かりがねで投げ松明

 

 かりがね祭りは、今年で22回目になりますが、県内外から4万人の人が集まる今では富士市の代表的なお祭りで、3日に富士川沿いに位置する雁堤(かりがねづつみ)で開催されました。

 私も住んでいる東のはずれから式典に参加しようと、向かったのですが、会場の近くまで来てから、お祭りに参加する人と夕方の通勤が重なっているのか道路が大変込んでおり、車が動かない状況でしたので、このままでは時間に間に合わないと思い、途中で車をおいて、歩いて会場まで行きました。会場まで近いと思いましたがかなりの距離があり、途中走りながら、ぎりぎり式典には間に合いました。
 かりがね祭りは、日本三大急流の1つとして有名な富士川は、江戸時代まで氾濫を繰り返す暴れ川で、そのたびに多くの被害がありその富士川に巨大な堤防である「雁堤」を構築した古郡親子三代の偉業と、築堤や氾濫での犠牲者を弔おうという、地元の人々の思いが溢れたお祭りで、現在は、岩松・岩松北地区が共催で実行委員会を組織し住民手作りの祭典としています。

祭りを彩る「投げ松明」は、高さの違う3本の「蜂の巣」と呼ばれるカゴに、低い方から順番に火のついた松明を振り回して勢いをつけた後に投じるという壮大なものです。議員も式典が終了すると、投げ松明を最初にやらせてくれるので、ヘルメットをかぶり、火の点いた松明をぐるぐるまわし、かごを目掛けてなげるのですが、なかなか届きません。素人には難しいようです、でも慣れている人達の松明が見事カゴの中へ入ると、和太鼓も力強い演奏になり、祭り会場は大歓声に包まれ、盛り上がりが最高潮に達します。

 15夜のお月さまと投げ松明は幻想的でわざわざ東の端から参加して良かったと思いましたが、帰りの車まで歩く距離はかなりあり、来年はもっと余裕を持って参加しようと思いました。
しかしながら、大変良い事だと思いますが、このお祭りに関しては、年々人が多くなっているような気がします。