岳南電車利用促進会議の際に、神谷駅を利用したお客様から、「駅に国指定史跡の浅間古墳の浅間神社の説明がありますが、鳥居の色は赤色と記載されているにも拘らず、実際は白い鳥居なのはどうしてなのか?」と言う問い合わせがあったとの事でした。神谷駅の説明文には確かに赤い鳥居が目印と書かれていますが、実際には駅から見えるのは白い鳥居です。
(駅から見ても鳥居は白です)
そう言われてみれば、以前は赤い鳥居でしたが、いつの間にか白い鳥居に変わってます。不思議には思っていたのですが、鳥居の色に意味があるのかあらためてインターネットと調べてみると、鳥居は、色が「朱色」のものや木や石の素材の白いものなどがあるそうです。その理由として「朱色」は、仏教から魔除けの意味があり、「朱色」を塗ることで、さらに「守る力」を強めるという意味があるそうです。また、白は、「神聖」という意味があり、もともとの鳥居のルーツは白でした。やがて、仏教が伝来すると「神仏習合」という神様と仏様を一緒に祀った考え方になっていったそうです。そして、鳥居も「白」から仏教から伝わってきた「朱色」に変えられていったのです。江戸時代の後期になると「神仏分離」という神様と仏様は別々という考え方を持つようになっていき、その結果として、鳥居の色は「朱色」から「白」に戻る神社が出てきました。それに照らし合わせると、浅間古墳にある鳥居ももともとのルーツである白の鳥居に戻ったと考えられます。ただ、地域では以前の赤い鳥居は木でできていた為に古くなったので、新たに石の白い鳥居に変えたとも言われています。
いずれにしても神谷駅の説明文は早く白い鳥居に直した方がいいかも・・・