菜の花が地域と地球を救う。

 

 静岡市の玄関口である静岡駅北口駅前広場の整備がおおむね完成し、地上中央広場と地下広場を結ぶ歩行者通路の通行が可能となりました。

 地下部分には大きな吹き抜けを設けて開放的な空間とし、バリアフリー対応のエレベーターやエスカレーターが中央広場を結んでおり、水の流れるオブジェで清流の都をPRしているそうです。急遽、静岡産業経済会館で、「菜の花の環づくりに向けて」の研修会に参加するため、静岡駅で降りて初めて変った事に気がつきました。
 先月、会派の視察で、東近江市へ「菜の花プロジェクト」について視察をしてきたのですが、循環型まちづくりの推進をする上で、静岡県が進める菜の花循環事業において、県内での取り組み例や遊休農地における菜種栽培の状況について、研修を受けてきました。菜の花をバイオマス利用の一つとして考え、県内の遊休農地等における菜種栽培進めるために、県民部、産業部農林林業局米室、地球環境室で連携して取り組んでいます。
 静岡県でこのように積極的に取り組んでいた事をしりませんでした。ですから、慌てて、研修会に参加したのですが、東近江市へ行く前に、もっと自分の近くの事を調査しておけば良かったと今更ながら悔やまれます。
 
 研修会には、菜の花プロジェクトネットワークの藤井絢子代表の「菜の花が地域と地球を救う!」の講演もあり、全国に世界に広がっている菜の花プロジェクトの取り組みを詳しく聞く事ができました。その中では、静岡県トラック協会が進めている「菜の花プロジェクト」も上げられ、自動車燃料を支えてきた、化石エネルギーからの脱却を目指した取り組みの話もありました。トラック協会にとっては燃料としての品質を重要視する事から、廃食油からだけのBDFでは故障の不安がのこり、多くの課題をのこしていますが、「脱化石」の社会づくりを自動車燃料という側面から大きな動きとなっています。菜の花プロジェクトを広げるための話は、大変為になりました。 
 また、事例発表で、菜の花の観光利用として、南伊豆の菜の花まつりは、昨年実績で、約40万人の来客があり、経済効果が78億円と試算されています。菜の花に限らず、身近な資源を利用して、持続可能な経済や環境を考えたシステムを構築する必要性を改めてかんじました。
小型搾油機の貸し出しもしているそうです。

 今回、研修会に参加して、県で推進している事業でありながら、観光交流の一環として循環型まちづくりを、富士市においてなんとか、推進できないか、自分なりに調査中です。
菜の花が富士市を救うというような形に進めればと思います。