7日より議会が再開され一般質問がスタートします。
私の質問項目は2つ。
1、策定中の富士市生物多様性地域戦略について
2、トンボ生息調査が行われた浮島沼つり場公園内の赤どぶ池の適切な整備管理について
です。
2項目とも生物多様性に関連させての質問です。
議運が開催され、通告文が配布されましたので、私の11月議会での質問通告文を掲載します。
1、策定中の富士市生物多様性地域戦略について
生物多様性の損失は地球規模での喫緊の課題となっている。この事は以前にも議会で取り上げたが現在、開発や過剰な利用、外来種の持ち込みなど人間の活動によって、生物多様性が危惧にさらされており、これまでのおよそ1000倍の速さで生物が絶滅していると言われている。国では「生物多様性国家戦略」を策定したが、静岡県においても県の生物多様性を保全、継承するための指針となる生物多様性地域戦略を策定し、今年の3月に公表された。富士市は南に駿河湾、北に富士山、東には愛鷹山、浮島が原、西には富士川河口があり、非常に多様性に富んだ自然環境を有している。この豊かな生態系を営む自然環境も地球温暖化などの気候変動や人の活動によりその生態系の多様性が失われつつある。富士市東部の身近の現状でも多くの生態系の変化に対しての問題があり、市が管理する浮島ケ原自然公園での平成27年に天然記念物に指定されたサワトラノオを含める希少植物の適切な管理や浮島沼つり場公園のトンボの保全も求められる。富士市でも本年度より2年かけて将来に渡り豊かな生物多様性を引き継ぐため、本市固有の生態系や動植物の特性を踏まえての富士市独自の生物多様性地域戦略の策定が進められているので、地域の問題も含め期待はしたく以下質問をする
- 富士市においての希少な動植物の保全や外来生物の駆除についてはどのように考えているのか、また具体的な対応や取り組みはどのようなものか
- 生物多様性への対応が求められる中で、現在進められている富士市生物多様性地域戦略についての策定状況を伺う
2、トンボ生息調査が行われた浮島沼つり場公園内の赤どぶ池の適切な整備管理について
生物多様性の観点からも優良な田園風景が広がる浮島ヶ原の原風景や自然の保護は求められることだが、農業を始め多くの外来種による影響を受けており、富士市が管理する浮島が原自然公園や浮島沼釣り場公園内の赤どぶ池においても生態系が脅かされている。浮島ヶ原自然公園においては、既に自然公園として外来種の対応が行われているが、浮島沼つり場公園内の赤どぶ池は希少なトンボの生息地として指定されながらも、適切な整備管理が示されていない状況である。ここ何年かは、何者かに持ち込まれた外来種であるハス等に覆われて、トンボの生態系に大きなダメージを与えている事が指摘されてきた。その問題についても議会でも取り上げたが、平成27年度より常葉大学に依頼して3年間トンボの生息調査をした上で対応をしていく事が示されていた。既に3年経ち調査結果の報告書も出されているが、その結果を踏まえての根本的な対応が求められる。その上で、策定中の富士市生物多様性地域戦略は期待されるが、生態系の変化が著しい浮島沼釣り場公園での対応は待ったなしの状態であると思われる。 3年前より地域が関わった中で整備への取り組みは少しづつではあるが進み始めた。しかしながら、浮島沼つり場公園は名前の通り釣り場として知られてはいるが、希少なトンボがいる公園としてはほとんど知られてはいない。 希少なトンボがいる赤どぶ池がある以上、トンボを保全する公園として専門家の意見を入れながら地域を交えての環境整備を進めるべきであり、早期に整備管理計画等も必要であると思われるので以下質問をする。
- 希少なトンボが生息する事が判明してから浮島沼つり場公園の整備管理についてはどのように進められてきたのか
- 赤どぶ池に外来種であるハスが覆い初めてから、トンボの生息調査が3年間行われたがどのような結果であったか、また、報告書に基づいた取り組みはどのようなものか
- 生物多様性の観点からも早期に整備計画を立てての赤どぶ池の管理は求められるがいかが
- 整備後は赤どぶ池も専門家を交えて地域や団体等と協働によるトンボの環境保全活動に取り組み、浮島ケ原自然公園と連携しながら環境教育の場としての利用や自然観察会等を積極的に取り組んではいかが
- 浮島沼つり場公園は釣りをするだけの公園ではないので、希少なトンボが生息する富士山がきれいに見える公園としてわかるような発信や活用は必要でその点も含め、例えば名称も浮島沼つり場トンボ公園とした方が良いのではないか
私の登壇日は、12月11日の午前10時50分前後だと思われます。
興味のある方は傍聴してみてください!!