命のバトンの早期導入を!!!

私が2月議会で、富士市でも導入を要望した、高齢者や障害者等に救急時のもしもの時の情報伝達の解決ツールとして、「救急医療情報キット」についてですが、29日の静岡新聞で、伊豆市で救急医療情報キットの導入が、全世帯を対象に8月から無料配布する事が掲載されました。

改めて救急情報医療キットの事を説明すると、
別名命のバトンと呼ばれ、救急や災害時に、秒単位で生死の境目に成るような時に的確に情報を伝える事により、より適切な処置や病院への搬送を速やかに行える物です。そのツールとして、高齢者や障害者等の安全安心を確保する事を目的に「かかりつけ医」「薬剤情報提供書(写し)「持病」などの医療情報や「診察券(写し)」「健康保険証(写し)」「本人の写真」等の情報を専用の容器に入れ、自宅に保管しておくことで、万一の救急時に備えます。管理方法としては、どの家にもある、冷蔵庫に保管し、もしもの時にわかるように冷蔵庫や玄関にステッカーを張ります。

それが完備される事により、救急医療に際して、限られた医療資源をより正確に利用が出来ると思い、富士市での早期導入を求めました。
2月議会では、平成22年度内に策定予定の災害要援護者支援計画の中に、救急医療情報キットを盛り込む方向で準備を進め、併せて同キット導入を、災害時だけではなく救急救命現場での効果に着目し配布対象を広げる為の検討に入ると市長答弁がされました。
伊豆市で導入という報道を見て、慌てて、議会終了後、福祉総務課に確認に行くと、災害要援護者計画の要援護者を対象に配布する為の準備を進め、今後、来年度予算付けをした中で、導入を進めていくと言う話がされました。それはそれで進んでいるのなら良い訳ですが、私が望んでいるのはやはり、要援護者だけではなく、医療キットとしての役割を考えた上で、高齢者を始め、慢性疾患を持っている方へ、医師会や地域と連携した中での体制を作り、より多くの方への普及を要望したつもりでありました。現状で行くと、まずは、要援護者と言う事で福祉総務課での対応となっていますが、災害時での対応だけでは無く、医療としての対応も考えなければいけないので、保健医療課でも導入の検討をして頂けないか確認に行こうと思っています。
今議会でも、がん拠点病院の整備を求めていますが、富士医療圏は、医師不足は明らかな事で、その医師不足を補う手段として、限られた医療資源を活用していく上で、ぜひとも、救急情報医療キット(命のバトン)の導入は急務であると思っています。
全国の多くの自治体でも導入の動きがある中で、伊豆市での導入を聞き、富士市でも来年度と言わず、補正をしてでも、早期導入は必要な事である事を分かって頂きたいと思いました。
早期導入が出来るよう今後は「命のバトン」についての話を更に広げたいと思っています。