地域要望「須津古墳群の整備・保存・活用について」

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須津地区市長行政懇談会が須津地区まちづくり協議会主催で開催されました。私も、まちづくり協議会顧問として参加してきました。市長からの市政への課題が話された後には、地域からの要望が既に投げかけられており、その要望について、担当課課長より説明がありました。今回、地域要望として出されていたことは、私も議会で取り上げた浅間古墳に関する古墳群についてです。
地域からは「国指定史跡浅間古墳・県指定史跡琴平古墳・市指定史跡千人塚古墳]を公園「(仮称)須津まほろばの丘公園」として須津古墳群の保存、整備、活用を進める事を要望しています。
その回答として、文化振興課課長から以下の説明がありました。
須津古墳群の整備・保存・活用については
①指定史跡整備(活用)基本計画・構想の策定

②国(文化庁)県、地元との協議

③整備に伴う周辺地の用地買収

④整備事業における発掘調査を含めた計画的な学術調査

⑤保存整備に伴う実施設計・基本設計の策定

⑥整備工事

⑦整備工事報告書作成

の手順を踏むことに加えなど、費用の確保や調査体制の確立など、数多くの課題を一つづづ解決していく必要がある。

整備には作業を行う場所や周辺地の整備のため、古墳に影響を及ぼさない広範囲な用地の確保が必要である

古墳の現状を変更することから、その調査、整備、復元方法については十分な検討を行う必要がある。

このため、史跡整備について適切な保存を行うため、現状把握を行い、計画作成の保津用の有無を含め、方針を検討していく

3基の古墳を含めた須津古墳群について、駐車場の整備や案内板の新設は用地等の問題もあり困難だが、既存案内板等の現状を見ながら改良すべきものは対応していく。
です。
議会でも確認できていたことはありましたが、現状以上の浅間古墳を含む整備、活用は難しいとの見解です。
地域からは、古墳群の整備は子供たちの教育に寄与する事や地域に愛着を持ってもらうためにも必要である事が述べられていました。
富士市で唯一の国指定史跡浅間古墳を含む古墳群の活用は、地域での署名活動も行われています。
文化庁の方針では、今後は保護だけではなく、活用も考える事が示されているので、そのことを踏まえて、地域を交えての検討は望まれることです。
行政懇談会や議会での内容を含め、このままで終わることなく、どのようにするかを考えていかなければです。