「研究する。検討する」

9月議会は終了しましたが、今議会においても、23人の議員が登壇し、多くの富士市の課題に対しての論戦が繰り広げられました。富士市議会の場合、質問に関しては、自分が質問したい事を、事前に通告文を出します。

その出された項目別に担当課が質問の趣旨に対しヒアリングをし、答弁書をかき上げられ、それを市長がヒアリングをした中で質問に対しての答弁がなされます。今議会においては、意見や要望に対しての答弁に、「研究する。検討する」と言う言葉が多用されていました。私も、議会用語として、「研究する。検討する」はやらない事というのが通説になっていると言う事を先輩議員に聞かされていました。そのような意味では、当局側の使いやすい言葉としての受け止めが強く、検討とか研究と言う言葉での答弁に対して納得できない議員は、当局答弁に対して食い下がり質問をするのですが、覆る事はほとんどありません。何人かの議員から、それについてしつこく言われ、最終日に市長は、「検討、研究と言うと評価が低いと思われているようだが、何もしないと言う訳でも無く、やる気が無い訳と言う事でも無い訳で、解決をする為にそれなりの準備の期間が必要であると言う事を理解してほしい」と苦笑いをしながらも明言していました。そのような意味では、質問したことに対しては、研究でも検討でもその場では解決できないことであるなら、時間をおいて確認を再度する必要がある事なのかも知れません。議会に使われる言葉は一般的に使われる言葉と多少ニュアンスが違う処があります。
先日も環境経済委員会に出席した時、田子の浦港の地元負担金の見直しを求める事を議論されていました。その時に、文書の出し方を要望書とするか意見書にするかと言う事についての説明がありました。改めて明確な区別についての言うと首をかしげてしまうような事でしたが、議会用語として、意見書とは、議会は、地方自治法の規定に基づき、国会や国の関係省庁などに対し、制度改善の要望など、議会としての意思をまとめた文書を提出する文書のことを意見書といいます。要望書と違い法律に基づいて出される重みがある文書であると言う事です。議会において、議決され、市議会として意見書は提出されましたがそのように議会用語にはまだまだ分からない事がありますが、これからもしっかり理解出来る議員にならなければと感じています。
議会も終了し週末もイベント目白押しです。時間のやりくりをしながら地域の事、そして所属する団体の大会も静岡で開催されていますので、出席するつもりです。