武雄市図書館のモデルは「代官山蔦谷書店」

民間企業が運営する新しい公立図書館として全国的に話題になっている佐賀県の「武雄市図書館」についてテレビ(真相報道バンキシャ!)で4月28日取り上げられていました。

武雄図書館は市民サービスの向上と経費削減が目的でTSUTAYAを展開する企業(カルチャーコンビニエンスクラブCCC)に市が運営を委託したものです。これにより武雄市の公立図書館が4月1日より指定管理者により、リニュアルオープンしました。これは、経費削減と新しいスタイルの図書館にすることを狙いであり、図書館にはスターバックスが営業するカフェなどのスペースを設け、どの席でもコーヒーを飲みながら本を読むことが出来ます。

(三島で樋渡市長に会いました)

すでに運営前より話題を呼び、私も2月に三島で開催された武雄市の樋渡市長の講演会でこの事について聞いた時に、大変興味を持ちました。また、テレビ報道では1か月しての賛否両論を取り上げていましたが、武雄市までは視察に行く事は出来ていませんので、樋渡市長がモデルとした東京の代官山にある蔦谷書店「DAIKNYAM T−スタイル」に視察に行ってきました。

代官山での蔦谷書店は、営業時間は朝7時より深夜2時まで年中無休。
2階建ての建物が3棟あり、その中には、本、映画、音楽、文具、旅行、ラウンジがあり個別の旅行プランをお手伝いするトラベルデスク、コンビニエンスストア[Fマート]、そしてブックカフェスタイルの店内ではスタバで購入したドリンクを飲みながら、どの席でも好きな本や音楽を読んだり、聞きながら楽しむことが出来ます。
様々な催しもあり、何時間でもいられます。
(スタバ、ファミリマート、カウンターテーブルの下には電源とパソコン端子も)

おしゃれな街、代官山での蔦谷書店は、いわゆるプレミアムエイジが対象であり、平日であったせいか子どもはほとんどいませんでした。パソコンを持ち込んでいるビジネスマンも多いです。ですから、館内では、音楽は流れているものの、商業施設とは思えないくらい静かでした。また、広い店内は初めての人には迷路みたいで探したい本が見つかりにくいと思っていたのですが、あちらこちらに、コンシェルジェがおり、案内等もしてくれます。
本の購入はセルフレジです。

代官山と言う素敵な場所にある本屋さんとしては、素晴らしいお店であると感動してしまいました。(一度は見てみる価値はありますよ)
(美術館のようです)(駐車場も広く、係の人もおしゃれです)

武雄市の図書館のイメージもこのような感じであるならば、九州の地方都市、武雄市で公立図書館として、ある意味いち早く、これに目を付け指定管理者として契約した事は画期的なすごい事で話題になるのは当然の事だと思います。。様々な課題はあるとしても、少なくとも、このスタイルにすれば、利便性は増し、利用者は確実に増えます。
でも「代官山蔦谷書店」はあくまでも民間企業が営業する本屋さんです。
個人的な意見で言えば、公立図書館でなくとも、富士市にすぐにでも、このスタイルの蔦谷書店が民間企業としてが進出してくれれば本当に嬉しいのですが・・・・でも、地方都市ではなかなか経営が成り立たないので、自治体が関与しないと誘致は難しいかもしれませんが・・・その意味では、武雄市の選択は正解であると思います。