令和4年富士商工会議所賀詞交歓会での会頭挨拶。

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富士商工会議所の令和4年度新年賀詞交換会が1月13日午前11時に開催されましたが、牧田会頭の年頭の挨拶に関してどのような挨拶であったか聞かれましたので商工会議所ニュースとほぼ同様の内容でしたので掲載いたします。

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令和4年新年のご挨拶

富士商工会議所

会頭 牧田一郎
明日に繋げる新たな一歩

新年あけましておめでとうございます。

令和4年の新春を迎え謹んでお慶び申し上げます。

一昨年から続いておりますコロナ禍は、ワクチン接種の効果と感染予防の努力により、日常生活回復への動きを見せていましたが、新たな変異株による感染拡大が再び懸念されるようになりました。

当所が実施する中小企業景況調査では、昨年の後半において、長引くコロナ禍の影響が全般に目立った他、ウッドショックや半導体不足による生産ラインの遅延、石油価格の高騰を懸念する声が多く寄せられました。依然として飲食、宿泊、交通、イベント、観光事業者等の経営は厳しい状況にあり、安定して事業が継続できる社会環境の実現が望まれておりますが、業績を伸ばした事業者もあり、業況の二極化を感じさせる結果となっております。

このような中、富士市では中小企業の伴走型支援を行う富士市地域産業支援センターが昨年の9月に開設されました。当所としましては経営指導員を派遣し相談に対応するなど、コロナ禍に影響を受けた事業所向けの補助金・支援金の申請相談を始め、創業、デジタル化による生産性向上、事業承継などの分野で、連携を密にしながら事業者支援に協力いたしました。

さて、本年はウィズコロナの時代にあって、富士市の産業が持続的発展を遂げるよう、将来を見据えた新たな一歩を踏み出す年にしたいと思います。

特に、地域力のさらなる向上を未来に繋げる高規格道路網の整備促進や地域の強みである環境技術を活かしたグリーンエネルギーの導入など新産業創出に向け、当所としてもリーダーシップを発揮してまいります。

さらに、明日の担い手を地元で育むべくサテライトキャンパスの誘致による高次教育拠点の整備など、地域産業界の声を広く集めながら、これらの推進に力を尽くしてゆきたいと思います。

一方では、社会全般のデジタル化が遅れ、中小企業の生産性に影響を及ぼしている点につきましても、テレワーク導入支援など、生産性の向上、働き方改革への対応や市内への移住促進に寄与すべく、富士市や関係機関と連携して取り組んでまいります。

また、消費税のインボイス制度における事業者登録が始まっており、対応の遅れが中小企業の不利益とならぬよう、早めの周知や相談対応を着実に進めます。

これらの課題に取り組み、所内のデジタル化推進による業務改善やデザイン経営などを併せ、地域の総合経済団体たる商工会議所として、使命を果たしてまいる所存です。

結びに、コロナ禍の一日も早い終息と会員企業の皆様方を始め関係各位にとって明るく希望に満ちた一年になるよう祈念申し上げますとともに、なお一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。

私も商工会議所会員の議員としてしっかりと連携を取って活動を進めるつもりです。