北の大地での「子ども議会」

北海道ニセコ町での視察内容は予算書説明書「もっと知りたい今年の仕事」と水源環境保全の取り組みについての2項目でしたが、偶然にも視察日に、「24年度ニセコ町子ども議会」が開催されており、視察外の項目ではありましたが傍聴させてもらいました。

ニセコ町では、住民と行政の「情報共有」、町政への「住民参加」を目標としたまちづくりを進め、今回の視察項目の一つの住民向け予算説明書「もっと知りたいことしの仕事」を始め「まちづくり住民講座」「事業別住民検討会議」などといったさまざまな事業を実践しています。平成13年にはそのまちづくりの実践を明文化し、一人ひとりが自ら考え、行動することを自治の基本とする「ニセコ町まちづくり基本条例」を施行し、住民が主役のまちづくりを進めており、その第11条に規定する子どもたちのまちづくりへの参加の場と機会を設けるため町内小中学校の生徒により子ども議会が開催されています。

子ども議会は「ごっこ」としての運営はしていなく、議会と同じように町長、副町長、教育長等通常議会と同様に運営されており、議員となった子供達も真剣に街の課題を考え、鋭い質問をぶつけており、一方当局も各質問の実現の可能性を探ったり、問題の解決につなげる努力をしてくれ実際に事業として取り上げてくれた事例も多くあるそうです。
(一般質問の発言通告)

子ども議会でも、今回の視察内容の水についても取り上げられており、答弁を聞いているだけでも事前の勉強になりました。
(丁寧に答弁する片山町長)

富士市では昨年、青年会議所事業として、次代を担う子供たちへの政治への関心や議会を知ってもらう為に子ども議会が開催され、私も議員アドバイザーとしてかかわりましたが、イベントとしてではなく継続的な子ども議会の取り組みは必要な事であると感じていました。
今回、ニセコ町での先進的なまちづくりとして、子ども議会の継続的な取組がされている意味合いも理解でき、また、町長を始め、議長、副町長、各課課長等々すべての要職についている方々のお顔も拝見でき、予定にはない北の大地ニセコでの「子ども議会」での傍聴は有意義なものでもありました。。