政府において、2010年度の一般会計の概算要求が昨年の88兆5千億円を大幅に超え95兆円に達し過去最大の規模となっている事が報道されました。補正予算で3兆円捻出しても、本予算で膨らんではおかしな話であるように感じてしまいます。
景気低迷により税収は40兆円を割り、厳しい財政である中では、マニュフェスト実行も大切ですが、財源確保が無ければ国債の発行となって、更に国の借金が膨らみ、将来の負担を増えるのは意味がなく、固執しすぎるのも考えものです。
富士市においても、市長が部課長会議で10年度の予算編成方針を示達した報道が流れていました。すでに、新政権になり大きな政策転換により地方財政、地方経済の影響が懸念はされており、可能な限り国に依存しない自立した財政運営を基盤に責任ある自治体経営を貫くことを進めなければいけない中、10年度の当初予算額を今年度に比べ、9億円減の780億程度を見込んでおり、8年ぶりの対前年度マイナスとなっています。徹底した無駄の削減は求められており、厳しい状況は伺えます。
これから予算編成が進んでいく中では、私が所属する会派では、会派として2010年度の予算に重要施策としての要望事項を反映して頂く為に、市長要望を10月30日に予定しているので、急ピッチで要望書を作成しています。
ただ、視察等が入っており、全員が集まっての作業は難しく、項目別にチームを分け取りまとめをするという形をとっています。厳しい財政状況ではあると思いますが、無駄な物は無駄として必要な施策は取り入れて頂けるようしっかりした要望をする為に会派一丸となり努力しています。
取りまとめ作業は進んでいますが、会派の全体会議を行っている時に、建設業組合との懇談会があり、公共事業の削減が叫ばれている中では建設業界の厳しい状況や公共事業の入札等の考え方についての意見交換会が行われました。
「地方においての公共事業は無駄ではないという事と入札の透明性とはどういう言う事を言うのかを考えてほしい」と建設協組合長からの要望がだされていました。
いずれにせよ、国にしても市にしても限られた財源しかありません。必要な事は進めて頂き無駄かどうかはしっかりした精査の中で事業の優先性を明確にしたうえで予算編成をして頂きたいと思っています。