岳鉄、問題個所の解決へ

 

 岳南鉄道 清朝(せいちょう)踏切交差点及び日産南踏切への踏切交通信号の設置が求められています。その場所は、わかりやすく言えば、昭和自動車学校があった場所の踏切です。


 

 岳鉄のジャトコ駅もすぐ近くにありますが、歩く人にとっても、道路を渡れず車の通行量も多く、道路整備を進めていく上でも、現在の信号機がない交差点においては非常に危険であり、市民生活に大きな影響を与える問題個所です。

 私も市役所に行く時や帰るときに、利用する道路ですが、東へ向かっていく時には、信号機が無い為に、通過するときに苦労しながら通行しており、不便を感じていました。
 富士市でも、5年前に昭和自動車学校跡地を取得した上で、都市計画道路 依田原国道線及び臨港富士線の整備事業を進めていますが、渋滞緩和策として「清朝踏切」と「日産南踏切」の設置が必要な為、富士市、公安委員会、岳南鉄道、中部運輸局鉄道部で検討がされていました。

 しかしながら、本年の4月に、「踏切交通信号機の設置ありきではなく、設置しなくてもよい方法を検討すべき。類似の踏切で実際に事故が発生し、原因究明・再発防止の調査が行われている時にその結果を待たずに設置を認めることは出来ない。」とされ検討がとまってしまい、現況として設置ができない状態となっています。
 その事態に、9月17日に市より相談を受けた衆議院議員の斉藤代議士がその事について問題解決の為に、市議会議長、建設部長、沿線議員、建設部、地元住民の立会の下で、現地視察が、10月2日に行われました。
 街路整備課長より経緯は説明がありましたが、暗礁に乗り上げている状況の中では、市だけでは解決できないとし、斉藤代議士を通じ、国への働きかけを要望している中での実施であるとのことでした。
 代議士より、現地視察の前に、国交省との折衝状況の説明があり、検討は中断しているが、年内には事故調査報告が公表された後、設置可能へ向けての打ち合わせを進めていくという報告もされました。
 清朝踏切  幅員11メートル   1日 8000台
 日産南踏切 幅員18メートル   1日20000台
の通行量がある場所で、昭和自動車学校の跡地を取得した後、多くの人から
「いつ、道路が広がり、整備されるのか?」
「渋滞はするし、危なくってしょうがないよ」
「市はいつまで放っておくんだよ」
色々な事を言われます。

早急な、問題解決が待ち望まれています。

常襲冠水の市道を改良へ 市長方針

富士市の鈴木尚市長は2日、市議会9月定例会一般質問に答え、台風など大雨の際に常襲的に完遂する市道柏原江尾線について、21年度から完遂対策に配慮して改良整備していく方針を示した。同線は市道吉原沼津線と国道1号線を結ぶ東部土地改良区の市道で通勤通学路で地元住民や一般車の利用が増加しているという。しかし、昨年の台風4号や今年7月の集中豪雨のどでしばしば冠水し出勤時間帯も重なり大渋滞が発生した。常襲的冠水の原因については、「幹線農道として整備された同市道の路肩排水路が土羽水路で排水能力が低く、周辺の水田の盛り土、かさ上げで冠水した水が逃げ場がなくなった影響が考えられる」と指摘、今後も水田の盛り土、かさ上げが必要以上に行われによう農家の理解を得ながら農地の保護活用と治水機能の保全の調整を図っていくとした。

20年9月一般質問

「1、循環型まちづくりの推進について」
「2、東部地域の遊水機能の維持回復について」

お許しを頂きましたので、私は先に通告しています、「循環型まちづくりの推進について」と「東部地域の遊水機能の維持回復について」の2項目についての質問をいたします。
まず1項目目として、「循環型まちづくりの推進について」ですがあまり多くの人には知られてはいませんでしたが、富士市におきまして、菜の花定着実証モデル事業として、県内における菜の花の栽培の定着実証、遊休農地対策、農業側から魅力ある環境・景観づくり等の農業の果たす役割についての情報発信、資源リサイクルの試みによる環境保全・循環型社会形成に対する住民や子供たちの意識向上を目的とする県の委託事業である「ふじ菜の花プロジェクト」を市の農政課が窓口となって、進められていました。これは、富士農林事務所と富士市が連携して行われた事業ですが、「ふじ菜の花プロジェクト」は平成18年度からの2年間の遊休農地等を活用した菜の花循環事業であり、県で進めている菜の花のバイオマス利用の一つとして県内7つの農林事務所で展開され、14か所場所で取り組んでいました。農業従事者の減少に伴い、遊休地が増加傾向である為の対策でもあると思いますが、この菜の花プロジェクトの基になる仕組みとして、今では、全国的に知れ渡っている東近江市(旧愛東町)においての取り組みが基となっています。愛東町(現東近江市)で1998年に「菜の花プロジェクト」が始まったのですが、その仕組みとしては、まず、転作田・休耕田で菜の花を栽培して収穫し、搾油して菜種油にします。その油を各家庭や、学校給食で使い、また搾油時にでた、油粕は肥料として使います、そして、廃食油は回収して、石鹸や燃料にリサイクルするという一連の循環サイクルです。この資源循環型システムが、地域活性化モデルとして着目され、各地域で共感を呼び、あっという間に、全国150か所以上に広がっていきました。現在、全国47都道府県中、44都道府県で何らかの活動が展開されています。それに基づいて、静岡県でも、菜の花の環を拡大推進していくことに力を入れ始め、庁内に「菜の花資源循環協議会」というしっかりした組織を作っています。今回の「ふじ菜の花プロジェクト」に関しても、遊休農地の利用ではありますが、循環事業として、この仕組みを構築するためのモデル事業であると思います。
一方、行政とは別ではありますが、商工業者から集まる経済団体である富士商工会議所でも類似した循環型事業として、ひまわりを使っての「花エコプロジェクト」を行っています。この事業につきましては、遊休地の利用という側面からではなく、商工会議所で進めている富士市のイメージアップを図るための富士ブランドの事業の一環の中で、富士山と花を使っての景観形成を主にしての取り組みとして始めました。地域資源を有効に活用し、景観作りを進め、身近なところから 地球温暖化などグローバルな環境問題の解決を目指しながら進められており、菜の花ではなくひまわりでありますが、同じエネルギー作物であり、考え方は類似しています。循環型のまちづくりを進めていく上で、類似した事業を行っていますので、そういうものを活かした中で、今後、行政と連携、協働し、観光面からも持続可能な環境や経済システムの構築は必要であると考え次の3点の事について質問をいたします。
まず1点目としては、「ふじ菜の花プロジェクト」の取り組みと成果、今後このモデル事業を富士市ではどのように活かしていくのかを伺います。
2点目としては、商工会議所が現在、富士ブランドとして進めている事業の中で、事業主体は違いますが、「菜の花プロジェクト」と非常に類似した事業で、ひまわりを使った「花エコプロジェクト」について、市はどのように関わっているのかお聞かせください。
3点目として、市が進めている観光交流の一環として、花を使っての資源循環型まちづくりを進めていく事は、富士市のイメージや情報発信としても、効果的であると考えるがどのように考えるかを質問いたします。
次に2項目目として、「東部地域の遊水機能の維持回復について」に移らせていただきます。東部地域の治水問題に関しては、昨年、台風4号により、住宅の床上、床下浸水、倒木、土砂崩れなどの大きな被害を出した後、行政側で問題点を把握した中で、多くの施策を進めてくれています。富士市の東部地域の水害常襲地として、全国的に名前が通ってしまった江尾地域においては、区長を始め役員の皆様で、毎月25日水害対策会議を開き、県土木事務所、農林事務所、市河川課、農政課、NEXCO中日本が交わった中で治水対策に取り組んでおり、地域住民の危機管理や意識向上に繋げています。昨年の被害後の対策として進められた、浚渫や一部護岸改修や護岸のかさ上げや現在、使用できる貯水池機能の改善も図られ効果を上げていると考えられます。また、県農林事務所で取り組んでいる湛水防除事業においても、江尾江川に2基の貯水池建設が進み、ゲートポンプ2基の内、一基が江尾江川側の設置が前倒しで進んでいるという状況もお聞きしており待ち望んでいます。万騎沢の江尾江川にかかる護岸改修もこの9月補正予算で組まれ、工事着手ができるよう進んでいます。多くの対策が進んではいることは地域住民にとっても感謝している事ではありますが、地球温暖化に伴う台風、豪雨、本年、話題となった、ゲリラ豪雨の多発ともに、更に、開発が進んでいく中では、現在の対策だけでは不安もあります。本年、富士市において、7月4日には時間雨量112ミリという観測史上最大の数字が記録され、東部地域もそうですが、青葉台、吉原、伝法地区等市内全域で被害が発生してしまいました。
総合的の治水対策として、河川改修・流域対策・被害軽減対策がありますが、流域対策には保水地域、遊水地域、低地地域に分けられます。遊水地域には、市街化調整区域の保持、嵩上げ盛り土の抑制、営農環境の改善とあります。
東部地域の治水対策に対しては、最終的には、沼川の水を海に流すために石水門の拡幅にまで行きついてしまいますが、現状では、特に水田湿地帯の遊水地の機能回復や沼川の河川改修が求められています。
特に、東部土地改良区は水田・湿地帯が広がっていたことから、降雨による流出の自然遊水機能を有していましたが、近年、農業環境の変化に伴い、盛土、嵩上げ等の形状変更が進み、自然貯留分が、低平地全体に波及するため、大きな影響を及ぼしています。東部地域において、昨年は台風4号が大きな被害をもたらし、本年7月4日にも、被害は、縮小はされてはいるものの道路の冠水による交通網の寸断が酷く、雨が降ると被害や影響が出る状態は、道路整備を進めていく上でも、支障をきたす為に、東部地域の自然遊水機能の維持と回復が求められると思い、以下の2点を伺います。
まず1点目として、東部地域において、昨年の台風4号の被害以降、多くの治水対策が進んでいます。本年7月4日に時間雨量112ミリという記録的な大雨に対してこれまでの対策はどう有効に働いていたと評価判断しているかお聞かせください。
2点目としては自然遊水機能の維持回復において東部土地改良区は、水田湿地帯での自然遊水機能による治す効果は徐々に薄れつつある現状の解決策と、雨が降ると東部土地改良区に関わる市道の慢性的な冠水状況をどのようにどのように考えるかお伺いして、1回目の質問といたします。