歴史的重要性が高まった浅間古墳の説明会

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私の住む地域の増川に存在する富士市唯一の国指定史跡「浅間古墳」において、昨年10月に埋葬施設の有無を確認するための地中レーダ―探査が行われました。既に新聞等でその探査結果についての報道はされていますが、調査の結果後方部噴頂において被葬者を埋葬した石室が存在することが高い事が判明しました。須津地域ではかねてより浅間古墳を含む古墳群の整備、活用が求められており、今回の浅間古墳の調査結果についての説明会が行われました。

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説明会では、今回の調査報告として深さ2~2.5m程度において「隅丸長方形で長辺9,5m短辺約2,2m」で広がる事から「幅1~3m程度の構築物に囲まれた埋設物」である子が探査所見として示されました。担当者からは少し興奮気味に「実のところ今まで石室があるかどうかも判明していない状況は、既に掘り起こされていたり、社の下であると確認もされない恐れがあったので、今回の調査により石室の確認が示され、それもかなりの大きさの石室はものすごい事である」との説明がされました。
いずれにしても今回の地中レーダーによる調査結果で竪穴式石室が存在する可能性が示された事は浅間古墳の持つ歴史的価値を高める結果となりました。

新年度は、更に調査を進め、空中からの3Dによる測量調査や浅間古墳について多くの人に知ってもらうシンポジウムが開催されます。今後、地域の夢とロマンがさらに広がり、個別の保存活用計画が策定されて発掘も視野に入れた整備が進む事を望みます。