「田子の浦ゆ 打ち出でてみれば ましろにぞ 富士の高嶺に雪は降りける」
万葉集にも歌われた景勝地でありながら、ヘドロで有名になってしまった、田子の浦港、今、田子の浦港が変わりつつあります。物流機能の高度化を図り、3万トン級の大型船が入港できるような対策また、大規模な災害に対策、そして、環境やリクレーションにも配慮した、市民に親しまれる港づくりが進んでいます。
自分達の住んでいる所の施設が今どのようになっているか、また、どのような事業が行われているかを確認する為にも、本日、田子の浦港管理事務所にいき、今、進めている事業をレクチャーしてもらいながら、着手している事業の現場の視察をしてきました。平成20年度の田子の浦の全体事業費は、約44億円が充てられています。主に、3万トン対応護岸整備これは、輸送コスト削減の中では、大型船舶を入港させるためには、どうしても12メートルの水深が必要であり、その着手がされています。また、地震災害対策としても田子の浦橋の架け替えを始め、緊急性のある3橋の整備、富士シンボル緑地や鈴川海岸の整備等に使われています。
今回、特に、気になったのは、「富士シンボル緑地」です。その整備が進みはじめ、計画が出されていたのですが、実際、現地には行ったことがありませんでした。
主要施設のイメージとして、1、エントランスゾーン2、展望園地ゾーン3、交流広場ゾーン4冒険広場ゾーンが描かれており、駐車場も164台、芝生広場、夕陽のステージ、海水遊び場、子育て広場、スケーボーパークと完成されれば多くの市民が集まる新しい公園になると思います。
海が前面にあり、北に富士山、南をみれば伊豆半島が見えロケーションとしては、素晴らしいと思いました。現地視察をしたのですが、1番西側部分が一部着手されており、シンボル緑地の植樹祭が行われたところにはクロマツが植樹されていました。 これから、整備が進んでいく中では、シンボルタワーの建設も予定されており、順次できたところから供用開始されてくそうです。港や海がある場所に公園が整備される事は本当に良いことだと思います。富士市の新しい名所になると思います。
富士市は、前から、港の整備が遅れていることが指摘されていました。観光産業を進めていく上でも、港と言うのは重要な位置づけがあると思っています。横浜、神戸、はいうまでもありませんが、清水港はドリームプラザを中心に、また、沼津も市場を中心に多くの人集まる場所に変貌してきています。富士市も、今後、富士シンボル緑地や鈴川の海岸にスポーツ公園の整備が進み、人が集まる場所に変わりつつあると思いますが、行政主導の施設ばかりだけではなく、民間が主体となる、商業施設やヨットハーバーなど複合的にからめていけば、より多く若い人が集まる場所になれると思います。
20日に港祭りがあります。行った時にちょっと見学してみたらいかがですか
田子の浦に若い人が集まり、海を見ながら、愛が語れるような場所になる事を望みます。