新年度に検討委員会立ち上げ
浅間古墳デジタル3D調査も視野に
3月9日岳南朝日新聞掲載記事
小長井義正富士市長は7日、国指定史跡の浅間古墳や琴平古墳、千人塚古墳を含む須津古墳群の有効活用について新年度学識経験者や地区代表の参加を得て「千人塚古墳活用計画検討委員会」を立ち上げ、保存活用計画の策定を目指す。浅間古墳については国に認められれば発掘が不必要なデジタル3D測量調査を視野に入れ調査、整備の実現に向けて努力するとした。富士市議会2月定例会で荻田丈仁氏の一般質問に答えた。
~中略~
浅間古墳ついては高野市民部長は調査に関しては、国指定史跡の重みがあり、原則的には調査整備の基本方針を定めるには国の認可が必要で市単独で進められるものではないとした上で「県内に41の国指定がある中、浅間古墳は国を代表する一級資料としての価値があると県教育委員会に伝えてある。これが更に文化庁に繋がり協議が行われる事でこれまで手付かずであった古墳の全貌を明らかにするための調査が認められることに繋がり、その延長線上で須津まほろばの丘をどのように整備するかの方向性が示される、これに向けたシンポジウムも時期をとらえて検討したい」と述べた。
レーザーを用いたデジタル3D測量は対象物を立体的に表現するもので主に城の石垣や古墳の地形、形状、石室などの図面形成に用いられている。静岡市の史跡苦悩残の石垣、富士宮市の史跡山宮浅間神社石段調査、浜松市にある前方後円墳、興覚寺後古墳の横穴式石室の計測などで用いられた。
高野部長は遺跡を発掘することで破壊行為に繋がるリスクもこうした調査方法で回避できるほか、ドローンによる撮影データを用いる手法がある事を認め、こうした調査を実現する可能性に向けて努力を進めるとした。