奨学金制度の充実を

 私は現在、高校生に奨学金を給付するRCのアドバイザーを担っており、すでに3人の高校生の奨学金給付のアドバイザーを務めてきました。(足が短いけど、足長おじさんの役割を担っています)先日もアドバイザーとして、吉原商業高校へ担当生徒への奨学金の給付に行ってきました。

校長先生立ち合いのもとに面談をしてきましが元気に、勉強に部活動に頑張っている事が確認できました。
(奨学生囲んで。)(プライバシー保護の為に写真は修正あります)

昨年より、公立高校の授業料無償化が取り入れられましたが、高校に通うには、授業料以外にも多くのお金がかかります。子供たちが安心して勉強ができる環境つくりには、奨学金は必要なことであると思っています。
その為に、富士市でも子どもの能力を発揮させることができる環境、将来に向かって希望を持ちながら学べる環境を支援するために、高校生への富士市育英奨学金制度があります。これは、いかなる家庭状況においても、勉学の意欲を持つ子どもに対して均等に学べるチャンスを与え、将来を担う子どもたちを支援していく人材育成支援制度であります。
これについては、平成20年2月議会において、富士市育英奨学金制度の見直しについて質問しました。経済状況を考えた中では、更なる人員や給付金額の拡充がもとめられていましたが、人員については、昨年より1学年25名だった対象者枠が35名に増えています。

人づくりを考えたとき、次代を担う子どもたちのその基礎力を身につける教育機会の充実が何より求められています。しかし、社会経済情勢の急激な変化による格差社会への移行が進み、子どもの教育にも影響が懸念され始めています。中小零細企業が多い富士市においても、経済情勢は決して良好な状態ではなく、親の経済力によって子どもの教育環境や進路が左右されてしまう現実があります。将来に対して希望や意欲を持って学習している子どもたちが、努力をしても報われないとあきらめてしまうことが指摘されており、一部では希望格差が顕在化しているという声もあります。そのような意味では、人員が拡充されていることはありがたいことです。
現在は、毎月1万円の給付をしていますが、給付金額も25年据え置かれている状況は、給付金額においても検討の時期がきていると感じます。
今後も進学する生徒の必要に応じて奨学金制度の充実は求めなければいけない事でもあります。

奨学金制度とは違いますが、今流行っている、タイガーマスク現象も一過性ではなく、多くの子供たちが継続的な支援ができるような仕組みは求められていると思います。