今回の一般質問で、岳南電車の駅舎やホームの有形登録文化財への登録を市も一緒になって取り組むことを要望しています。
登録有形文化財についての文化庁のご案内には、「私達の周りには残していきたい風景が沢山あります。身近な建造物あっても地域親しまれている建物や時代の特色を表したもの、再び作る事が出来ないものは貴重な文化財です。この文化財建造物を守り、地域の資産として活かすための制度(文化財登録制度)が平成8年に誕生しました。登録有形文化財は50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、届け出制という緩やかな規制を通じて保存が図られ、活用が促されています。既に10000件を超える建造物が登録されています。これからもこの制度を利用して多くの建造物が保存され、まちづくりや観光などに積極的に活用される事が期待されます」と掲載されています。
登録有形文化財になると、いじれなくなってしまうと誤解される方があるかもしれませんが、文化財としての活用をしていきますので、補修や修繕は当然国の補助を貰ってできます。分かりやすく言えば東京駅が有形登録文化財として活用されているのが良い例でもあります。ただ、登録に際しては50年を経過していなければならなく、それを証明するものが無ければいけない事が挙げられています。岳南鉄道は70年以上の歴史がありますから、心配は無いと思っていましたが、岳南電車さんに聞くと、古いデータも少ないとの事でした。
何か証明するものをと私も図書館に行って調べたところ、ありました。
富士ニュースの昭和43年6月15日、今から51年前の記事。岳鉄の吉原駅と本吉原駅にホームの上屋を200万円で建設がされたことが大きく掲載されています。少なくともホームは50年以上経過している事が証明出来る記事であります。いずれにしても、岳南電車の駅舎やホームが有形登録文化財になる事は、富士市のPRにも大きく繋がり、話題になる事での利用促進は考えられます。
事業者も富士市もお互いに良い話である以上何としても有形登録文化財の登録を目指して欲しい事であります。そんな話も議会でしたいです。