令和5年11月議会一般質問

令和5年11月議会報告

一般質問登壇文章
「新幹線要望の実現を図る上での新富士駅利用促進の取組について」

お許しを頂きましたので私は先に通告してある「新幹線要望の実現を図る上での新富士駅利用促進の取組について」を質問致します。

東海道新幹線新富士駅がある富士市ですが、新富士駅は在来線との接続はされてはいなく、ひかり号も停車しないことから、富士市ではかねてより県内の新幹線駅の中でも不便さを感じる駅としてのその改善に向けて、JR東海へ新富士駅の利便性向上への要望活動を進めています。私もこれまで何度か新幹線新富士駅のあるまちとして、三島駅や静岡駅に比べ利便性が明らかに劣っている状況について、少しでも通学・通勤のしやすい新富士駅になるべく利便性向上への対応や支援を市に対して求めてきました。しかしながら、要望活動での思うような回答や支援には至っていないのが現実であります。今までもですが、要望活動をする上では乗降客数の増加を促す施策を打ち出しての要望は大きな説得の材料になると思っています。

本年10月20日に国交省は、将来的にリニア中央新幹線が全線開業すると静岡駅は停車本数が約1.5倍になる可能性を示しました。また、全線開業後は、東海道新幹線の県内6駅全てで停車本数の増加が示されています。新富士駅を有する富士市としても歓迎すべき話ではありますが、全線開通は2045年とされている中では、先の長い話であると感じています。リニア開業での新幹線停車が増加するならば、少しでも早いリニア開業を求めると同時に、当面は、名古屋駅までの部分開業において増便・ひかり号停車等の実現に期待するしかないと思っています。とは言え、若い人の転出防止、観光振興、定住促進を強化する上では、リニア開業を待たずに少しでも早い段階での要望実現が必要との想いがあります。ただ、今までの経緯に鑑みても、現時点では、JR東海道新幹線への要望事項は、名古屋駅までの部分開業までは難しいと感じています。しかしながら、早期要望実現を諦めることなくあらゆる可能性を探りながら要望活動を進めることも重要で、現実性の高い話としては乗降客数増に取り組むべきであります。名古屋駅までの部分開業時のダイヤ改正に合わせての要望を実現させるためにも、現段階での要望活動については、さらなる広域連携をしての要望活動はもとより、要望活動での説得材料として、市は、乗降客数の利用促進に向けた取組の総合的な戦略(対策)を示すべきであります。

富士山がきれいに見える新幹線新富士駅は富士市にとって大きなアドバンテージであり、リニア中央新幹線の全線開業時での増便が話題になる中では、喫緊の対策としてリニア部分開業までの期間に合わせて取組を示しながら、利便性向上に向けてしっかりとした要望活動をしていく必要性を感じ、以下質問を致します。

(1) リニア中央新幹線全線開業での将来的可能性が示されましたが、どのように受け止めているのでしょうか

(2) 本年度のJR東海の新幹線への要望活動の内容はどのようなものでしょうか

(3) 要望実現には乗降客数を増やすことが必要と考えますが、どのような取組を考えているのでしょうか

(4) 大きな課題である新富士駅―富士駅間の接続への対応と、その1つとして検討されている自動運転バス運行の具体的な見通しについてはいかがかでしょうか。

(5) 本市からの首都圏への通学・通勤者は増えているのでしょうか、また、新幹線通学・通勤支援について、他の自治体での動きをどのように捉えているのでしょうか。

(6) 三島駅や静岡駅に比べ通学・通勤がしづらい状況がある中で、市として通学・通勤しやすいイメージアップを図る上での支援策を、少なくともリニア中央新幹線が名古屋駅まで部分開業するまでの期間だけでも打ち出すべきと考えますがいかがでしょうか

(7) 要望活動を進める上では、乗降客数の目標値を具体的に設定しての総合的な利用促進戦略(対策)(使いやすく魅力的な駅づくり、ターゲットに応じた需要喚起策、新幹線利用に伴う観光客・定住人口の確保策)はあってしかるべきと思いますがいかがでしょうか
以上、1回目の質問と致します。