令和3年6月議会一般質問

 

1,東部地域の水害軽減・解消を進めるための要望について

お許しを頂きましたので私は先に通告してある1項目について質問いたします。東部地域の水害軽減・解消は私が議員になってからのライフワークの一つでもあります。東部地域の特徴として、地形的にも愛鷹山麓の山間部に降った雨が短時間で市街地に到達する地形的特徴や沼川本川の水位の影響に作用され水害被害が出やすい場所でもあります。特に流域面積3.43平方キロメートルからの急斜面からの水が出やすく、第2東名工事着工以来,さらに水が出やすい状況が生じており、現在、富士市東部地域、特に江尾・境地区は水害常襲地として知られています。私が議員になってすぐの平成19年7月には地域では床上、床下浸水の大きな被害が出ており、その後も私が知る中でも同様の水害被害が2回起こっていました。また、それ以外にも地域では大雨になると年に何度も冠水道路が発生する状況であります。ここ数年は豪雨、台風に見舞われても地域での降雨量は想定内で収まり幸いなことに大きな水害被害に見舞われていません。災害は忘れた頃にやってくるという言葉のとおり、いつ大きな水害被害が起こってもおかしくない状況はコロナ禍でも水害軽減への対策は緩めてはならないことであります。平成19年以降今まで、様々な水害対策は進められているとはいえ、地球温暖化に伴う異常気象では豪雨、台風での水害被害への不安は今なお拭えていません。東部地域の水害常襲地を解消し安心して住める地域になるためにも今後も継続的な水害対策が求められます。ただ、河川整備に関しては市が管理するところの対策は市で対応できますが、河川管理は国、県が所管することが多く、今までも、市として国、県に水害対策での河川整備要望として進められています。

静岡県では水害軽減での湛水防除事業や東部地域の水害対策に関わる河川整備計画として平成24年5月に沼川河川整備計画を策定しています。計画については議会でも取り上げてきましたが、河川整備計画にある主要な整備箇所として、20年間かけて東部地域の水害軽減に大きく関わる主要事業として、沼津市での沼川新放水路及び江尾江川拡幅工事がありますが、富士市や期成同盟会の今までの要望でも早期供用開始が求められています。というのも、計画にある沼川新放水路事業については、沼川の流量が大きく変わることで東部地域の沼川支流である春山川、江尾江川、須津川、赤渕川等の流れがよくなり、東部地域の水害軽減に大きく寄与することになります。沼津市で行われている事業でありますが、富士市としても新放水路の事業推進は重要であると言えます。また、主要事業として江尾江川拡幅事業は平成27年より始まっていますが、土地改良区内での事業であり他の事業より推進しやすいと考えられ、早期供用が求められていました。ただ、どちらの事業も全体供用に至るまでは時間と費用を要します。現状での早期の東部地域水害軽減対応として江尾江川拡幅工事中の下流部の数百メートルの区間に水を入れ込んで調整池としての機能を発揮させることは効果的であり、工事途中での下流部について一部供用開始をすべきと考えます。市から県への要望には沼川河川改修はもちろん、沼津市との沼川改修促進期成同盟会としての要望を本年も近く行うと思われますが、富士市としては江尾江川拡幅工事の下流部の早期一部供用開始の要望は新たに求められる事であります。

国においての防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策の拡充・延長を踏まえ、これをチャンス捉えながら東部地域の水害軽減策をコロナ禍であっても継続的な河川の護岸整備やしゅんせつ、樹木伐採を強く要望すべきであります。同時に、市が管理する江尾江川の水害軽減に大きく関係する上流部の調整池についてのしゅんせつや草刈り等が求められています。また、コロナ禍だからこそ水害被害を不安に思う住民に対して、水害対策の取組について情報発信は必要と感じます

改めて、東部地域の水害対策強化は求めつつ、今後も沼川河川整備計画の進行管理を早めるための要望はもとより、根本的な水害被害の解消に向けての展望について、以下質問いたします。

(1) 東部地域の水害軽減に大きく関わる沼川新放水路及び江尾江川の進捗状況の把握はいかがでしょうか

(2) 江尾江川拡幅工事が進んでいる下流部の一部供用開始は調整池として機能させることでの水害軽減に効果を発揮すると思われますがいかがでしょうか。また、市として一部供用開始の要望を新たにすべきと考えますがいかがかでしょうか

(3) 計画での事業整備にはかなりの時間と費用を要すると思われますので、水害対策についての取組や対応の情報発信はすべきことであると思いますが、喫緊の水害軽減として沼川支川である春山川、江尾江川、須津川、赤渕川の護岸整備やしゅんせつ等の要望がありますが現状はいかがでしょうか。また、関連する春山川、江尾江川流域の調整池の管理状況はどのようになっているのか伺います。

(4) 抜本的な対策として、整備計画に含まれていない沼川の河川改修や石水門付近の拡幅が求められますが、展望はいかがかでしょうか

以上1回目の質問といたします。