2月議会での議場でも古墳での質問で取り上げた須津まちづくりセンターにおいて開催された静岡大学の篠原教授の「東スルガの農耕文化のなりたちと浅間古墳」について聞いてきました。沼津市の高尾山古墳が注目される中では浅間古墳については多くの方が興味を持っているようで会場は一杯でした。
講演の内容としては
- 東スルガの農耕文化のなりたち
- 古墳はなぜ作られたのか
- 浅間古墳の実像をさぐる
でしたが興味深いものでした。
篠原教授は20年前に浅間古墳の測量に携わっており、当時泊まり込みで測量をしなければならないと考えわざわざ静岡大学の朝霧宿舎に泊まって1週間行ったそうですが、よくよく考えてみれば、朝霧からよりも大学から通った方が早かったとのエピソードを語ってくれました。
浅間古墳の実像としては、発掘調査をしていないので詳細な内容は不明と言わざる得なく、測量自体はかなり精密なものでありますが、当時極めて安易な(かなり誤りの多い)復元案を提示したのではと言う想いもあるそうです。また、現在東日本最古、最大クラスと注目されている高尾山古墳との関係もあってか、東海地区最大とされる浅間古墳の詳細は不明である以上言えない事もあったようです。篠原教授の学者だからこそ、うっかりと余計な事は言えない立場もわかります、ただ、極めて高い価値を有する古墳であるからこそ、その意味でも部分的なトレンチ調査や電波調査等の新たな調査への期待はしているとの事でした。
あらためて、浅間古墳についてはの詳細はもっと知りたいと言う想いになりました。
私は議会で求めた地下レーダ探知機やドローンによる空中から3Dでのデジタル測量での非破壊調査の実施は望まれる事であると強く感じました。と同時に、地域だけではなく富士市の多くの人に浅間古墳の価値に気付いてほしいと感じました。