東海地震・大震災に備える

東日本大震災の大津波被害を受け、これまでの想定とこれから発表される新たな想定を踏まえていざと言う時の正しい避難行動や、津波対策に対する知識を習得し、津波による災害の減災を目的とする津波対策講演会を富士市が開きました。

実は、同じ時間に会合が重なっていましたが、当然、地震防災対策委員でありますので何はさておき参加してきました。
ロゼシアターの中ホールの会場はほぼいっぱいでもありました。
講師は東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センターの古村孝志教授です。
講演は「東海地震に備える〜新想定そして富士市で想定される津波〜」として
1、 巨大津波の発生メカニズム
2、 東海・東南海・南海地震の再評価
3、 東海地震・震災に備える
について話されました。予想される3連動の地震についてどれだけの津波が押し寄せるかは、過去の例で想定するのは充分でなく考えられる最大限を想定したシナリオ(特に重要構造物に関しては絶対に壊れない防衛)を用意すべきであるとし、スーパーコンピューターを使って解析したシュミレーション画像で説明されました。富士市の揺れる場所や液状化する場所も分かっており確認する必要性や津波で浸水深と被害として20センチ—歩行が困難50センチ—自動車が流出2メートル—木造家屋が流出と浸水高での注意が促されました。結びとして、東日本大震災から学び、東海地震の備える事として
1、 東日本大震災から学ぶ
・「海溝型地震の連動」と「津波地震」の大連動
・地震の揺れによる被害は比較的小さい!
2、 南海トラフ巨大地震に備える
・東海東南海、南海地震の想定の見直し
・高頻度津波への対策・最大クラスも意識
・津波と同様に怖い、強い揺れによる被害
3、 避けられない災害、減災の為に
・短期予知は困難、長期評価は高頻度の地震を対象
・繰り返す災害、減災を目指し自ら行動を起こす
・地震前に備え、地震後に向けた備え
として締められました。改めて地震対策として、ハザードマップの確認や家具の固定等参加者を始め、一人でも多くの人が大連動地震に備える事が重要でありますので、有意義な講演会であったと思います。今後も定期的な大地震災害での減災への啓もう活動は続けて貰いたい事でもあります。