安心・安全のまちづくりセーフコミュニティとは?

日本で初めてセーフティコミュニティを取得した京都府亀岡市にその取り組みについて視察研修に行ってきました。
セーフコミュニティと言う言葉は、聞いたことがあるような無いような感じでしたが、セーフコミュニティとは・・

事故やケガは偶然におこるのではなく予防することができると言う考えの基、地域住民や行政などが連携、協働して誰もが安全で安心に暮らすことが出来る取り組みです。これは、WHO(世界保健機構)が「世界中の人を健康に」と言う取り組みを進める中で、日々の生活において、「安全」が健康に大きな影響を与える事に着目したのが始まりです。そこで、地域の人達が協働で安全な環境づくりに取り組んでいたスウェーデンの小さな町の試みをモデルとして誰もがいつまでも安全に暮らせるまちを作ろうと言う取り組みになったのが、「セーフコミュニティ」です。すでに取り組まれている高齢者の転倒を防止するための「健康づくり体操」、市民の皆さんの手で子どもを守る「子ども110番のいえ」や「子ども・地域安全見守り隊活動」、地域を災害から守る「自主防災組織活動」などは、セーフコミュニティ活動につながる活動です。
その取得を、なぜ亀岡市がしたのかは、疑問でありましたが、阪神淡路大震災をきっかけに、地震は自然災害であるけど人間の力で最小限にとどめる事はできないだろうかと言う監察医の疑問をきっかけにまちづくりに携わる大学教授が京都府知事に紹介、その後研究しモデル自治体として亀岡市が選ばれました。経緯としては、WHO−日本—京都—亀岡と言う流れでの導入でもあります。選ばれた亀岡市では、7つの指標に基づき2008年に国内で初めて認証されました。様々な取り組みは既に多くの自治体でも行われていますが、特徴的な事として、指標に基づいてデータ化することにより、原因を究明し、対策が取られるようになっている事です。特に重点テーマとして外傷データによる分析は効果を示している事は分かります。
亀岡市は、市民と一緒に進めてきた「安全・安心まちづくり」活動が世界的な指標に基づいて認められ、視察に行った時には再認証が決定している事の報告もありました。再認証内定も国内初となります。式典が2月23日に行われるので案内がありましたが、残念な事に静岡県では富士山の日でもあるので、丁重にお断りをしてきました。(ちなみに川勝県知事は亀岡市出身だそうです)
現在、多くの自治体でもSCの取得に向けての取り組みが始まっています。静岡市でも取得申請が出されたようですが、富士市においてもSCの取得は市のブランドを上げるためにも有効な手段であると感じました。