄菓子が食べ放題のカジュアルバーとして話題のお店です。

システムとしては、チャージ料500円払うと店内にある駄菓子は食べ放題です。もちろん駄菓子だけではなく、ハムカツや給食の揚げパン、ソフトめん昔懐かしのメニューもあり、童心に帰れる楽しい世界を醸し出す飲み屋さんです。テレビでも良く取り上げられています。早い時間でしたが、ここも予約が必要の様で、たまたま予約のお客さんが来るまでだったらいいよという事で入れて貰えました。しばし昔懐かしい駄菓子を頬張りながらお酒を飲んできました。恵比寿で安心して、安く飲めて、良いです。
その後、深夜でも混んでいるジャパニーズアイスの店「OUCA」。

かりんとうやきな粉、琵琶等のジェラードが楽しめます。
夜遅い時間でも、アイスを買い求める外人や若い女の子がひっきりなしに来ます。びっくりです。
どのお店もいつ行きたいか??
「今でしょう」
と言う感じのお店です
今回はGW前半はあっぱれ富士やふるさと愛好会の例会、ブナ林創造事業、後半は例大祭、憲法の日シンポジウム、まちづくり勉強会等々事業も多く、その合間をぬっての東京見学でしたが、結構楽しく充実していました。他にも気になっているお店がなりましたので後日、パート2で・・・
東京には行きたいところが沢山あり、何となく娘が富士市に帰ってこないのが分かりました。

武雄市図書館のモデルは「代官山蔦谷書店」

民間企業が運営する新しい公立図書館として全国的に話題になっている佐賀県の「武雄市図書館」についてテレビ(真相報道バンキシャ!)で4月28日取り上げられていました。

武雄図書館は市民サービスの向上と経費削減が目的でTSUTAYAを展開する企業(カルチャーコンビニエンスクラブCCC)に市が運営を委託したものです。これにより武雄市の公立図書館が4月1日より指定管理者により、リニュアルオープンしました。これは、経費削減と新しいスタイルの図書館にすることを狙いであり、図書館にはスターバックスが営業するカフェなどのスペースを設け、どの席でもコーヒーを飲みながら本を読むことが出来ます。

(三島で樋渡市長に会いました)

すでに運営前より話題を呼び、私も2月に三島で開催された武雄市の樋渡市長の講演会でこの事について聞いた時に、大変興味を持ちました。また、テレビ報道では1か月しての賛否両論を取り上げていましたが、武雄市までは視察に行く事は出来ていませんので、樋渡市長がモデルとした東京の代官山にある蔦谷書店「DAIKNYAM T−スタイル」に視察に行ってきました。

代官山での蔦谷書店は、営業時間は朝7時より深夜2時まで年中無休。
2階建ての建物が3棟あり、その中には、本、映画、音楽、文具、旅行、ラウンジがあり個別の旅行プランをお手伝いするトラベルデスク、コンビニエンスストア[Fマート]、そしてブックカフェスタイルの店内ではスタバで購入したドリンクを飲みながら、どの席でも好きな本や音楽を読んだり、聞きながら楽しむことが出来ます。
様々な催しもあり、何時間でもいられます。
(スタバ、ファミリマート、カウンターテーブルの下には電源とパソコン端子も)

おしゃれな街、代官山での蔦谷書店は、いわゆるプレミアムエイジが対象であり、平日であったせいか子どもはほとんどいませんでした。パソコンを持ち込んでいるビジネスマンも多いです。ですから、館内では、音楽は流れているものの、商業施設とは思えないくらい静かでした。また、広い店内は初めての人には迷路みたいで探したい本が見つかりにくいと思っていたのですが、あちらこちらに、コンシェルジェがおり、案内等もしてくれます。
本の購入はセルフレジです。

代官山と言う素敵な場所にある本屋さんとしては、素晴らしいお店であると感動してしまいました。(一度は見てみる価値はありますよ)
(美術館のようです)(駐車場も広く、係の人もおしゃれです)

武雄市の図書館のイメージもこのような感じであるならば、九州の地方都市、武雄市で公立図書館として、ある意味いち早く、これに目を付け指定管理者として契約した事は画期的なすごい事で話題になるのは当然の事だと思います。。様々な課題はあるとしても、少なくとも、このスタイルにすれば、利便性は増し、利用者は確実に増えます。
でも「代官山蔦谷書店」はあくまでも民間企業が営業する本屋さんです。
個人的な意見で言えば、公立図書館でなくとも、富士市にすぐにでも、このスタイルの蔦谷書店が民間企業としてが進出してくれれば本当に嬉しいのですが・・・・でも、地方都市ではなかなか経営が成り立たないので、自治体が関与しないと誘致は難しいかもしれませんが・・・その意味では、武雄市の選択は正解であると思います。

東田子アクセスバスお試し乗車!!!

須津・浮島地区から東田子の浦駅葉の接続としての東田子アクセスバスが、4月1日より来年の3月31日までの実証運行が行われ始めました。

4月12日までは運賃無料のお試し期間ですので、地元議員としても状況を確認をする為に、朝,夕両ルートに乗車してきました。

朝ルートは、車で浮島まちづくりセンターまで行き、そこから始発の1便6時15分に乗車しました。(眠いです)

朝早い1便は通勤に利用する方が8人乗車しました。その後引き続き6時45分の2便にも乗車、2便では通学生の7人。途中、東田子の浦駅前行く途中、多くの自転車通学者とすれ違います。

それを見ている運転手さんからは、「雨が降ると自転車利用者の乗車が増えるのでは・・」と期待していました。乗車してみて感じた事は、朝ルートの東田子の浦駅北口の降口は駅まで距離があり、降りてからJRへの接続時間が短いためにちょっとでも運行時間が遅れると乗れない恐れがある事は感じました。
夕方ルートには、妻に東田子の浦駅まで車で送ってもらい乗車。(東田子の浦駅まで行くのが不便です)

夕方始発の17時48分、乗車数は通勤の方3名。通学者はなし。
2便は通勤者2名通学者はなし。
運転手さんの分析では、スクールバスが出ている事や、学校終了時間が3時半から4時位なので帰る時間が合わないのではと言って言いました。
現状の乗車率は低いと感じています。
今後、無料お試し期間が終了して有料になった時どのように成るのか不安でもあります。有料化に伴いバスには、フリーパス販売の紙が貼られていました。

今後の動向は気になる所ですが、先は長いです。多くの方に認知してもらう事を当分は続けようと思っています。
ぜひご乗車下さい。

狐だらけのパワースポット

商売繁盛の神様として全国的に知られる日本三大稲荷の豊川稲荷に後援会旅行で行ってきたですがちょっとびっくりするような場所と言うか、お勧めのスポットがあります。

豊川稲荷自体は、およそ、600年前の室町時代に開創され、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、大岡越前守忠相、渡辺崋山などの武人、文人達の信仰を集めました。 さらに江戸時代には、庶民の間で商売繁盛、家内安全、福徳開運の神として全国に信仰が広まったそうです。
豊川稲荷に行くと普通お参りが住んでしまうと門前帳に行ってお土産やB級グルメのお稲荷さんの食べ比べに行ってしまいがちですが、奥に進んでいくと霊狐塚があります。
行く途中には大黒天も奉ってあり、商売繁盛と大黒天を触る事もできます。

沢山ののぼりが飾られた間に狐の石像があちらこちらにありましたが、霊狐塚には、狐、きつね,キツネと所狭しと1000体以上の狐の石像が飾られています。

神社にこのような場所があるとはちょっと圧巻です。本当にびっくりします。霊狐塚はパワースポットでもあり、狐塚にある岩の隙間には、ここを訪れた人が入れた硬貨があり、それを木の枝などでうまく取り出せるとお金持ちになると言われています。そのお金はお守りにして、一年後にお金が儲かったら、お礼としてその何倍かの硬貨をこの岩の隙間に隠しに来ればよいという事でした。だから、お金が無くならない状況が続きます。上手くできています。
霊狐塚に言った後、門前通りで食べたお稲荷さんが美味しい事。
昼食を前に、お稲荷さんの天ぷらまで食べてしまいました。

今回豊川稲荷の商売の神様、富士市の景気も良くなるよう拝んできましたが、ついでにお狐様にもしっかりとお願いしてきました。
霊狐塚、豊川稲荷に言ったら是非行ってください。
お勧めです。

コン、コン、コン!!!!

安心・安全のまちづくりセーフコミュニティとは?

日本で初めてセーフティコミュニティを取得した京都府亀岡市にその取り組みについて視察研修に行ってきました。
セーフコミュニティと言う言葉は、聞いたことがあるような無いような感じでしたが、セーフコミュニティとは・・

事故やケガは偶然におこるのではなく予防することができると言う考えの基、地域住民や行政などが連携、協働して誰もが安全で安心に暮らすことが出来る取り組みです。これは、WHO(世界保健機構)が「世界中の人を健康に」と言う取り組みを進める中で、日々の生活において、「安全」が健康に大きな影響を与える事に着目したのが始まりです。そこで、地域の人達が協働で安全な環境づくりに取り組んでいたスウェーデンの小さな町の試みをモデルとして誰もがいつまでも安全に暮らせるまちを作ろうと言う取り組みになったのが、「セーフコミュニティ」です。すでに取り組まれている高齢者の転倒を防止するための「健康づくり体操」、市民の皆さんの手で子どもを守る「子ども110番のいえ」や「子ども・地域安全見守り隊活動」、地域を災害から守る「自主防災組織活動」などは、セーフコミュニティ活動につながる活動です。
その取得を、なぜ亀岡市がしたのかは、疑問でありましたが、阪神淡路大震災をきっかけに、地震は自然災害であるけど人間の力で最小限にとどめる事はできないだろうかと言う監察医の疑問をきっかけにまちづくりに携わる大学教授が京都府知事に紹介、その後研究しモデル自治体として亀岡市が選ばれました。経緯としては、WHO−日本—京都—亀岡と言う流れでの導入でもあります。選ばれた亀岡市では、7つの指標に基づき2008年に国内で初めて認証されました。様々な取り組みは既に多くの自治体でも行われていますが、特徴的な事として、指標に基づいてデータ化することにより、原因を究明し、対策が取られるようになっている事です。特に重点テーマとして外傷データによる分析は効果を示している事は分かります。
亀岡市は、市民と一緒に進めてきた「安全・安心まちづくり」活動が世界的な指標に基づいて認められ、視察に行った時には再認証が決定している事の報告もありました。再認証内定も国内初となります。式典が2月23日に行われるので案内がありましたが、残念な事に静岡県では富士山の日でもあるので、丁重にお断りをしてきました。(ちなみに川勝県知事は亀岡市出身だそうです)
現在、多くの自治体でもSCの取得に向けての取り組みが始まっています。静岡市でも取得申請が出されたようですが、富士市においてもSCの取得は市のブランドを上げるためにも有効な手段であると感じました。

三岐鉄道北勢線の現状と今後の課題

岳南鉄道の問題もあり、経営難に悩む鉄道を有する他の自治体での対応を研究したく、平成15年より10年間の自治体支援をしている三重県の桑名市、いなべ市、東員町20,4キロを繋ぐ、日本一狭い路線幅76,2センチのナローゲージで有名な三岐鉄道北勢線の視察をしてきました。

三岐鉄道は、本年度が運営資金に対する支援(55億円)の10年目にあたり今後の動向は気になるところでした。すでに事前で、質問を送ってあったのですが、始発駅の西桑名駅より、出迎えに来てくれた北勢線対策推進協議会の北勢線対策室室長が対応してくれ、対策室のあるしそほろ駅までの電車の中でもレクチャーしてくれました。

対策室長を始め対策室の職員は各自治体の職員でもありますが、三岐鉄道に対しては熱い想いがある事は感じます。
(線路幅は足を開けば跨げます。室内での通路は狭いです)

一番気になった、現状と課題での説明は
(1)北勢線の現状として
北勢線の現状モータリゼーション等の進展により、多くの地方鉄道では長期的な利用者の減少傾向が続いており、北勢線においても昭和50年度の約597万人をピークに減少傾向となり、平成4年度か羅は毎年連続で減少してきました。ただ、北勢線沿線には高校が6校(公立5校、私立1校)、通学で使う中学校1校と通学による利用は多いです。
北勢線が三岐鉄道による運行となった平成15年度には、運賃引き上げ等により利用者が大幅な減少となりましたが駅の再配置等のリニューアル事業は、沿線市町によるパークアンドライド等の駐車上整備により、平成16年度で減少は下げ止まりとなり、平成17年度以降は増加に転じ、リニューアル事業も終盤に差し掛かった平成21年度においては,リーマンショックによる世界的な不況に加え、インフルエンザの長期流行による出控えや、高速道路の無料化などの要因も相まって年間乗車数約222万人の前年比で約3%の落ち込みを招いたが各駅におけるパークアンドライトの定着化等リニューアル効果があり、翌年度平成22年度には約227万人、平成23年度には233万人と増加傾向にあります。パークアンドライドとしての駅は13の内9か所整備されており、すべて無料であります。
しかし、平成19年度に5年を経過して、当初の主要予測数値と現在の利用者数の開きが生じていることから、改めて地域住民のトリップ状況、公共交通機関の分担状況、鉄道サービス改善施策の効果を反映できる手法によって需要予測を平成23年度に行いました。
この需要予測調査結果からはこれまで実施されたリニューアル事業は北勢線の需要の増加に大きく寄与していることが改めて確認されました。しかし、同時に北勢線の利便性向上の認知度や活用度の向上がが低いことも判明いたしました。
また、調査から沿線地域については、自動車の利用が多く、交通の分担率は非常に低いものの、公共交通が適切な役割を担う交通体系へ転換に意識は多く認められたことから、これからの要素を踏まえ、今後も利用者増加と北勢線の存続に向けて取り組んでいるところです。
(対策室でのヒアリング風景・様様な資料が提出されました)

(2)北勢線の今後の課題は
平成14年11月に交わした覚書では沿線市町による運営資金支援は平成24年度までであり、平成25年度以降は三岐鉄道が責任をもって自主運行することになっていましたが三岐鉄道から平成25年度以降営業赤字縮小は見込まれるものの損益改善は、困難ということで北西線対策推進協議会では新たに平成25年度から平成27年度までの3年間を支援することを決定しました。
地域、行政、鉄道会社が一体となっており、国、県に対してももらえる補助金等の支援も取り組んでいます。イベントも年間60以上行っており、やれるべきことはやっている状況においても、10年支援しても需要予測に至らない経緯は公共交通の難しさは感じました。
岳南鉄道を存続するためには、早急にしっかりとした活性化計画を作ったうえでの支援体制の確立は求められることでもあると感じています。今後の岳南鉄道の支援のフレームを考えるうえでは有意義な視察でもありました。できる事なら、都市計画職員にも視察してもらいたいと思っています。

もっと詳しい、視察報告書は提出しますが、とりあえず、ブログからの最初の北勢線三岐鉄道の状況を報告します。

現在、視察中です。

会派での1月21日より23日まで3日間行政視察に出かけています。視察事項は1月16日に掲載していますので・・そちらで確認してください。

寒い日が続いていますので、体調管理に気を付けて「何しに行ってたの?」と言われた時にしっかり答えることが出来るように目と耳を開いて勉強してきます。
視察報告は後日しっかりとします。

行政視察事項について

2月議会開催までの間で会派行政視察が計画されており、最終説明が会派会議でありました。今回の視察期間は1月21日より23日であり、視察事項は次の通りです。

1、「貝塚市の環境整備と活性化を目指し、住みよいまちをつくる為の条例」についてー大阪市貝塚市
2、三岐鉄道北勢線の経営改善の取組みについてー三重県いなべ市
3、セーフコミュニティ推進事業についてー京都府亀岡市
の3項目です。
興味深い視察事項として、貝塚市での住みよい条例については現在、地域のいかんに問わず、空き家、廃家の発生は増えつつある現状があり、雑草の繁茂、動物の住みつき、倒壊や建材の飛散の恐れなど老朽化した空き家は地域社会に対して不安と危険をもたらしています。空き家予備軍の数は多く、社会的にも関心を呼びテレビや新聞でも報道されることが多い課題でもあります。地域においても「何とかしてほしい」と言う声もありますが、法律規定は必ずしも十分でありません。最近では条例を制定して空き家対策を規定する自治体も増えており、その1つに貝塚市があります。私も以前より興味があった課題でもあります。
また、視察報告を担当する三岐鉄道北勢線については、経営悪化の為に10年前に10年間の約束で地元自治体の支援により三岐鉄道が運営を継承している鉄道で、10年間の経営計画の結果が出されようとしていますので、今後の存続が注目されています。岳南鉄道問題もあり、自治体としての支援のフレームも求められていますので、三岐鉄道の動向と今までの取り組みは私にとって今回の視察での最重要項目として岳鉄沿線議員としてはしっかりと勉強したい視察事項でもあります。
いずれにしても来週からの視察に備えて、新年会もありますが、お酒はあまり飲まないように心掛け体調を整えるつもりです。

未婚者支援は親として気になる課題です。

現代の日本では少子化が問題視されていますが、それ以前の問題として晩婚化・未婚化が著しく進行している傾向にあります。未婚者支援として東海市結婚応援センターについて視察してきましたが、・・・

現在の日本では晩婚化・未婚化が年々深刻化しています。
生涯未婚率(50歳時未婚率)は男女とも増加しています。国立社会保障・人口問題研究所の2012年の人口統計資料によると、男性20,1%女性10,6%とそれぞれ2割と1割の大台を初めて超えた事が報告されています。進む未婚率、中でも一生結婚しない生涯未婚率の上昇は深刻な問題になりつつあります。東海市での未婚者支援については、実は我が家にも年頃の娘がいますので、親としても気になる事でもありました。
東海市では都市宣言の1つに、「子育てと結婚を応援するまち東海市」を掲げ、若い人達に夢や希望をもってもらえる社会環境広く作るための施策として、平成23年4月より、結婚応援センターを開設しています。
事業概要は、
1、結婚活動に関する相談
2、イベント等による出会いの場の創出
3、生涯学習講座の開催
4、結婚活動に関する情報発信とあります。
結婚祝い金支給制度があり、主催する事業において成婚されたカップルに祝い金として10万円が支給される制度があります。制度が始まってから未だ対象者は3組ですが・・・
行政が恋愛まで踏み込なければいけない時代に突入したようです。

東海市では
「応援します あなたの出会いを!!」
としていますが、でも本来、出会いは自分で作るもので、結局は結婚する本人たちが本気にならなければ難しいのかもしれません。
家に帰り娘の顔をしげしげと見てしまいました。

尾道市の空き家対策について

尾道市に空き家対策について視察してきました。

視察するまでの朝早い時間に歩いて高台にある尾道市の名所、千光寺まで行ったのですが、その途中、空き家が多い事に驚きました。初めて来た土地でもあるのにも拘らず、空き家対策の必要性は感じます。

(空き家、廃墟があちらこちらに目立ちます)

尾道市の街並みはお寺が多く歴史や文学碑等もあり文化的な風情は漂っており、景観的にも魅力があるまちである事は間違いないのですが、お寺が多い地域は、道が狭い事、坂道が多い事、古い建物が多い事、火災になった時の消化活動ができにくい事、車が入れない状況にはお年寄りには生活がしにくい場所であると歩きながら実感しました。(空き家密集地の高齢化率は約45%)

市役所での空き家対策の1つとして「尾道市空き家バンク」についての説明では、
NPO法人尾道空き家再生プロジェクトが尾道市と協働でスタートさせた事業の「尾道市空き家バンク」があり、それは、尾道らしい坂のまちや古い家に暮らしたいと言う方と空き家をどうにかしたいと願う家主さんとマッチングするシステムの事で、高齢化、廃墟化の進む坂のまちに定住してくれる移住者広く募集し、地域の活性化を担う次世代のコミュニティを構築しつつ坂の町、尾道の町並みを後世に引き継いでいく事目的としていますが、年間20件程度の空き家に新たな住居者が見つかっているとの事です。また、空き家相談は毎月40件位寄せられているそうです。その他にも空き家対策として、空き家再生促進事業、老朽危険物除去促進事業補助等補助金交付制度を市として行っています。
ただ、尾道市には1万2000戸の空き家があり、空き家が密集する地区においての調査では、空き家300戸の内50戸は所有者不明か連絡がつかない物件でもある状況は今後の大きな問題でもあるとしています。

空き家対策は全国的な問題もあり、空き家の問題点として、
倒壊危険=危険な状況の解消
生活環境への影響=ごみの不法投棄
安全な生活への疎外=防犯、火災の防止
が挙げられており、多くの自治体において空き家等の適正管理条例の制定がクローズアップされています。昨年、富士市の議会においても空き家条例が取り上げられていましたが、尾道市での空き家対策は都市部での一般的な安心、安全を守る観点からよりも、文化財の保護や景観形成の維持、街並み再生に重きがあるようにも感じました。実際問題としても、尾道市では安心、安全はこれからの課題でもある事は市当局としても捉えていました。
でも、尾道市には若い人、健康な方ならば、不便であっても、住んでみたいと感じさせる魅力は十分あると思いました。

視察中のもう一つの課題。

とりあえず3日間の視察から帰ってきました。
電車での移動時間も長くちょっと疲れています。
今回の視察では、視察先の勉強だけではなく、もう一つの課題として・・・

電車で移動において、有意義に使う為に、来週出かける研修で使う財政についての資料をしっかりと読みこなそうと思っていました。

会派では、昨年一年かけて財政白書を作成しましたが、更にもう一歩踏み込んだ財政白書についての取り組みを今後する事になっており、運悪く、良く???その幹事役に抜擢されていますので、財政分析について会派でのまとめ役として勉強を求められています。どこかで時間を作らねばと思っていたのですが、なかなか時間が取れない中では、視察中の移動時間が良いと思っていました。しかしながら、いざ、移動中の電車の中では、隣に座った方と話に夢中になったり、資料の本の最初の2〜3ページめくると睡魔が襲ってきます。気が付くと到着地についてしまってたり、眠ってしまい思うように勉強が捗りませんでした。
結局は、視察は怪我無く、事故なく、無事終了することが出来ましたが、もう一つの課題でもある、財政についての勉強は資料を読みこなすことなく、身になりませんでした。視察の疲れをしっかりと取って勉強のし直しです。
まあ、あれもこれもと言っても思うようにいかないのが人生であると、痛感しています。

総務市民委員会での行政視察中です。

議会が終了し、様々なイベントや行事も多いのですが、次の11月議会開催までの間に、各常任委員会の行政視察が始まっています。

10月16日〜18日にかけての私の所属する総務市民委員会での視察事項の内容は
1、 未婚者支援(結婚応援センター)について
2、 コミュニティの推進について(福岡県宗像市)
3、 空き家対策事業について(広島県尾道市)
の3項目についてです。
特に2項目目コミュニティの推進については、富士市では、富士市まちづくり活動推進計画として地域の力こぶ増進計画に取り組んでいるので、その先進事例を学びたいと思います。また個人的に、地域においても老朽化する空き家が増加してきており、空き家対策も取り組まなければいけない課題でもあり興味を持っています。
忙しい中での視察です。
「また、視察に行っているのか」
と思われるかもしれませんが、時間もお金も無駄にならないよう、目と耳を見開いて勉強してきます。

懐かしの発明くふう展

決算特別委員会の審議事項が終了しました。
委員会開催中、体の調子が悪く、熱は下がったものの口を開くと咳こんでしまいます。誠に申し訳ないと思いながらも、会派の先輩議員の発言に頼ってしまいました。
ふと、気が付いたら一般質問締切1日前。

質問に関連する気になる新聞記事を確認しに、富士市立中央図書館に行ってきました。何年か前の記事を探したのですが、見つけるのに一苦労です。見つからない記事もありましたが、それなりに成果はありました。
その帰りにふと見ると、「第47回富士市発明くふう展の入賞作品」が展示してあります。

思わず懐かしいと思ってしまいました。と言うのも、私は実は、小学校時代、勉強するより何か作る事が好きで、発明くふう展へ毎年出展していました。また、子どもながらに自由研究は、字を書いたり毎日観察したりして面倒くさいし、多くの友達がやっていたので、あまり作品が少ない発明くふう展の方が入賞もしやすいと思っていました。実際、低学年の頃は、電気で虫を引き寄せ、害虫を殺す「殺虫機」や高学年になってからも「夜間でも光るライト付傘」とかは市長賞とか教育長賞のどちらか忘れしまいましたが貰った覚えがあります。唯一、夏休みの密かに燃えた宿題でもありました。大分、発明くふうなんか忘れていた事ですが、「今の子はどんなものを作っているのかな」と見てしまいました。

市長賞は磁石の反発する知識をスライド扉の開閉に利用した「磁石の反発を活用した簡単に開閉できる扉」です。なんかすぐに実用化できるような作品でもありました。コンセントの工夫や災害用バッグ等なるほどと唸ります。しばし、時間を忘れ見入ってしまいました。興味のある方は、図書館に行きながら見てください。ちょっといつまで展示しているかは確認していませんが・・・・
発明くふう展は大人でも出せるようです。何かまた、作ってみようかなと思ってしまいました。

DMVの現状と展望!?

デュアル・モード・ビークル(DMV)という世界的にも特異な鉄道車両ならびに交通システムの開発がJR北海道によって進められています。その現状と展望について会派で視察してきました。

富士市においてはいち早く、平成19年1月にDMVの試験走行が成されました。また、平成20年には「富士市DMV導入基本計画」が策定されており、DMVによりシームレスな東西軸を形成して、東西方向の公共交通の基軸として概ね5年後の供用開始が目指されていました。
[導入効果のイメージ図)

しかしながら、JR北海道の開発動向や法令関係の整備動向を踏まえる中で、現在、新富士〜富士駅間接続、岳南鉄道問題等があり見直しがなされています。
あらためてDMV(デュアル・モード・ビーグル)とは!?

路線と道路の両方をスムーズに行き来できる新しい乗り物です。簡単に言うと、「線路も走れるバス」で、モードチェンジにより、線路走行から道路走行、あるいはその逆が可能となっています。利点として車両の導入費用が通常の鉄道車両よりも遥かに安い事、既存の鉄道軌道を流用できる事、道路も活用する事で弾力的な運用が出来る事等、公共交通(特に地方鉄道)の採算性に悩まされている日本の各自治体や鉄道会社から注目を集めています。
特に利点としてのコストダウンとして
車両費・保守費・燃費・重量比較
(鉄道車両キハ40との比較による想定)
車両費:鉄道車両約13000万円DMV約3500万円 *DMV鉄道車両の約1/4
保守経費:鉄道車両約440万円DMV約100万円 *DMV鉄道車両の約1/4
燃料消費量:鉄道車両約0,71L/kmDMV約0,13L/km *DMV鉄道車両の約1/5
車両重量:鉄道車両約40t DMV約7t *DMV鉄道車両の約1/6
DMV:既存の鉄道車両を1/4〜1/5ダウンサイジング
これからも分かるように大幅な経費のコストカットが可能となる事は分かります。

また、現在のDMV車両は第3世代としてのトヨタ自動車のDMV車両は、定員29名と拡大されており、モードチェンジもわずか10〜15秒と短縮されており、実用化に向けた様々な工夫が成されている事は確認できました。(更に多くの乗車が出来るよう、連結運行や混在運行も研究されています)

本格実用化されれば、富士市にとっても、現況の交通網を使っての有効な公共交通となりえる事は分かります。市長が言う「最小限のコストで最大限の効果」なのかもしれません。
ただ、JR北海道では、鉄路と道路を走行できるデュアル・ モード・ビークル(DMV)の実用化時期について、昨年5月の特急脱線炎上事故を受け、JR北海道では、DMVの開発を中断して安全対策に力を入れるとして、2012年春をめどとしていた従来実用化計画より 1年以上遅れるとの見通しを明らかにしていましたが、今回視察した時点(2012年8月1日)においても未だ具体的な見通しがっていない状況が説明されました。

また、実用化に向けては、国からもあくまでもJR北海道が行い、あらゆる問題点を解消してビジネスモデルを作り上げるように指導されているとの事でしたので実際にビジネスパッケージとなるまでは、開発再開してから導入運行を2年間を要するとし、JR北海道以外の場所での本格運行(実用化)はどんなに早くても3年以上はかかる事は伺えます。
先日の発表で岳南鉄道の公的支援を3年としていました。
DMVありきの話ではないとは思いますが、DMVの実用化までの時間的な問題は生じないのでしょうか・・・不安は感じます。

北の大地での「子ども議会」

北海道ニセコ町での視察内容は予算書説明書「もっと知りたい今年の仕事」と水源環境保全の取り組みについての2項目でしたが、偶然にも視察日に、「24年度ニセコ町子ども議会」が開催されており、視察外の項目ではありましたが傍聴させてもらいました。

ニセコ町では、住民と行政の「情報共有」、町政への「住民参加」を目標としたまちづくりを進め、今回の視察項目の一つの住民向け予算説明書「もっと知りたいことしの仕事」を始め「まちづくり住民講座」「事業別住民検討会議」などといったさまざまな事業を実践しています。平成13年にはそのまちづくりの実践を明文化し、一人ひとりが自ら考え、行動することを自治の基本とする「ニセコ町まちづくり基本条例」を施行し、住民が主役のまちづくりを進めており、その第11条に規定する子どもたちのまちづくりへの参加の場と機会を設けるため町内小中学校の生徒により子ども議会が開催されています。

子ども議会は「ごっこ」としての運営はしていなく、議会と同じように町長、副町長、教育長等通常議会と同様に運営されており、議員となった子供達も真剣に街の課題を考え、鋭い質問をぶつけており、一方当局も各質問の実現の可能性を探ったり、問題の解決につなげる努力をしてくれ実際に事業として取り上げてくれた事例も多くあるそうです。
(一般質問の発言通告)

子ども議会でも、今回の視察内容の水についても取り上げられており、答弁を聞いているだけでも事前の勉強になりました。
(丁寧に答弁する片山町長)

富士市では昨年、青年会議所事業として、次代を担う子供たちへの政治への関心や議会を知ってもらう為に子ども議会が開催され、私も議員アドバイザーとしてかかわりましたが、イベントとしてではなく継続的な子ども議会の取り組みは必要な事であると感じていました。
今回、ニセコ町での先進的なまちづくりとして、子ども議会の継続的な取組がされている意味合いも理解でき、また、町長を始め、議長、副町長、各課課長等々すべての要職についている方々のお顔も拝見でき、予定にはない北の大地ニセコでの「子ども議会」での傍聴は有意義なものでもありました。。

会派で行政視察中!

会派での行政視察で8月1日より3日間出掛けてきます。
会派視察については、富士市の行政課題に関する事をピックアップして計画していますが、今回の視察事項としては・・・

北海道札幌市
① DMVの課題と今後の展望について
北海道ニセコ町
② 予算資料「もっと知りたいことしの仕事」について
③ 水道水源の保護について
北海道小樽市
④ 小樽エネルギーセンターについて
4項目について視察してきます。
どの項目についても、富士市にとっては気になる項目でありますが、特にDMVについては富士市の公共交通施策において、「富士市DMV導入計画」が策定されていますが、岳南鉄道問題があり、今後の展開がどのように成るのか、改めて、現状を踏まえ、課題と展望の検証は必要であるとしての視察でもあります。また、個人的にもニセコでの水源の保護については、報道等でも取り上げられていた外国人による水源地問題もあり興味がある項目でもあります。
しっかりとした報告が出来るよう、目と耳を見開いて視察してきます。

「神様の森づくり」宮域林の森林施業。

伊勢神宮の宮域林の森林施業についての視察報告です。

宮域林を視察する前に、外宮、新たに創設された「せんぐう館」を見学しました。

「せんぐう館」は20年に一度行われる神宮式年遷宮を通じて、広く我が国の伝統・文化を伝え、日本人の営みと精神文化の中心にある神道の継承をめざすために第62回神宮式年遷宮を期して、社殿造営・御装束神宝奉製の技術を展観し、我が国が誇る技と心の精華を永く後世に伝える理念のもと創設されています。

素晴らしい「せんぐう館」見学後、マイクロバスに乗り換え山道を30分強のところで現地説明をして頂きました。あいにくの雨となってしまいましたが、その際に言われた事は、山ヒルに注意する事。(実際に今回の視察でも山ヒルに血を吸われてしまった人がいました)

宮域林は、約2000年前、第11代垂仁天皇の御世に神域として定められ、天武天皇の代より式年遷宮制度が確立して以来、御造営用材を伐り出す「御杣山」として定められ守られてきました。材の欠乏により御杣山も他所に移ったり、江戸時代には伊勢参りの流行によって薪炭用材の乱伐が引き起こされて山が荒れた時期もあったそうです。幾つかの時代の変遷を経て、宮域林は古来神宮の境内地と管理運営されてきた由緒ある森林でもあり、今では神宮司庁営林部により管理されています。
宮域林5446haの内、約半分の面積は天然林で、風致景観、五十鈴川の水源涵養の維持、増進等の為の管理運営を行い、これ以外の人工林については公益的機能確保に配慮しつつ式年遷宮に必要な御用財の生産を目的とした施業が行われています。その為に御用財を出来るだけ短い期間で生産させる施業が行われており、将来的に残す木の選定には大樹候補木を二重ペンキ巻き表示を、その予備軍には一重ペンキ巻き表示をしていますが、これら候補木の周囲を強度に間伐する受光伐が中心となっています。200年先の森つくりが行われており、200年でヒノキhaあたり100本程度、平均胸高候補木100センチ以上、用材候補木60センチ以上が目標となっています。
また、宮域林のもたらすものとして宮域林で育林が行われる以前の五十鈴川は、氾濫を繰り返す暴れ川でした。しかし育林のすすんだ平成3年には1日に486mmの豪雨があっても洪水を起こすことはなくなりました。これは宮域林での育林が保水力の高い土壌を作り出し、貯水する力が高まったためだと考えられています。また、宮域林は神域としての景観を形作り、針広混交林として多くの動植物の生息空間になっています。

まさに「神様の森づくり」宮域林の森林施業が、「理想の森であり、究極の人工林でもある」と言われる所以が理解できました。
伊勢神宮での内宮で、お参りもさせて頂きましたが、知識も心も洗われた視察でもありました。

「ウッドピア松坂」視察。暑かったです。

2日間視察で三重県に行っていたために富士市を留守にしていました。(無事戻ってきました)
視察中は1日目が40度近くまで気温が上がる猛暑で、2日目は10度以上気温が下がった上に雨が降り出して外での視察であった為に天気に悩まされました。

視察地の三重県の民有林は351000haで人工林率62%と高く、県内各地にスギ・ヒノキの生産地があり全国的に林業の先進県として知られています。また、三重県で生産されるスギやヒノキは年輪が緻密かつ均等で色艶や香りにも優れ、使い込むほど温もりや味わいが発揮される良質な木材です。
視察場所のウッドピア松阪は、三重の林業・木材の産業の活性化を目指して、全国初の国産材の安定供給体制づくりとして木材コンビナート構想のもとでの総合流通加工拠点施設でもあります。この施設がつくられた背景としては、木材需要の変化に対応した木材林業の抜本的な構造改革が早急に必要とされ、その目的として、木材の一大集積地としての役割を果たしていくには、木材の新たな流通やニーズに対応できる流通加工システムを構築することが不可欠であるとし、住宅産業等の木材供給に対するニーズに合わせた国産材産地を形成するため、総合流通加工拠点として各々の機能を凍結させた木材コンビナートの整備をしました。

概要としては、敷地面積41ha。
事業主体はウッドピア松阪協同組合で36の事業体の組合員で成り立っています。林業経営者や木材業者等林業関係者だけではなく、建築設計業、運輸業など異業種が参加し一体なった推進体制は新たな視点に立った事業展開が行えており、生産品を第3者的に検査する独自の機関を持ち、合格したもののみ乾燥、強度を表示してウッドピアブランド品として販売していました。
施設内でレクチャーを受けましたが、その後、外での各施設視察に際しては、猛暑により短時間での視察にかわりました。

大変に暑い中ではありましたが、行ってみなければ分からなく、富士市においても、総合流通加工拠点の整備として研究すべき事として参考になりました。
2日目の宮域林の森林始業については後日で・・
2日間の視察終了後、新富士駅より、来週に開催されるソフトボール大会の会合に顔をだしたのですが、話が盛り上がり帰るのが午前様近くで、かなり遅くなってしまいました。
お土産に買った生物の赤福が心配です。
週末はお祭りで予定がびっしりです。。

内山・須津山合同視察研修中!!

梅雨明けが宣言され、急に蒸し暑く、夏本番と言う感じになっていますが、7月19日〜20日にかけて内山・須津山委員会において、先進地域への合同視察研修があります。

視察先は、
三重県松阪市「木材コンビナートウッドピア松阪」
全国最大規模の国産材流通拠点の木材コンビナート「ウッドピア松坂」は、
敷地面積41万平方メートルもあるそうです
三重県伊勢市「宮域林伊勢神宮(内宮)」
宮域林と呼ばれるその森林は、5,446㌶ あり、内宮を囲むようにその背後に広がっており、伊勢市の森林のおよそ半分を占めていそうです。鹿の食害に悩まされているそうですが、その対策を含めての視察でもあります。
2日間の視察ではありますが、ただ、暑いので熱中症にならないよう気を付けたいと思います。
しっかりと学んできます。
行ってきます。
報告は後日・・・

退職自衛官の雇用

陸上自衛隊駒門駐屯地で開催された退職自衛官の雇用としての静岡県任期制隊員合同企業説明会を視察させて頂きました。

自衛隊は、その精強性を維持する必要から自衛官の大半が若年定年制で54歳から56歳に、任期制では多くが20歳代の若さで退職します。多くの退職者はその後の生活基盤確保のための再就職を望んでいます。しかし、防衛省自らは職業紹介の権限がないために、各地域においての自衛隊援護会等が無料職業紹介事業として行っているようです。

会場には、県内の企業69社がブースを設けており、隊員たちが真剣に話を聞いています。また、富士市の企業も何社か参加していました。
以前(5月15日)に会派で開催した自衛隊との勉強会においても、定年退職した幹部自衛官が、都道府県や市区町村の防災・危機管理担当職員として再就職するケースが増えており、災害時において効果的な役割を担っている事の説明がありました。
(今回、県内の防災職員としての採用状況も展示されてありました)

実際に、危機管理監として採用していた小山町では一昨年の大規模な水害被害が生じた際での活躍は報告されています。国においても、防衛計画大綱の中で「退職自衛官の有効活用を図り、公的部門での受け入れを含む再就職援護や退職後の礼遇等に関する施策を推進する」と指摘しており、今回、私が駒門駐屯地に言った理由としても、今後の自治体と自衛隊の関係づくりと言う点においての人的連携と言う点からも、民間企業同様に行政でも退職自衛官の採用は検討できる事ではないかと思っての視察ではありました。
東日本大震災以降、3連動を含む被害に対して、更に自治体が力を入れ始めている防災・危機管理強化として。富士市としても防災や危機管理に必要な知識や経験を持つ自衛隊OBを有効に活用する受け入れ態勢の準備を本格的に考える時が来ているように感じます。

*駒門駐屯地から富士山がきれいに見えました。

「農業のディズニーランド」サイボクハム。

商工会議所の企業経営練成塾で行ってきました。
日本有数の農業法人[株]埼玉種畜牧場サイボクハムに。
それも、法政大学大学院静岡サテライトキャンパス長坂本教授のコーディネートで。

バスの中でも、坂本教授からの訪問先のレクチャーがあります。
視察する前から勉強になります。
視察地の[株]埼玉種畜牧場サイボクハムは、敷地面積3万坪。

肉の加工工場、パークゴルフ場、陶芸教室、レストラン、ミートショップ、温泉、農産物直売所等々の施設、「農業のディズニーランド」と言われており、年間400万人の人が訪れる場所でもあります。また、サイボクハムでのゴールデンポークは食通の間でも有名なお肉です。
売上高、67億円。
従業員数580名。
坂本教授が薦める日本の優良企業の1つでもあります。

施設見学をし、食事をした後、サイボクハムの2代目笹崎社長から、たっぷりと2時間の講義で、初代から受け継いだ中での経営哲学を学ぶことが出来ました。

講義の中では様々な含蓄のある言葉がありましたが、印象に残った事だけでも、
「こうすれば儲かるという事ではなく、こうすれば役に立つと言う事。
会社の規模と言うものは大きければ良いという事でない。
化合と混合の違いについて。
才と徳について、才能より徳のある人になるべき。徳が無い才能は役に立たない。
利益と言う字が意味すること。
「NEEDSに応える」から「NEEDSを創る」へ。
陰と陽ならば、見える所ではなく見えないところを育てる大切さ。花を咲かすには根がしっかりしていなければならなく、根をしっかり張らなければならない。日本一富士山の高さを支えているのは裾野の広さである。
人を育てるのは飴とムチではなく、背中と心で。」
笹崎社長の熱い語りは、職種は違えども、商工会議所会頭、副会頭を始め参加したすべての人が、何かを感じる刺激的な講義であったと思います。

やはり、現場へ出かけ、生の声を聴く事は大切な事であると改めて感じました。
(社長自ら見送りをしてくれました)

坂本教授と共に1日良い時間を過ごすことが出来ました。