ドジョウで支持率が上がっている野田総理が運営する新政権がどのように成るのか気になる所でしたが、ちょうど運よく、静岡東部日経懇話会で「いったいどうなる?日本の政治」と題した講演会が開催されていたので時間をつくって沼津まで聞きに行ってきました。
講師は、日本経済新聞の社説、論調などを担当する論説委員会副委員長の西田睦美氏で、氏は1982年に日経に入社以来、ほぼ一貫して政治部で政治家を取材した方ですが、民主党政権を今も実際に取材をしており、この政権はどうしてこうなってしまったのか、これから一体どうなっていくのだろうと言う話を下記のレジメに沿って話してくれました、
・「災後」の新時代に入った日本の政治
・野田内閣が始動
・鳩山、菅政権の失敗の理由
・官僚を使いこなせなかった民主党政権
・看板だけの民主党の政策
・物事を決められぬ民主党の政権の構造問題
・普天間、TPPなどの重要政策は軒並み先送り
・政権に重くのしかかる衆参ねじれ国会
・野田政権も短命で終わる??
・袋小路から出口はあるか
気になるまとめとしては、自民党は早く選挙をやりたがっているが必ずしも公明党はそうではないので、ねじれを解消するために民主党が公明党の協力を取り付けることが出来るかは野田政権の大きなカギでもあります。現時点の解散権のふるえない政権では弱体化していくので、野田政権が1年続くことは難しく、これを打開するには、やはり、解散選挙を行い、有権者に改めて選んでもらう事をしなければ筋が通らないので、来年の春以降選挙をするのが望ましいとし、その為には自民党もただ反対ではなく、新しいマニュフェストとしての政策をしっかり提示しなければならないとしていました。
いずれにしても、震災後国難を乗り切るための施策の復興財源をしっかり確保したうえでスピード感を持ち、信頼感を取り戻す内閣であってもらいたのですが、話を聞いている限りでは野田政権も根本的には心許ない感じであるような気がしてしまいました。