効果的な子どもへの貧困対策を学ぶ!!

今まで、日本の子どもの6人に1人が貧困状態にあると言われてきましたが、近年の賃金の上昇に伴い最新値では7人に1人に改善されてきているものの、子どもの貧困状態の問題は深刻であります。
貧困の連鎖を防ぐ意味でも「子どもの貧困対策」は国においても重要課題として位置付けています。また、多くの自治体においても取り組みが始まっており、静岡県でも「子ども貧困対策計画」が策定されいます。
日本財団の子どもの貧困対策チームは子どもの貧困を放置した場合の社会損失を40兆円と推計していますので、貧困対策こそ、都市活力の再生に繋がると言えます。

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私も議会において富士市においての貧困状況の把握をする事や奨学金給付の充実等を要望してきていますが、あらためて自治体においての効果的な貧困対策についてのヒントを探るためにも東京での三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林氏の~今こそ子供への投資の時~効果的な子どもへの貧困対策とは?セミナーを受講してきました。
セミナーで話されたことは大きく次の4つ。
1、日本の子どもの貧困の現状
2、子どもの貧困の解決に向けて~客観的根拠に基づく議論の重要性~
3、子どもの貧困対策の効果と目指すべき方向性~海外の研究からの示唆~
4、自治体における子どもの貧困対策の現状と今後の対策の視点です。
まとめとしては、子どもの貧困を放置すると将来大きな損失が生まれる。それは社会全体で負担しなければならなくなる。海外の研究に基づくと子どもの貧困は解決可能な問題。かつ子どもの貧困対策の収益率は15~17%と高い!特に重要なのは家庭を巻き込んで早期に否認知能力を高める事。日本における貧困対策を考える上では関係性の貧困にどう対応するかが重要。子どもに関するデーターベースの整備は貧困の把握と施策の効果検証という二重の意味で便益が大きい。としていました。
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今回、個人的に興味を持ってのセミナー参加でしたが、小林氏は「子供の貧困が日本を滅ぼす」の著書の1人であり、本に書かれている内容と重複はしているものの、大変勉強になりました。
今後の議会で活かせるセミナーでもありました!!