その富士市保護司会会長の太田昭道氏から、更生保護と保護司についてのお話を聞く機会がありました。その際に黄色い羽根について意味を知りました。
まずその前に、「更生保護」とは、罪を償い再出発する人達の立ち直りを導き、助け再び犯罪や非行に陥るのを防ぐ仕組みです。また、「保護司」とは法務大臣が委託し保護観察になった人を指導、援助をし、地域の犯罪予防活動にあたるボランティアです。保護司は、県内には1500人、富士市には現在、15の地区に分けられた中で108人の保護司さんがいるそうです。犯罪を犯した人達が再出発しようとする時に、本人の努力は勿論ですが、社会から孤立せずに地域に受け入れられる事が立ち直りへの大きな支えになります。
保護司さんの活動の一環に7月の行われる「社会を明るくする運動」があります。その運動の賛同者に対して配られているのが黄色い羽根です。でも、どうして黄色の羽なのか・・・
赤い羽根に比べ馴染みがあまりないのですが、黄色い羽根の意味としては運動のシンボルマークであるヒマワリと、刑期を終え出所した男性をあたたかく迎える夫婦愛を描いた映画「幸福の黄色いハンカチ」にヒントを得て作られたものだそうです。説明を受けてどうして黄色なのか納得をしました。
更生保護活動は関係者だけでなく、多くの方の力が必要だそうです。企業においても前歴の拘らずに積極的に雇用をする事で、立ち直りに協力する民間事業者があり、協力雇用主として富士市では30社ほどあります。県の保護観察所からの制度として受け入れ企業に対しての環境整備が良くなってきているそうです。
立ち直りを支える地域の力を育てる事が新たな犯罪を生まない安全・安心の社会つくり第一歩だそうです。
勉強になりました。