新人議員の勉強会、チャレンジ7において、「富士市の企業誘致について」というテーマで現在、造成中の大渕の富士山フロント工業団地で視察研修会が行われました。
富士市は、豊かな自然に恵まれた環境の中で、湧き出る水を活かし製紙を中心とした工業都市として栄えてきました。しかしながら、バブル経済崩壊後は、景気後退により、産業の空洞化が加速化されました。富士市においても、工業都市のバロメーターである工業出荷高も減少し、県内有数の工業都市に陰りが見え始め、工業都市としての産業再生が求めら始めました。
そのような中では、産業都市の再構築を目指した、新たな工業振興策として、全国トップクラスの最高13億5千万円の奨励金が受けられる、企業立地促進奨励制度を創設し、新たな企業の誘致また、既存企業の留置に力を入れています。
しかし、既存の工業専用地域等だけでは、沢山の問題があり、新たな企業や進出企業の要望に答えることができない状況でもあり、大規模な用地の要求にこたえるためにも、市街地調整区域における開発も視野にいれ、現在、富士山フロント工業団地として、大規模な工業団地造成に着手しています。
「日本一富士山の麓には、無限の可能性があります」
「世界に誇る富士山を仰ぎ、駿河湾を見下ろす景観。そして何より、抜群の交通アクセスがビジネスをバックアップ」
富士山を全面に出したうたい文句でセールスを行い、面積的には42.57haの広さがあり、すでに17区画の内、14区画が仮予約が入っているそうです。これは、この段階での進捗状況としては異例で、残りの3区画もそれなりの企業進出が、期待できると手ごたえを感じていると、工業振興課の高田氏も声を大きくして、話してくれました。
第2東名の供用開始年度の平成24年に合わせ、工業団地もスタートが切れるよう急ピッチで、造成を進められ、造成後の企業建設も来年以降から始まります。税収効果は勿論のこと、雇用促進にも期待がもたれていますが、進出企業が明らかにはまだなっていないのが気にはなりますが、富士市にとっても、イメージが上がるような企業が入ってくれることを切に望みます。
なんだかんだ言っても、産業都市として、基盤がしっかりしていないと、健全な財政、行政運営に支障がきたします。私は、確かに、観光に力を入れることも大切だと思いますが、企業の活性化が、富士市がより元気な都市であると思われますので、工業団地に対しては、絶大な期待を寄せています。