30年2月議会一般質問

1、青少年教育等の充実を図る上での富士山登山ルート3776の在り方について
2、国指定史跡浅間古墳を含む須津古墳群の有効活用について
3、新幹線新富士駅の利便性向上への要望活動について

お許しを頂きましたので私は先に通告してある3項目について質問いたします。まず一項目目の青少年教育等の充実を図る上での富士山登山ルート3776の在り方についてですが富士市では青少年教育として、子どもたち自身が社会の変化に柔軟に対応できる「生きる力」を育むため、関係機関が連携して、青少年の健全育成に取り組む社会の形成について事業を行い推進するとともに、次代を担うジュニアリーダー養成事業の開催や、さまざまな体験・交流の場を提供してきての実績を示しています。 昨年、富士市の富士商工会議所青年部が青少年健全育成事業として、富士市に住む子供たちへの郷土愛と生きる力を育むために、0からはじまる「チャレンジ3776」(以下、チャレンジ3776)と題しての7月29日から8月1日の3泊4日の富士登山事業を子供たちと海抜0メートルから日本一の富士山の頂上まで歩いていく事を行いました。富士市に住んでいながら富士登山を経験していない子供たちが多くいると思われる中では、民間事業とは言え「チャレンジ3776」は富士山を利用した富士市でしかできないオンリーワンの事業としての成功事例であるとともに現在進めるブランドメッセージに見合った民間事業として高く評価ができます。 富士市では、観光施策として「富士山登山ルート3776」についてサポーター制度を創設して推進しており、多くの人が関わっての取り組みとなりつつあります。 改めて富士市が今まで行ってきている青少年健全育成事業を検証しながらも、若い人たちの人口転出が著しい富士市においてブランドメッセージ「いただきのはじまり 富士市」を市民にイメージさせる上では富士山登山ルート3776でチャレンジ3776のような青少年健全育成事業も積極的に取り組んでいく価値はあると思います。 チャレンジ3776は駿河湾と富士山があるからこそできる富士市ならではの青少年健全育成業ですが、富士山登山ルート3776は様々な大きな可能性のあるツールでありますので、おもてなし以外にもサポーター制度を充実させての体制整備は求められると考え、以下の質問を致します。

  1. 青少年健全育成事業の考え方や進め方はどのようなものでしょうか
  2. 富士商工会議所青年部が子どもたちと行ったチャレンジ3776をどのように評価しているのでしょうか、また、市としてチャレンジ3776を継続できるような支援は考えられないでしょうか
  3. 富士山登山ルート3776を観光推進だけでなく、青少年健全育成事業、学校教育事業、及び研修事業としても進めるべきと思いますがいかがでしょうか
  4. 富士山登山ルート3776を推進する中で、今後、サポーター制度の拡充は求められると思われますがいかがでしょうか

次に2項目目の国指定史跡浅間古墳を含む須津古墳群の有効活用についてですが、富士市東部の須津地区には非常に多くの古墳が発見されており、須津古墳群と名付けられています。その須津古墳群には国指定の浅間古墳、県指定の琴平古墳、市指定の千人塚古墳がありますが、国、県、市から重要な遺跡として認定されている古墳が一地域に3つ存在することは全国的に珍しく地域の住民にとっても地域財産としての誇りである文化財です。須津地区では地域の宝である浅間古墳、琴平古墳、千人塚古墳を含めた須津古墳群を見つめ直し、須津古墳群を将来に渡って顕彰していくための3つの古墳の周辺整備を含む「須津まほろばの丘公園」の実現に向けての署名活動により、平成28年12月21日に「須津古墳群の史跡公園化(須津まほろばの丘)をめざして」とする趣意書が地区住民の5701筆を添え、市長に提出されました。また古墳群の整備については行政懇談会で取り上げられてから、市指定史跡の千人塚古墳は整備の動きが始まっていますが、その他の古墳群についての整備は求められています。 以前議会で、富士市唯一の国指定史跡浅間古墳の整備活用について歴史的な謎を明かす為にも発掘を求めましたが、課題も多く難しいとされました。現在、地元の小、中学校では国指定の浅間古墳を中心とした須津古墳群についての学習を積極的に取り入れられていますが、沼津市の高尾山古墳が注目される中、改めて東海地区最大の前方後方墳であるとされる国指定史跡である浅間古墳については発掘以外にできる調査をしての発信をするべきと強く感じます。 地域要望での史跡公園化は課題が多いのはわかっていますが、富士市の財産として古墳群の現況の有効活用を考えた周辺整備は進めて欲しいと同時に将来的な整備、活用については本格的な検討を求め、以下の質問を致します。1、地域からの5701筆の要望をどのよう受け止めているのでしょうか、須津古墳群の周辺整備を含め、「須津まほろばの丘公園」の検討や調査はどのようにされてきたのでしょうか2、高尾山古墳の保存・活用が進む中で、浅間古墳の価値をどのように捉えているのでしょうか、また、浅間古墳の整備・活用を進める上では保存活用基本計画は必要とされますが、その前に現況での浅間古墳の調査や須津墳群の有効活用について考え、検討する(仮称)「須津まほろばの丘公園検討委員会」を立ち上げるべきですがいかがでしょうか

次に3項目目の、新幹線新富士駅の利便性向上への要望活動についてですが、富士市は新幹線新富士駅のある交通アクセスの良いまちであります。富士山が世界文化遺産に登録され、昨年には富士宮市に世界遺産センターがオープンした中では富士山に一番近い新幹線駅として富士山のゲートウエイでもある新富士駅の乗降客数の増加は期待されています。かねてより、富士圏域における新幹線利用者の利便性向上のために、JR東海への要望活動は行ってきていますが、昨年11月8日に、広域要望として富士、富士宮両市長らが出向いて当エリア内の交流拠点としての整備やサービス等についての次の4点の要望を行っています。1、身延線の富士駅から東海道新幹線新富士駅までの延伸

2、東海道新幹線新富士駅への「ひかり号」の停車

3、新富士駅の「こだま号」停車本数の増便

4、「新幹線お出かけきっぷ」の新富士駅の設定でありましたが、残念な事にJR東海からの4点の回答はどれも予定もなくできないとのゼロ回答でありました。 利用促進策としても定住促進策としても首都圏への通勤・通学圏内と強く位置づける為には、新幹線新富士駅の利便性向上についてJR東海による要望実現や市の補助策は求められます。 今後も、JR東海への要望活動は続けて行くと思われますが、今回の結果も踏まえ、市として要望実現への可能性を高めるための取り組みやJR東海への対応をどのようにしていくのか伺います。

以上の3項目について一回目の質問と致します。