工業都市として栄えてきた富士市において、産業構造と都市環境の変化に伴い、現在、人口現象対策として都市活力再生にとり組んでいます。また、活力と賑わいが緊近の課題としてとらえるなかでは産業だけではなく観光推進は進めなければいけないことは富士市新観光交流計画にも謳われています。ただ、富士山は世界文化遺産登録されたものの、以前通過型都市であり観光交流としての新たな展開や富士市ならでは産業と観光をパッケージにした商品開発は必要と考え、モノづくりのまち東大阪市における地域活性化対策としてモノづくり観光が成功しているモノづくり観光を視察してきました。
(モノづくり観光協会の足立専務の説明)
東大阪市とは観光資源がほとんどない人口50万人のまちに約6000の町工場が集まる産業のまちであります。地場産業の河内鋳物から発展した金属製品や機械器具の製造業が中心で衣服・繊維・食料品など業種は多彩。大半が従業員9人以下の小企業でありますがが、米国ボーイング社認定工場である「アオキ」に代表される独創性とチャレンジ魂に溢れるオンリーワン企業が多く存在しています。
その産業のまち東大阪市で「小さな旅館のモノづくり観光を通じた地域活性化への取り組み」と題して一般社団法人モノづくり観光推進協会の足立克己専務理事から説明を受けてきました。 もともとが観光資源がない中では、市において観光課の存在は無く、東大阪のモノづくり観光に関しては自治体が一切関与していないプログラムであります。ですから、当初は国の補助金事業として始まりましたが、3年で自立した組織としてお金が動くシステムが構築されています。補助事業として成功している極めてレアなケースでありますが、大きな成功要因として協会の出資者にJTBさんが加わっている事であり、JTBさんがすすめる交流文化事業の旅行商品の大きな目玉としてもPRが全国的にされています。
私は今まで、工場や施設もしくは製造商品を見せるのが産業観光と考えていましたが、東大阪のモノづくり観光に関しては、工場を経営しているオッチャン達にスポットをあて「人こそ最大の観光資源」と言う考えの下で、会社の規模ではなく、熱い想いのある人を修学旅行生と言うターゲットを絞り、見に来た子供達が何かを感じると言うキャリア教育をあわせもったモノづくり観光でした。足立さんの後、野田金属さんの向上に行きましたが、会長の人生訓を交えた熱い話を1時間以上聞き、工場見学は15分でした。 富士市においての産業観光を進める上で富士山だけでなく、人が財産であるという視点を絡ませて、富士市独自の商品開発があっても面白いと感じました。 東大阪のモノづくり観光大変参考なりました。