戦場カメラマン渡部陽一氏の講演と写真展

9月1日まで戦場カメラマンとして知られる富士市出身の写真家渡部陽一さんの写真展がロゼシアターで開催されています。これはロゼシアター開館20周年を記念した事業としての企画された展示で、オープン初日には講演会も行われ、私は文教民生委員の副委員長という事もあり、役得として渡辺氏の講演会を聞くこともできました。

渡部氏はテレビに出る有名人ではあるものの高校の後輩にあたり、なんとなく親近感があります。また、あの風貌と独特なスローなソフトな語り口のイメージが強いのでどのような講演をするのかとても興味もありました。講演については、専門の写真を映しだした上で、演壇を身振り手振りで縦横無尽に歩きながら、まるでさながら舞台で演技をしているかのような講演でもありました。講演会での質疑に関しては、渡部氏の好きな言葉として「塩をなめてもやしを食らう」という意味は、コツコツとやり続け,どんなことにも耐え忍ぶことの大切さを、写真家の師から教わった事。当時は石の上に15年と言われ、ようやく今、故郷の富士市で写真を見せる事が出来るようになった。ただ、この前、師と逢った時に,石の上に25年と言われたのでまだまだ、世界の子供達を自分の目で見て写真に残すことは続けるとの事。写真家として辛い事は、小さな子の命が目の前で奪われていく事で、いつも戦争の犠牲者は子供達であり、子供達が泣いていた事。嬉しい事は、世界中の国に家族のような友達ができた事。高校時代はバトミントンばかりで、勉強どころではなく、勉強よりも「部活」、今なお付き合いをしている友も「部活仲間」全ての思い出は、部活にあった事。高校時代にすべきことは、「部活」と言い切っていました。とてもユーモラスで優しそうなキャラクターでの戦場で仕事は、大丈夫かなと心配してしまうのですが、戦場と言う過酷な場所に置いても強い精神力を養えた基本は部活であると言われ、勉強より大切なものがあると感じました。もちろん勉強は大切ですが・・・部活動で頑張っている多くの子供たちに聞かせてやりたい話でもありました。

「戦場に生きる人たちの声を、世界に届けたい」とする郷土の誇りでもある、渡部陽一氏の写真展、是非行って、何かを感じてください。