会派で「紙のまちを考える」

以前富士市の基幹産業でもある「紙のまち」を考えるシンポジウムが開催されました。
紙のまちの将来を考える上では有意義なシンポジウムであったと思います。
その際にパネラーとして参加していた春日製紙工業株式会社久保田会長の講演が議員でも大変勉強になったと言う意見もあり、会派で改めて久保田会長をお招きしての研修会及び意見交換会を開催する事になりました。

久保田会長からのレクチャーは、前回シンポジウムでの話を基に、主に製紙業界が生き残る提案を含めた内容でした。製紙産業自体は円高や少子化が進み黄昏に拍車がかかっているが、富士市においての製紙産業の優位性は十分にあるとし、その上でどうしたらいいかという事では、現在の岳南地域の製造業の弱みとして、東電管内にある事を指摘した上で、今後東電に依存した製紙業は突出して競争力がなくなる恐れがあるので、自前で電力供給ができるようこの地域への火力発電所設置を推進しなければならない必要性が訴えられました。その上で分散型エネルギーシステム活用研究会で提案されている大工場のコージェネレーションシステム導入しての地域新電力の取り組みや観光推進策として発電による廃熱エネルギーを利用して富士山のある街へ大型スパリゾートの建設を進めるべきであるという持論が述べられました。

また、意見交換会では、環境を考えた上でトイレットペーパーの再生紙の利用促進として、基幹産業としてパルプロールには環境税として5%の導入を富士市で考えてもいいのではないかと言う提案もありました。
会派での研修会ではありましたが、産業都市として構造変換が成されようとする中で、行政も企業も更なる連携を進めた上でのまちづくりは必要な事であると感じています
ちなみに春日製紙は私の祖父がつくった会社でもあり、久保田会長とは従妹に当たります。今後も個人的に意見交換は進めようと思います。