私が議会で以前、問題にしていた静岡県特有の救急搬送困難事案として搬送先が決まるまで照会6回以上または30分以上かかる「630問題」がありました。この630問題(救急搬送困難事案)は議会でも大きく取り上げられ、議員有志の医療研究会も立ち上がり、ここ3年位の間に確実に改善に向かっています。それは数字としても表れており、令和7年の5~11月の発生件数(速報値)は79件で、前年同期に比べて54・6%減少しています。これは中央病院の断らない救急への努力、緊急度の判断基準「プロトコル」導入や医療人材確保など、官民挙げてきた成果である事ではあると思っています。しかしながら、現状、今年1月になり、中央病院に関しては、満床状況が続き、救急搬送困難事案が発生していると思われます。
実際に、昨日の夜(20日)、私の身内が腹痛で救急医療センターに行きました。診断の結果、緊急の処置を要するとされ救急車での救急搬送をすることになりましたが、臨港救急隊が救急車ですぐに来てくれる中で、一番近くにある富士市立中央病院では受入れができず、救急車は医療センターで待機しながら、最終的には圏域以外の清水町にある静岡医療センターに搬送されての深夜に治療がされています。私はその現場にいての大きな違和感は、津田にある医療センターにかかりながら、すぐ目先にある医療圏の基幹病院である富士市立中央病院が満床で搬送ができず、救急搬送時間に40分ほどかかる清水町の静岡医療センターに搬送された事実です。結果的には、大事に至らず静岡医療センターで深夜にもかかわらずしっかりとした対応をしてくれたことは感謝してますが、家族としては富士市以外の遠くの病院に搬送される不安と身近な中央病院で治療ができない不満はありました。医療の改善を求めている議員としてもやるせない思いが募りました。(ただ、時間は掛かってもしっかり対応できる病院に搬送して頂けたことは良い判断であったと思っています)
あらためて感じた事は救急搬送困難事案(630問題)は改善されつつあるものの、依然、富士医療圏だけでは完結できない状況があります。医療圏での不安や不満を少なくするためにも一刻も早い新病院の建設は待たれますが、現在の富士医療圏では、現実的には救急医療が100%賄いきれない状況は続いていると思います。議員発議で地域医療を守る条例も制定されますが、医療圏で対応できない3次救急も含めしっかりとした圏域以外の医療連携が重要で、地域で守り切れない命を守る連携の充実の必要性を強く感じます。新病院ができるまでは少なくとも医療圏内で対応しきれない救急に対して広域的に命を守るための体制での連携充実は急務であると思いました。
*中央病院に状況確認すると、1月に入り病床が満床となり救急の受入れができるようにするためにベッドを開ける作業を日々行っているとの事でした。