運転免許証を返納しやすい環境整備とタクシーは公共交通について

今議会の一般質問で高齢者の交通事故対策や高齢者の公共交通の充実に係る質問が複数の議員から出されていました。この質問が出された背景には、高齢者の自動車事故が目立つようになり、2025年には65歳以上の高齢者が3600万人になり、認知症高齢者数も700万人を超えると言われる中で、高齢者の交通事故数を減らすために、道路交通法が改正される事にあります。今議会で求められていた高齢者の運転免許証の自主返納をしやすい環境整備・タクシーが公共交通機関であるならばタクシーも他の公共交通と同じように公共交通施策として推進、また、高齢者利用しやすいように市独自のタクシーの割引の推進等々がありました。この事については進めなければいけない事ですが、実は4年前の平成25年の2月議会で、前市長の時に「高齢者運転免許証自主返納がしやすい環境整備」として同じようなことを私は質問しています。その時の質問内容は3点
1点目、高齢者交通事故と免許返納状況をどのように把握しているのでしょうか。
2点目、県内で進められている高齢者運転免許証返納割引制度としてのタクシー割引の利用状況をどのように評価しているのでしょうか。市として返納時における運転経歴証明書の作成についての支援はできないでしょうか。
3点目、返納をしやすい環境整備として市独自の支援充実は進められないでしょうかとして、1、近隣地域ではタクシー等の補助が上乗せで取り入れられていますが、さらなる補助は進められないでしょうか。また、タクシー以外にもバス、電車等の利用に対しての補助を進めるべきでありますが、いかがでしょうか。2、地域での買い物補助等の連携は進めるべきであると思うが、いかがでしょうか。
その時の質問の中で,今まで、運転免許証の返納業務の推進は取り組んでいなかった中で、県の施策としてタクシー割引の1割を利用するために必要な、運転経歴証明書代を市が負担する事やタクシーが公共交通機関であるという市の認識を引き出し、その認識があるならタクシーを利用しやすい環境整備が必要であることを求めています。今議会でもタクシー協会の会長が傍聴に来ていましたが、私の質問の際にもタクシー協会の会長が傍聴に来てくれていました。ですからタクシー協会の会長は覚えてくれていると思いますが、今回の質問を聞きながら、時間は経過しているものの、あまりに内容が似ているために、私が質問した事の内容を確認、理解してくれそれを深めるための質問であれば良いのにと個人的にはちょっと残念に感じてしまいました。私は、少なくとも一般質問をする際には、今まで誰が同様な質問してきているかをしっかりと会議録のチェックをしています。
いずれにしても、その時にも述べましたが、高齢者が車の免許を返納しなければならない状況になった時の足は究極的にはタクシーになってしまいます。身体が不自由になり、特に不便な場所に住んでいる人からすれば、家まで来てくれ用事のある場所へ連れて行ってくれるのはタクシーしかありません。実際私の両親がタクシー利用しています。でも、車を所持するより、タクシーを利用したほうが安い事は分かっていても抵抗はあるようです。だからこそ、タクシーを公共交通とするならば、自治体で、選べる公共交通として、なんに使っても良い公共交通チケットの補助があってよい事であると思っています。