ちょっと前の話なんですが、富士市唯一の国指定史跡浅間古墳の姿を立体的に捉える3次元測量、地中の埋葬施設を探るレーダー探査としてドローンを利用しての空撮が梅雨入りした6月9日に行われました。
掲載したかったのですが、正式な復元発表が出るまでは待っていました。
この度、埋蔵文化ニュースに発表されましたので、空中レーザ測量についての事を掲載します。
空中レーザー調査については、今まで富士市において現代のハイテク調査機器を使っての学術調査は初めての事であります。ちなみにレーダー部分だけも2000万円位するとの事でした。コンピューターで制御され、事前にプログラミングされたコースを自動で飛びレーダー照射をして測量作業をします。飛ばされたドローンは3キロ先まで操縦可能であるとの事です。
立ち会った文化振興課の学芸員の職員もハイテク調査の仕方に感激していました。
今後、浅間古墳がどのような形をしているのか立体的な3Dによるリアルに姿が復元されます。多少作業時間がかかるので報告は年内かかってしまう恐れがありますが、昨年は地中レーダーで石室が確認されました。今回の空中からのレーダー調査で浅間古墳のあらたな謎が解き明かれされていく事に多くの人達が期待をしています。シンポジウム等も含めそれなりの発信が望まれます。本年度化財保存活用計画が策定されていきますが、浅間古墳の個別の保存活用計画を進める上でも、今回の調査は重要であると思っています。
コロナ禍であっても、梅雨に入っても、無事、ドローンを飛ばしての測量調査が終えた事が確認でき一安心です。
後は、浅間古墳の形が復元される事に期待を持って待ちたいです。
既に埋蔵文化ニュースで3Dでの解析結果は出ていますが、あらためて掲載します。