久能山東照宮が国宝に

既に、ご存知の方も多いと思いますが、久能山東照宮が、10月15日に国宝への答申がなされ、年内には国宝に認定、指定されることが決定しています。県民にとっては、うれしいニュースであります。

東照宮と言えば、日光と言う方が多いと思いますが、県民にとってはやはり、東照宮は久能山でもあります。権現つくりの先駆けでもあり、国宝に指定されることにより全国的にも世界的にも知名度がアップすることは予想されます。
そのような認定が決まっている中で、議会中ではありましたが、富士市においても異業種交流の集まりの研修会において、久能山東照宮落合偉洲宮司を招いて講演を聞く機会ありました。

テーマは「久能山東照宮と大工棟梁中井正清〜家康公の内政と外交〜」でした。久能山東照宮は、東照宮建築では最古の建造物で、家康公の霊廟として創建され、拝殿は、権現造りの形式を持つ複合社殿を中井大和守正清によって造営されました。興味深い話としては、当時、家康公は軍事、戦争は避けて経済振興による平和的発展を進めていましたが、メキシコに向かい、航海していたフィリピン総督のロドリコ一行が、暴風に会い、千葉へ漂流した際に317人の村民が救助したことにより、メキシコ国では大変に感謝し、そのお礼として、日本最古の洋時計を駿府にいる家康公にお土産として渡しています。それが久能山東照宮で管理されていますが、400年以上経った今も音をだして動くそうです。大変貴重な代物で、重要文化財に指定はされていますが、国宝に認定すべきものでもあるそうです。今でもその時計の存在により、メキシコ大使館とは良好な関係が保たれている1つとなっているそうでが、私も、一度、拝見したいと思いました。
400年以上前の時代においても、外交と言うことは国として重要な位置づけであったことを考えると、今の政権においての国家観の無い外交政策はいかがなものかと考えさせられます。
久能山東照宮が国宝に指定されます。
おめでとうございます。
次は世界遺産登録の可能性も出てくるのかもしれません。