「救急医療の630問題の改善・解決について」の通告文掲載。

9月定例会一般質問に10月6日午前2番目に登壇します。
質問項目は2項目あります。1つに、「救急医療での630問題の改善・解決について」がありますが、救急医療の630問題、いわゆる救急受け入れ困難事案の改善や解決ですが、富士の医療圏の脆弱さを物語っている事であります。命を守る、助かる命を救うためにも医療政策を考えなければいけません。
多少長めでありますが掲載しますのでお読みください

1.救急医療での630問題の改善・解決への取組について

コロナ禍となり、医療従事者及び関係者の皆様には並々ならぬ御努力をしていただいていることに感謝が絶えない。

近年、救急患者が増加傾向にあり、コロナ禍では令和2年こそ減ったものの、令和3年は増加に転じている。新型コロナウイルスへの対応も求められる中で、救急患者の増加は病院の救急外来が混み合い、命に関わるような重症患者への対応が遅れることが心配されている。また、コロナ禍となり病院の医師や看護師、消防署の救急隊員などの負担は一層増しており、働き方改革を進める上で、地域の救急医療体制が維持できなくなるおそれさえある。実際に救急医療の提供体制に対しての課題として、救急搬送の630問題がある。富士医療圏においての救急受入れ困難事案、いわゆる630問題(病院収容依頼6件以上、紹介時間まで30分以上)に関しては県内ワーストワンである。救急困難事案が突出して多いのは、富士医療圏の脆弱さを物語っており、25万都市として、富士市立中央病院への負担が大きいことは確かである。

630問題は、かねてより問題となっていたことであるが、その割に大幅な改善が図られているように思えない。また、現在のコロナ禍においては2次救急を受け入れる救急指定病院での受入れ困難な状況が見受けられ、さらに働き方改革によって、厳しさは増していくと思われる。市民の命を守るという点では、富士医療圏において、コロナ禍であっても、あえて630問題を富士市の最重要課題と捉え、今まで以上の対策を進めるとともに、高齢化に伴い救急搬送が増加することを考えれば630問題改善に向けて救急医療を担う救急指定病院・救急医療センター・中央病院等の在り方も含めて検討すべきと考える。そこで、以下質問する。

(1) 県内の医療圏における救急受入れ困難事案や、冨士医療圏での市内の630問題をどのように把握しているのか、また、今までも会議体等において、度重なる会合が開かれたと思われるが、いわゆる630問題の改善、解決に向けての取組はどのようなものであるか。

(2) 630問題の改善に向けて、市の基幹病院である中央病院が2次救急を確実に受け入れるようにすべきと思うがいかがか。

(3) 救急指定病院の在り方は重要であるがどのような状況であるのか、また、1次救急、2次救急を明確にして、救急車を受け入れにくい時間帯に救急車を受け入れる病院、診療所に対して助成すべきと思うがいかが。

(4) 630問題を改善していく上で、1次救急を担う救急医療センターは重要な存在である。指定管理者であっても、今後、維持、運営していく上での課題はあると思われるがいかが。また、課題があるならどのような検討をしているのか。

(5) 630問題の背景には富士医療圏の脆弱さがあり、改善や解

決をする上での思い切った考えが必要であると思うが、市長の見解を伺う。

① 共立蒲原総合病院の救急医療体制を充実することはできないのか。

② 中央病院に救急医療センターを併設できないか。

③ 2次救急を担える新たな病院の誘致への考えはないか。

④ 救急医療を含めた病院の充実を考えての中央病院の建て替えを早めることはできないのか。
以上ご興味ある方は、質問の傍聴、もしくはネットでご確認ください。