中核市移行検討講演会が開催され、県地方分権・大都市制度担当理事の山梨秀樹氏の講演に先立ち、富士市の中核市に対しての、これまでの検討状況の報告が行政経営課吉野統括主幹からありました。検討状況の報告内容としては、中核市とは? なぜ、中核市移行を検討するのか? 中核市になると何ができるのか? 課題はあるのか? 中核市に移行したら・・でした。
中核市移行の課題に挙げられている1つに、市民の皆さんにメリットが認識されにくいことがあります。その意味でも報告の中にあった、「中核市になるとどうなるの」についてを取り上げてみました。
中核市になると・・・①都市ブランド力が高まる
・静岡県内で唯一の中核市
・静岡県東部の拠点都市としての明確化
・連携中枢拠点圏を形成することが可能
中核市になると・・・②保健所機能が加わり、市民の健康に関する取り組みが強化・充実
・従来からある市の健康対策に医師や薬剤師などの専門的な観点がプラスされます。
中核市になると・・・③自己決定権の拡充により、富士市の特性に合わせた取り組みが展開できます。
・民生委員の定数決定や研修、教職員の研修、…等
中核市になると・・・④手続きの迅速化・簡略化・一元化が図られ、市民のサービスが向上
・身体障害者手帳の交付期間が短縮
・特定不妊治療に係る助成申請、特定医療費の支給に係る認定申請の等の窓口の一元化
中核市になると・・・⑤危機管理への対応強化・感染症などの発生時に国からの情報をリアルタイムで共有できます。
中核市になると・・・⑥新たな権限移譲により、これまでの取り組みとの相乗効果が図られる。
・獣医師の意見を取り入れた災害時のペットの保護・避難が強化されます。
ブランド力は別としても、その他の5つのメリットについては、一般的な中核市になるメリットして考えられるようなものでありますが、サービスの提供者が県であろうと中核市であろうと受けられるサービスが同じであれば、劇的な変化は感じにくいと思います。
次回のブログには、中核市に移行したら描ける都市像を掲載したいと思います