古墳と岳南電車の通告文掲載

9月議会の一般質問を10月4日午後1時に登壇します。
今回の質問は以下の2項目。
1、文化財保存活用地域計画及び浅間古墳の保存活用計画の策定について

2、岳南電車を観光資源や文化財に位置付けての利用促進策について

です。以下通告文を掲載しますので、よろしかったお読みください。

1.文化財保存活用地域計画及び浅間古墳の保存活用計画の策定について

平成30年の第196回国会(通常国会)において、文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が成立し、平成31年4月1日から施行されることとなった。

このたびの改正は、「文化財の確実な継承に向けたこれからの時代にふさわしい保存と活用の在り方について(第一次答申)」(平成29年12月8日文化審議会)を踏まえ、過疎化・少子高齢化等の社会状況の変化を背景に各地の貴重な文化財の減失・散逸等の防止が緊急の課題となる中、これまで価値づけが明確でなかった未指定を含めた有形・無形の文化財をまちづくりに生かしつつ、文化財継承の担い手を確保し、地域社会総がかりで取り組んでいくことのできる体制づくりを整備するため、地域における文化財の計画的な保存・活用の促進や、地方文化財保護行政の推進力の強化を図るものである。

その文化財保護法の改正の中では、都道府県は文化財保存活用大綱、市町村は文化財保存活用地域計画、また文化財ごとの保存活用計画を策定することになっている。

須津地域では地域要望として須津古墳群を史跡公園化しての保存、整備、活用を求めてきたが、市ではそれに答えて県内最大規模の石室を有する市指定の千人塚古墳について、新たな保存活用計画の策定を進めた。今後、須津古墳群の保存、活用を進める上でも、本年度中には県の文化財保存活用大綱が策定されるようだが、須津古墳群を一体的に保存、整備、活用をするために、富士市でも早期に古墳群の文化財保存活用地域計画の策定が求められる。また、千人塚古墳同様に、国指定史跡の浅間古墳については保存、整備、活用を進める上での個別の保存活用計画が必要となると思われるので、以下質問をする。

(1) 本年7月に市が策定した千人塚古墳保存活用計画はどのようなものか。

(2) 浅間古墳についての調査として地中レーダーによる非破壊調査が行われるがどのような内容か。

(3) 文化財保護法の改正に伴い、富士市としての浅間古墳を代表とする古墳群を含めての文化財の保存、活用を進める上での文化財保存活用地域計画及び個別に国指定の浅間古墳の保存活用計画を策定すべきと思うがいかがか、また、今後、浅間古墳への3Dによる調査やトレンチによる調査を進めるべきと思うがいかがか。

2.岳南電車を観光資源や文化財に位置づけての利用促進策について

公共交通機関の1つである岳南電車は本市にとって必要かつ重要な社会基盤である。しかしながら、貨物事業撤退後、鉄道事業の経営悪化が伝えられ存続が危ぶまれたので、市として公的支援を行ってきている。

公的支援は平成24年度より始まり、3年ごとに見直しを行ってきたが、平成30年度からは、支援期間を5年と長くしてのさらなる利用客数増加への取り組みが始まっている。公的支援後はもともとの市民の足としての役割を担いながら、近年では観光集客やメディアでの露出によるシティプロモーション等、富士市にとってさまざまな側面から社会的価値を与え始めている。今後も公的支援を行っていく以上、事業者の自助努力はもちろんだが、行政の適切な関与を前提に市民、事業者、行政が一体となって支えていくことが重要である。

現在、岳南電車の利用促進と理解を進めるための利用促進協議会が設置されて利用促進対策が進められ、改善が図られているが、車社会からの脱却、また高齢化社会では、公共交通機関の重要性は増しているものの、人ロ減少が進む中では鉄道事業自体は厳しい経営状況が続くと思われ、さらなる利用促進策が必要と考える。

市では富士山ビューポイントの整備や工場夜景等の観光振興に力を入れ始めているが、富士市が工業都市として栄えてきた歴史も含めて、岳南電車が産業を支えてきた観光資源としてや、鉄道文化財としての価値があるならば富士市の財産として位置づけた利用促進は有効であると考え、以下質問をする。

(1) 利用状況はどのようになっているのか。

(2) 観光集客やシティプロモーションとしての効果を含め、社会的価値をどのように捉えているか。

(3) 市として廃車となっている電気機関車の利用は考えられないか、例えば、展示環境の整備支援や産業交流展示場でもあるふじさんめっせに市の産業遺産としての展示はいかがか。

(4) 岳南電車の文化的価値を高めることはもちろん、駅舎・ホーム等の整備が進んでいない中、駅舎等の整備の支援策としても、駅舎・ホーム等の登録有形文化財への登録を市も一緒になって取り組んではいかがか。

興味のある方は傍聴してみてください!!!