吉原の名店の一つがなくなります。

 

 毎週、木曜の午後、ホワイトパレスで会合があるのですが、その帰りによく吉原小学校裏の、富士市では老舗の洋菓子工房エトワールへ行き、ケーキやシュークリームを買う事が私の密かな楽しみの一つでした。

このお店は、吉原の本町通りにあった時から、シュークリームがおいしい事で有名で、すでに亡くなってしまった妻のおじいさんもシュークリームをよく買ってきてくれました。
昔から食べている懐かしの味で、よく娘からは、
「太っちゃうから、買ってくるの辞めてよ」と言われるのですが、娘も、
「でもここのシュークリームおいしいよね」
と言って怒りながらも嬉しそうな顔で食べてくれるのでつい買って帰ってしまいます。

今週の木曜日にも、いつものようにお店によって何を買って帰ろうかなと悩みながら、
「素通りしようと思うんだけど、来ちゃうんだよね」
と言うと
「ありがとうございます。でも、お店も、後、少しだけになっちゃったけどね」
と言われ、思わず
「エーどういう事」
と尋ねると
「定年制を決めていてね、後継者もいないから7月一杯で閉店する事になってるの」
「うそー・・・」

よく見れば入り口ドアに、閉店のお知らせが張ってあります。
がっかりです。また1つ私のお気に入りのお店が無くなってしまいます。
8月になると、会合の帰りにエトワールで買って帰りたくても買えなくなり、私の娘も、馴染みのあるケーキやシュークリームが食べたくても食べられなくなってしまう事です。
娘にその事を告げると、
「もう食べられなくなるの、ショック。お父さんが買って帰ってくるのを結構楽しみにしていたのに・・」
とバナナシュークリームを頬張りながら一言。

後僅かな期間ですが、お店が営業している間に、何度が買い求めようと思っています。
でも、やっぱり、馴染みのお店が無くなるのは寂しい事です。
最近、普段、目にしている事や親しい人が少しずつ無くなりつつあるような気がします。それが歳を重ねると言う事なのでしょうか、もうすぐ誕生日を迎えますが、ちょっと憂いてしまいました。