令和2年11月議会一般質問

令和2年11月議会一般質問登壇用文章
12月7日午前11時登壇
1、千人塚古墳保存活用計画策定後の須津古墳群の拠点整備と活用について
2、東部土地改良区内の幹線道路整備推進と活用について

お許しを頂きましたので先に通告してある通り2項目について質問いたします。まず1項目目の千人塚古墳保存活用計画策定後の須津古墳群の拠点整備と活用についてですが、富士市には重要な古墳が多くありますが、今回の質問で取り上げた富士市指定史跡千人塚古墳は須津川東岸に存在する横穴式石室を埋葬施設とする古墳であります。国指定史跡浅間古墳、県指定史跡琴平古墳と同様に須津古墳群の重要な古墳の一つで、大型の石室が残存していることから、昭和51年7月23日に富士市指定史跡に指定されました。千人塚古墳の横穴式石室は全長約11メートル、高さ約2メートル以上となる大型のものでありますが、墳丘の流失が激しく、石室本体の一部が露出していることから、整備事業が取り組まれてきましたが本格的な整備活用には至っていません。

近年、地区からは、行政懇談会や市長への要望書を通し、須津古墳群の重要性を訴えた中での須津古墳群の史跡公園化「須津まほろばの丘(仮称)」への整備活用について求められてきました。これを受け、市は千人塚古墳の整備を計画的に進めるため、令和元年7月に千人塚古墳保存活用計画を策定しました。以前より議会でも取り上げてきた身としても計画策定は誠にありがたいことであります。

現在、策定した詳細な保存活用計画は須津まちづくりセンター、中央図書館、東図書館などで開示しているほか、概要版に関しては市ウェブサイトに掲載し発信しています。

計画では、保存活用について千人塚古墳だけにとどまらず国指定史跡浅間古墳、県指定史跡琴平古墳を含めて検討するとし、須津古墳群にも触れる内容はすばらしいものであると感じます。というのも、議会でも言ってきましたが、国指定史跡浅間古墳、県指定史跡琴平古墳、市指定史跡千人塚古墳と狭い地域に3つの重要史跡があることは全国的に珍しく、地域だけではなく富士市の誇るべき財産であると思っています。

特に計画策定後に行われた国指定史跡浅間古墳での地中レーダー調査や空中レーザー測量についての結果が報告されましたが、今後の進展に期待しています。

計画が策定されてから1年以上がたつ中で、11月4日に開催された須津地区での行政懇談会では、須津古墳群の中でも計画が策定されたことで市が積極的に進めることができる市指定史跡千人塚古墳の史跡公園の早期供用開始等が求められていましたが、供用開始についての明確な回答はありませんでした。

富士市としても須津古墳群を観光や教育等で活用していく上での拠点として、千人塚古墳の史跡公園整備は急務であり、コロナ禍であっても現況での活用をしながら、改めて計画についてしっかりと推進すべきと考え、以下質問を致します。

(1) 千人塚古墳を含む古墳群の全体的な事業計画はどのようになっているのでしょうか。また概要版には示されていませんが、具体的な整備として千人塚古墳の史跡公園の供用開始はいつを目指しているのでしょうか。

(2) 保存活用計画では千人塚古墳や須津古墳群の公開、活用が示されていますが、現状を含め現実的な活用やイメージが湧くような分かりやすい発信が求められていますがどのような対応を考えているのでしょうか。

次に2項目目の東部土地改良区内の幹線道路整備推進と活用についてですが、東部地域の道路インフラの整備は生活者や通勤、また東西での経済活動をする企業の利便性を図る上での充実が求められています。特に、東部土地改良区内の幹線道路である市道居村上下川原線、田中新田中里線、吉原浮島線、柏原江尾線は工業団地等もあり、通勤時の生活道路としての利用はもちろんですが、東部市民プラザ、浮島沼つり場公園、浮島ヶ原自然公園、また富士山がきれいに見えるビューポイントとしても多くの方が利用する道路であります。

私が議員になってから、農道から市道に変わり段階的な整備が進められてきていますが、いまだに雨が降ると冠水してしまう慢性的な冠水道路があります。特に東西に延びる吉原浮島線の浮島沼つり場公園付近は頻繁に冠水による通行止めとなり不自由をしています。

道路改良がなされ、以前よりだいぶよくなりつつあるものの、7月の大雨の際も相変わらず冠水道路として交通が遮断されていたことから改善が求められています。また、南北を結ぶ柏原江尾線は平成21年より暫定道路として整備されましたが、当初予定していた歩道整備がまだ行われていない状況であります。

幹線道路として市道居村上下川原線、田中新田中里線、吉原浮島線、柏原江尾線の冠水箇所の解消や自転車歩行者道等について整備改良が求められるとともに、第三次国土利用計画(富士市計画)では浮島ヶ原一帯のゾーニングにおいて、自然と共生する地域でのサイクリングロードとしての活用が位置づけられており、これまでその環境整備が求められてきました。

富士市ではプロサイクリングチームが誕生し、今後力を入れようとしている自転車競技、イベント等での全国に誇れる富士山ビューポイントでの利活用に適していると思われるますので、以下質問致します。

(1) 市道居村上下川原線、田中新田中里線、吉原浮島線、柏原江尾線については段階的に整備を進めるとしてきましたが、冠水道路箇所への対応も含め、どのような計画があるのでしょうか。

(2) 柏原江尾線1.4キロメートルの暫定整備はされていますが、残りの自転車歩行者道整備についての計画はどのようになっているのでしょうか。

(3) 東部土地改良区内の道路整備を進めながら、全国に誇れる富士山がきれいに見える田園風景をサイクリングロードに指定しての活用や、自転車競技、イベント等の利用も考えるべきでありますがいかがでしょうか。以上2項目を一回目の質問と致します。