議会改革については、富士市においても議会改革検討委員会において進めらています。
議会改革について取り組んでいる、三重県四日市市の先進事例を学びに行ってきました。
四日市市は昭和30年代に、我が国初の石油化学コンビナートが形成された工業都市です。しかしながらその過程においては公害問題が取りざたされ、その改善の為、努力をし、今では良好な環境を取り戻した経緯のある中核都市を目指す街です。公害問題を解決しながら工業都市として成り立ってきた形は富士市によく似た街であると感じていました。
議会改革に対しての取り組みは、
1、議会の活性化
2、議会の透明化
3、議会事務局の体制整備
が挙げられています。今回私が、興味があったのは議会改革の活性化の中の議員提案による条例制定についてです。
議員の役割で議会のチェック機関は当然ですが、これから
は市民の声をいかに活かして、その声を政策立案し条例化していく事が求められています。
四日市市ではすでに7つ議員提案による条例が制定されており、平成17年には市民自治基本条例も制定されています。
自治基本条例は、「このまちに住んでてよかった」と思えるように、市民と行政と市会議員が役割に応じて、連携・協働することにより豊かな社会の実現を目的として定める条例です。
富士市においては、まだ制定されてはいませんが、今後進めていかなければいけない課題だと思っています。
しかし、富士市の場合、議員提案による条例を制定に対して問題があります。内容が良いとか悪いとかの問題ではなく、「あの会派の出した提案は反対」という体質があります。それは、議長選出によるしこりからくるものですが、市民本位で考えればおかしな話だと思います。
四日市では議長選挙も改革がなされ、今までのような、当選回数が何回以上とか会派の代表制という訳ではなく、議長になりたい人が何をやりたいのかを所信表明をし、議長選出をしています。選挙をやるのですから、少なくと考え方や方針があってしかるべきだと思います。議員提案をしていく上では、政党や会派を飛び越えた議長選出も必要であると考えます。
富士市の議会改革検討委員会でも、議長の複数年度について討論されていますが、議長選出の方法も今後の課題としてぜひ、議論して頂きたいものです。