富士市の吉原商店街や富士商店街のまちなかへの賑わいが求められる中でリノベーション事業に取り組む北九州市の先進事例を学んできました。リノベーションとは古い建物機能を今の時代に適したあり方に変えて新しい機能を付与することですが、北九州市ではリノベーションまちづくりによるエリア再生が進められていました。
北九州市でのリノベーションまちづくりは疲弊してきているまちなかの再生の為に、現代版の家守の手法を用いて遊休不動産をリノベーションの手法で再生市都市型産業の集積を行う、まちづくりの新しい手法です。取り組みにあたっては行政と民間が連携しお互いの役割を分担し推進しています。行政は建物の用途変更、消防法の適用確認などの行政手続きの相談窓口を一体化するとともに、広報PRや不動産オーナーへの啓発に取り組んでいます。また、民間事業者の家守事業者は、リノベーションを通じて新しい仕事を創り建物の再生を起爆剤にしてエリアに新しいまちのコンテンツを生み出し雇用を創出しています。同時に、地域再生・まちづくりのエンジンとしての人材育成に力を入れており、リノベーションスクールが開催されています。リノベーションスクールでは実際の北九州市の空き物件(遊休不動産)を対象に全国から集まった受講生がユニットと呼ばれる10人程度のチームを組んでまちの未来を考えます。このリノベーションスクールで私が一番着目した点は、まちなかへの賑わいが進みにくい原因の1つには商店街と行政側の意識の違いがあると感じてましたが、その意識改革の改善についての疑問に関して、職員の意識改革の一つとしてぜひとも、北九州市のリノベーションスクールでの行政職員の仕組みを作る公務員イノベーションコースを受講することは勧められました。県内では熱海市、沼津市や浜松市の職員が受講しており、受講後にリノベーション構想等が立ち上がっていますので、富士市の職員もぜひリノベーションについて行政マンとしての意識改革を含め取り組みを学んでいただきたいと感じました。
今回の視察で得たこととして富士市の職員にもリノベーションスクールを受講することは提案したいです。。