岳南朝日新聞12月10日掲載記事
荻田氏は岳南電車の価値や地域にもたらす効果と支援のあり方、市立中央病院の老朽化に伴う対応と今後の建てかえ検討についてただした。小長井義正市長は岳南電車の支援のあり方について「3年間と言う支援期間は妥当」「現在採用している費用便益分析評価が最も望ましい。地域が一体となって支えていく視点が極めて重要」との認識を示した。地域社会にもたらされる効果については、「観光資源としてまだまだ多くの可能性を秘めている」と指摘。全駅から富士山を眺望できることや沿線の名所、工場夜景などの魅力、来年度に市で開かれる全国工場夜景サミットにも触れ、「市への経済効果を期待しており、効果を客観的に評価する手法について研究する」と述べた。岳南電車の将来像については、「公共交通としての重要な役割を担うことに加え、市の財産として将来価値を見出す必要がある。観光資源としての活用による交流人口の増加、知名度の向上など様々な分野で波及効果が考えられるため幅広く知恵を集め潜在的な能力を引き出していく必要がある」とした。市立中央病院について、小長井市長は改修や施設整備の現状を説明し、「建て替えを具体的に検討したことは無いが、病院施設老朽化現状調査の結果を踏まえて取り組んでいく。新公立病院改革プランに当たって外部委員を含む検討委員会を設置する予定であり、病院建て替えについても意見を頂き、検討していきたい」とした。