緊急手術。

「お父さん、ななが大変な事になったよ。今、病院に来ているけど命にかかわる状況で、一刻を争う中で緊急手術をしないといけないけどどうしたらいい?」

と会派の会議中に、涙声で電話が掛かってきました。ななとは、家で飼っている柴犬のメス犬です。ここ何日間は食事を取らず、ぐったりしていましたが、雄犬の柴犬もいるので、もしかしたら妊娠したのかなと思っていました。妊娠して、食欲がないと思っていたので、今に、元気になるかなぐらいに思っていましたが、どうも様子がおかしい、病院につれていくべきかどうか考えていたのですが、私は、毎日、出かける所があり、つい先伸ばし、してしまいましたが、あまりの様態の悪さに、娘と妻が病院に連れて行きましたら、大変な状況であると先生に説明され、驚いて電話をしたきたようです。
 妊娠したのかな簡単に考えていたのですが、子宮内に細菌感染がおこり、膿が内部に堪る、子宮蓄膿症という犬にとっても大変痛みの伴う病気でした。この病気は、高齢犬に多く女性ホルモンのバランスに狂いが生じたために発症すると言われています。いったんこの病気になると、手術による子宮卵巣全摘術を受けなければなりません。 しかしながら、家のななは、状態が良くなく、体力が落ちている為に、点滴をして、栄養を補給してからでなければ、命に係るといういう説明を受けました。すぐに手術をしなければならない状況でしたが、体力を回復させてからの、夕方6時からの手術になり、その前に死んでしまう可能性もあるので、夕方4時位に面会をさせてくれるとの事でした。手術はお腹の中の膿を取り出し、悪いところを取り除くそうです。まさか、こんな大ごとになっているとは思いもよりませんでした。言葉も分らなかったのでかわいそうなことをしてしまったと思いましたが、手術の成功を祈るだけです。
 1時間位で手術は終わり、麻酔が醒めてきたので、手術の説明と面会をさせてもらえました。
 
手術は成功でした。

 ソーセージのような膿の溜まった子宮を取り出したものを見せて頂きました、体の割には大きな膿の溜まった子宮で、あと少し遅ければ破裂して、死んでしまう状況だと説明がありました。犬ですが、我が家の一員である、ななですので、命を助けて頂いた先生に心からお礼を述べました。

 今も入院中ですが、経過が良好なら3〜4日で退院できるそうです。動物病院がなかった時代は、なんの手当もしないで死んでいってしまう事がきっと多かったんだろうなと思いました。
 でも、今回初めて、人間と同じように犬の入院、手術というのを経験しました。犬の病気と言ったら、フェラリア位しか思いつきませんでしたが、人間同様色々な病気になるという事は、動物病院の必要性を痛切に感じました。(しかし、簡単に病院に行きたくても、費用もかかるので、人間同様保険適用もあるといいなと思います。)

   なな、一刻も早い、回復を祈ります