今回2日目に視察へいった兵庫県小野市は、兵庫県の中南部、東播磨のほぼ中心に位置し県下最大の加古川の下流部にあります。街のあちらこちらで「そろばん」や「金物」を中心に城下町として栄えてきた史跡も多い5万人規模の都市です。実は視察に決まらなければどこかわかりませんでした。
前の日の山口県宇部市から、電車の乗り換え乗り換えで3時間半の移動をし行きつきました。なんで、こんな不便な所に行かなければいけないのか、参加者に文句を言われながら視察をした訳ですが、無理して行っただけの話は聞いてこれました。やはり実際行ってみなければわからないことはあると感じました。
「小野市型方針管理制度」は、市職員の意識改革をうながすために、導入された制度であり、これを取り入れたきっかけが「公務員の社会は、成果と報酬が連動しない社会である。」という背景にありました。市役所は仕事もしなくても賃金が変わらない画一横並びの仲良しクラブに特徴があることが挙げられています。
このいつまでも変わらない公務員社会の状況は、現代社会が大きく変化していく中で、取り残されない為にも、その仕組みを変える必要がありました。
方針管理制度の基本的考え方は成果のあった職員を賞与・昇格にも反映させる人事評価制度であることです。市役所は、市内最大のサービス産業の拠点であり、より高度で高品質なサービスをいかに低コストで提供できるかを考えをベースにして色々な事に取り組んでいました。
経営戦略として
1、顧客満足度志向(顧客満足度を追及する行政)
2、成果主義(何をもたらしたか、という成果を問う)
3、オンリーワン(市独自のオリジナリティのある施策)
4、後手から先手管理(市民に言われてやるのではなく、言われる前にやる)
民間の感覚で、市民の目線で方針管理制度を取り入れ、市長の強烈なリーダーシップで、職員意識改革を促しています。市役所も365日営業をしています。感覚は市役所はコンビニエンスストアー的になれとのことです。市民にたいして、いつ如何なるときでも対応ができる仕組みがなりたっています。
富士市でも取り組んでいますが、ぜんぜん生温い感じがいたしました。
とにもかくにも、鈴木市長も、市民に軸足と市役所が変われば街がかわるという公約を、もっと変えていく強い意志をこれから市長は発揮し、形をあらわさなけらばならない2期目の時期なのかもしれません。